ビタミンB2不足によって起こる症状と、不足原因、対策について。

唇の荒れや口角炎(唇の端がきれてかさぶたになる)、眼の疲れなどの症状が気になる方は、ビタミンB2不足になっているかもしれません。そこで、ビタミンB2不足による症状や不足原因と、その対策について解説します。

“ビタミンB2不足によって起こる症状と、不足原因、対策について。” の続きを読む

ビタミンB1不足による症状と不足してしまう理由、その対策について

パンやスイーツやお酒が大好きで、疲れやすい、気分が沈む、イライラする、頭痛や肩こりがつらい、といった症状がある方は、実はビタミンB1不足に陥っているかもしれません。そこで、ビタミンB1不足による症状や不足してしまう理由と、その対策について解説しています。

“ビタミンB1不足による症状と不足してしまう理由、その対策について” の続きを読む

ビタミンCサプリを摂りすぎたときの副作用について

ビタミンCサプリを摂りすぎると副作用はあるの??

 

様々な健康効果があることが分かっているビタミンCですが、ビタミンCサプリをたくさん摂ることによる過剰症や副作用はあるのでしょうか。

まず、考えられるのが、ビタミンCには緩下(便が柔らかくなる)作用があるので、ビタミンCを多く摂りすぎると下痢を起こすことがあります。これは、ビタミンCの酸が腸に作用することで腸の蠕動運動が高まるため起こります。

ビタミンCを何グラム以上摂ると下痢を起こすかどうかというのは、人によって個人差があるのですが、だいたい、空腹時に2g以上摂った時に下痢が起こりやすいと言われています。

 

ビタミンCと腎臓結石

 

ビタミンCには体内のシュウ酸の排泄促進作用があるので、ビタミンCを多量に摂取していると、シュウ酸カルシウムの蓄積による腎臓結石ができやすくなるということを懸念する声もあります。

栄養療法の権威であるジョナサン・ライト著「栄養療法」によると、「ビタミンCの大量摂取によって腎臓結石ができる例は極めて稀であるが、体質的に、一日に3~4gのビタミンCを摂取すると、尿からのシュウ酸排泄量が高まる人もいる。遺伝的にシュウ酸の代謝に問題がある人は、ビタミンCの摂取量を問題のない範囲に抑えるべきである。また、ビタミンB6とマグネシウムを積極的に摂ることで、シュウ酸による結石の合成を著しく低下させる作用がある」としています。とはいえ、ライト士の過去10年の臨床経験でも、ビタミンCの大量摂取により腎臓結石ができたと思われる例は一人だけであったとのことで、「体質的に問題ない人が副作用を心配して必要なだけのビタミンCを摂取しないことのほうがむしろ危険だ」としています。

 

ビタミンCの安全性と、臨床検査への影響

ビタミンCは水溶性の栄養素であり、催奇形性や変異原性、遺伝毒性、発がん性などももちろんなく、例えば人に100gを摂取させても下痢をするぐらいで急性の中毒症状などは見られませんし、一日に数グラム摂り続けても慢性中毒のような異常は報告されていません。

ただし、副作用ではないのですが、ビタミンCをたくさん摂ると尿への排泄量が多くなり、尿検査に影響することがありますので、検査前の2~3日前からビタミンCの摂取を中止すると良いと言われています。ちなみに、尿検査ではなく血液検査の場合はビタミンC摂取による影響はありません。

 

このように、特殊な場合を除いては安心・安全で様々な健康効果が期待できるビタミンC。ビタミンCが不足しがちな方は特に、しっかりと補給していきたいですね。

 

その他の栄養情報を知りたい方はこちら
血液データの読み方を調べたい方はこちら

 

 

ビタミンCサプリの摂り方のコツ

ビタミンCの一日の必要量はどれぐらい?

 

ビタミンCをしっかり摂ると、美容や健康に役立つと言われていますが、実際にどのぐらいの量を摂れば良いのでしょうか。

厚生労働省が定めたビタミンCの一日の所要量は100㎎とされています。これは欠乏症である壊血病を防ぐために最低限必要な量です。これは、野菜や果物など、食事から摂るべき量と考えると良いでしょう。

それに加えて、さらに健康増進や美容効果を期待する場合は、意識的にもっとたくさんのビタミンCを摂った方が良いと言われています。

美容目的や健康増進を目的として摂る場合の摂取量は、個人差はありますが一日500㎎~2000㎎程度であると言われています。これだけの量を食事だけから摂るというのはかなり無理がありますので、ここでサプリメントの出番です。

 

ビタミンCサプリの必要性について

しかし、そもそも栄養摂取は食事から摂るのが基本と言われているのに、わざわざサプリメントでビタミンCを摂る必要が本当にあるのでしょうか?この疑問に対して、栄養療法の世界的権威であるジョナサンライト医師は、「ビタミンC欠乏は、人間の遺伝的宿命である」としています。→詳しくはこちら

特に、「ビタミンCをたくさん摂るべき人」に当てはまる方は、意識的にビタミンC摂取量を増やしたほうが良いと考えられます。

ビタミンCのおすすめの摂り方

ビタミンCサプリを摂るのには、ちょっとしたコツがあります。

ビタミンCは一度にたくさん摂っても吸収されにくくなってしまいますので、一日の摂取量を3回に分け、三度の食事の時にとるのがおすすめです。

食事のすぐ後に摂ることで、ビタミンCの働きで鉄分や亜鉛など重要なミネラルの吸収も助けてくれますし、胃に食べ物が入っている状態であればビタミンCの酸が下痢を起こす心配もありません。

ビタミンCサプリには錠剤や粉末などいろいろなタイプがありますが、個人的には何も混ぜ物の入っていない純粋な結晶のビタミンC(粉末=ピュアクリスタル)が好きです。炭酸水に混ぜて飲んだり、そのままスプーンに入れて水と一緒にパフっと飲んでしまうこともあります。ただし、その場合はビタミンCの酸が直接歯につかないように、舌の真ん中に入れる感じにしています(笑)

ミキサーで果物ジュースを作る方は、ビタミンCの粉末を振りかけてから作れば果物のビタミンC破壊を防いでくれますし、醤油に混ぜて酢醤油ならぬビタミンC醤油にすることもできます。焼酎の水割りに入れるのもおすすめです。

他にも、工夫次第で色々な使い方ができそうですよね(*^^*)

 

 

次回は、ビタミンCサプリの副作用についてです。

 

 

ビタミンCの詳しい働きについてはこちら

その他の栄養情報を知りたい方はこちら

血液データの読み方を調べたい方はこちら

 

 

 

ビタミンCをたくさん摂るべき人とは?

 

体内でビタミンCを作ることができない私たち人間にとって、ビタミンCを食事から摂取することは欠かせません。

ビタミンCの必要量を増大させる要因はたくさんあり、体調や状況に合わせてビタミンCを意識的にたくさん摂ることで健康増進に役立つということがわかっています。

それでは、どんな時にビタミンCをたくさん摂った方が良いのでしょうか。

こんな時は特に、身体がビタミンCをたくさん必要としている

①ストレスが大きい時・疲れているとき

ビタミンCはストレス時にたくさん消耗されます。なぜなら、ストレスに対応するために分泌されるホルモンを作るためにビタミンCが大量に必要とされるからです。(詳しくはこちら

ある動物実験によると、ストレスのない時とある時ではビタミンCの消費量が3~8倍にもなるという結果がでているそうです。

また、ストレスが多い時には細胞が活性酸素の害を受けやすく、体内の抗酸化力も低下しています。そのような時には、抗酸化ビタミンとしても働くビタミンCが役立ちます。体内の細胞の酸化ストレス状態や、身体の抗酸化力は、血液検査の「間接ビリルビン」「尿酸値」などからも推測することができますので、健康診断等の結果が手元にある方はぜひチェックしてみてください。

さらに、ビタミンCは脂肪酸を燃やしてエネルギーを発生させるためにも欠かせないので、ビタミンCが不足するとエネルギーを作りにくくなり、疲れやすくなってしまいます。

疲れているときや、精神的または肉体的にストレスを感じているときは特に、ビタミンCを積極的に摂るようにしましょう。

 

②飲酒する人

ビタミンCは血液中のアルコールの排泄促進のためにも働きます。また、肝臓のアルコール代謝を助け、肝臓をサポートしてくれる働きもあります。つまり、アルコールをたくさん飲むと、それだけビタミンCがたくさん使われることになります。そのため、お酒を呑む時にはビタミンCを多めに摂ると、悪酔いや二日酔いの予防効果が期待できます。

③汗をたくさんかくとき

激しい運動や労働によって大量の汗をかくと、その汗とともにビタミンCも失われていきます。もちろん、汗とともに重要なミネラル分も失われるので、補給がかかせません。

④病気の時

病気で身体が弱っているときも、ビタミンCがたくさん必要となります。例えば、ガン患者はビタミンCが著しく減るということがわかっています。ガンに限らず、病気で免疫力が弱っているときは、身体の自然治癒力を高めるためにビタミンCが有効であると考えられます。

⑤妊娠中・授乳中の女性

妊娠によって、必要エネルギーが増加し、当然ビタミンやミネラルの生理的な必要量も増えます。また、授乳を通して乳児に栄養素が移行しますので、妊娠中や授乳中はビタミンCに限らず、しっかりとビタミン・ミネラルを補給することが大切です。

⑥喫煙者

喫煙することによって、体内のビタミンCが消耗されますので、需要量も増えます。なぜなら、有害物質を解毒するためにもビタミンCが使われるからです。さらに、喫煙者は腸管におけるビタミンCの吸収も悪くなってしまうこともわかっています。

⑦高齢者

ビタミンCはアンチエイジングにも欠かせないということでもよく知られていますが、加齢に伴い、体内のビタミンCが減っていくことがわかっています。それは、老化に伴い食事量の減少や腸管からの吸収力の低下、各組織のビタミンC保持能力の低下などが起こるからです。特に、長期入院中の高齢者のビタミンC減少は顕著で、そのような高齢者にビタミンCをしっかり摂らせるとアルブミン(血液中のたんぱく質)が増え、体重の増加、皮膚の内出血の減少が見られ、身体の状態が改善されてくるというデータもあるようです。

⑧薬を常用する人

ビタミンCには有害物質を解毒する作用がありますが、これは薬でも同じで、科学的に合成された薬が身体に入ってくると、身体はそれを体外に排泄しようとするメカニズムが働き、ビタミンCが消耗されます。実際、長期間にわたって薬を服用している人は、薬の種類によっても程度は異なりますが身体のビタミンCが減少するということが分かっています。ちなみに、アメリカでは、薬を常用する人はビタミンCも一緒に摂るのが常識なのだそうです。

 

このように、生活の様々な場面でビタミンCは必要とされています。ビタミンCを十分摂ることはとても大切なことですが、もちろん、ビタミンCが健康のすべてありません。食事の基本となる三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)に加え、不足しがちなビタミンミネラルや食物繊維を食事からしっかりと摂った上で、ビタミンCを積極的に摂ることを心がけたいですね。

 

次回は、タミンCサプリの上手な摂り方について説明したいと思います。

 

ビタミンCの詳しい働きについてはこちら
その他の栄養情報について調べたい方はこちら
血液データの読み方を調べたい方はこちら

 

 

 

ビタミンCの錠剤にビタミンB2とカルシウムが入っている理由

ビタミンCの色は黄色??

 

美容と健康のために欠かせないビタミンC。栄養素は食事から摂るのが基本ですが、よりビタミンCの健康効果を得るために、サプリメントや医薬品を利用している方も多いと思います。

ビタミンCの錠剤は、だいたい黄色い色をしています。よく見かけるビタミンCのドリンクも黄色です。「ビタミンCといえばレモン」のイメージ通りの色ですね。

ということは、ビタミンCの色は黄色なのでしょうか。

 

ところが、、、粉末状になった純粋なビタミンCを見てみると、黄色ではなく、色は白です。つまり、ビタミンCのサプリやドリンクは、着色料を使用しているのでしょうか?

そこで、ビタミンC製品でも有名な「タケダ」の「ビタミンCタケダ」(第三類医薬品)を詳しく見てみると、含まれている成分は「ビタミンC・カルシウム(アスコルビン酸カルシウム)・ビタミンB2」となっており、着色料らしきものは入っていません。

これはいったいどういうことなのでしょうか??

 

ビタミンCの錠剤に含まれる色素の正体

実は、ビタミンCの錠剤の黄色の正体は、ビタミンCの色ではなくビタミンB2の色なのです。「チョコラBB」など、ビタミンBの錠剤を飲むと尿が黄色くなるという経験をしたことがあるという方もいらっしゃると思いますが、あれはビタミンB2の色素が尿中に排泄されている状態です。

実は、ビタミンC製品にビタミンB2が添加されているのは、「ビタミンCと言えばレモン」のイメージを忠実に再現するために黄色い色を付けるというのがメインの目的なのです。

ちなみに、本物のレモンのあの黄色い色はビタミンB2の色ではなく、「エリオシトリン」と呼ばれるレモン特有のポリフェノールの色です。

 

ビタミンCにカルシウムを添加する理由

ところで、「ビタミンCタケダ」に限らず、ビタミンCの錠剤にカルシウムも添加されている製品も良く見かけますが、これも何か理由があるのでしょうか?それともただ単に、「不足しがちなカルシウムをプラスして栄養補給」的な目的で添加しているのでしょうか??

実は、これにもちゃんと理由があります。

それは、ビタミンCにアルカリ性のカルシウムを加えることで、ビタミンCの酸度を抑え、酸味を抑えているのです。実際、ビタミンCの原末を舐めてみると、かなり酸っぱい味がします。この酸味が苦手でビタミンCを摂るのに抵抗があるという場合も、これなら問題なくビタミンCを摂ることができます。中にはビタミンCの酸によって下痢を起こしやすい人もいますが、それも防いでくれます。

ただ、少量ではあるものの、あえてカルシウムを摂りたくない!という考え方もあると思いますので、そのような場合は何も添加されていない純粋なビタミンC粉末を摂ると良いでしょう。

ストレスが多い時や、疲れて体力・免疫力が落ちているときなどは特に、しっかり補給したいビタミンC。サプリメント(または医薬品)などを上手に利用して、健康な体を維持していきましょう!

 

 

ビタミンCの詳しい働きについてはこちら

その他の栄養情報について調べたい方はこちら

血液データの読み方を調べたい方はこちら

 

人間はなぜ、ビタミンC合成能を失ったのか?!

 

ビタミンCは、1900年代初めに、壊血病の予防因子としてオレンジ果汁から抽出され発見された物質です。

化学名は「アスコルビン酸」と呼ばれます。

 

ビタミンCの役割

ここで、ビタミンCの重要な役割をいくつか挙げてみましょう。

コラーゲン生成に欠かせない

ビタミンCはコラーゲンを生成する際に欠かせません。コラーゲンとは、細胞と細胞をノリのような役割をするタンパク質で、身体のほとんどすべての組織を組織を形成するために必要とされます。皮膚や骨の健康のためにも不可欠なものとして知られていますよね。ビタミンCが不足するとコラーゲンが進まず、毛細血管が脆くなる、歯茎から出血しやすくなる、傷の治りが遅くなる、骨や血管、臓器が弱くなる、神経症状など、壊血病の症状が出ます。

強力な抗酸化作用

ビタミンCには抗酸化作用があるため、細胞が酸化することによる障害を防ぎ、加齢によるガンや、心臓疾患を防ぐ、などといった働きがあります。尚、ビタミンEはビタミンCと併用することで効率的に抗酸化作用を発揮することができます。

 

免疫力を高める

ビタミンCは免疫を刺激し、白血球の働きを助け、細菌やウイルスを抑える力を高めてくれます。白血球には、血中に含まれるビタミンCの80倍のビタミンCが含まれていると言われており、病気にかかったときやストレス時には、さらにビタミンCの必要量が上がることがわかっています。

 

抗ストレス作用
副腎には、血中濃度の150倍のビタミンCが存在すると言われています。ビタミンCは、副腎がコルチゾールなどのホルモンを産生するときの材料となるため、副腎は特にビタミンCを必要としている臓器なのです。また、ノルアドレナリンというホルモンを産生するためにも、ビタミンCが使われます。コルチゾールやノルアドレナリンは、ストレスに対抗するために分泌されるホルモンです。だから、ストレス時にはビタミンCの必要量が上がるのですね。

ガンや風邪に効力がある

1970年代、アメリカのライナスポーリング博士は、グラム単位のビタミンC摂取によって、風邪やガンなどに効力があるという報告をしました。ビタミンCは、欠乏症を予防するだけでなく、最適量を摂取することで、風邪を早く治す働きや、発がん物質を抑制する働きがあることがわかっています。ライナスポーリング博士は、分子栄養学の創始者でもあります。

腸管でのミネラルの吸収を良くする

鉄や銅、亜鉛、カルシウムなどのミネラルは、ビタミンCと一緒に摂ることで腸からの吸収率がアップします。

アミノ酸を代謝して神経伝達物質を作る

セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質を合成するときにも、ビタミンCが使われます。

トリプトファン(必須アミノ酸の一種)セロトニン

チロシン(必須アミノ酸フェニルアラニンから作られるアミノ酸)ノルアドレナリン

の反応の際にビタミンCが必要。)

甲状腺ホルモンを作るためにも必要

また、甲状腺ホルモンのチロキシンを作る際にも、ビタミンCは必要となります。チロキシンは、体内の代謝速度を調整するホルモンで、全身の細胞に影響を与えます。

 その他にも、LDLコレステロールの酸化抑制、カルニチン(アミノ酸)の合成促進、胆汁酸合成の促進、抗ヒスタミン作用、シミの予防などなど、実に様々な働きがあります。

 

ビタミンC欠乏は、人間の宿命?!

ヒト以外の多くの動物は、ビタミンCを合成することができる!

人が生きていくために不可欠なビタミンCですが、ヒトの体内ではビタミンCを合成することはできないので、食物などから摂取する必要があります。ところが、ヒト以外の多くの哺乳類たちは、ビタミンCを合成することができます。ビタミンCを体内で作ることができない動物は、モルモット、フルーツバット(果実食性コウモリ)、紅肛門鳴き鳥(熱帯産のヒヨドリ科の鳥)、そして、人間を含む霊長類と、ごくわずかであると言われています。

ビタミンCは、ぶどう糖を材料に、4種類の酵素の働きで作られます。人間の肝臓にも、ビタミンC合成に必要な酵素のうち、3種類までは揃っているのですが、最後のステップに必要な1種類(Lグロノラクトンオキシターゼという酵素)だけが欠けています。

栄養療法の世界的権威、ジョナサンライト医師によると、「血液中のビタミンC欠乏は、人類全体に共通した遺伝的障害である」としています。ビタミンCを合成することができる動物の場合、ストレス時にはビタミンC合成量が著しく増加することがわかっています。ガン物質を与えた実験でも、猛烈な勢いでビタミンCが合成されたと報告されています。

人類はなぜ、ビタミンC合成能を失ったのか?!

ビタミンC研究の第一人者であるライナスポーリング博士は、「人類がビタミンC合成能を失ったのは、脳を守るためだ」と言っていたのだそうです。

人間を始めとする霊長類は、社会生活に適応しながら進化する中で、脳容量が大きくなり、他の動物に比べて重量が重い。そのため、脳のエネルギー源となるブドウ糖糖の需要量も増えたわけです。

そこで、ビタミンCの材料は何だったか、思い出してみてください。そう、ブドウ糖がビタミンCの材料になるのですよね。もしも身体がビタミンCをたくさん必要としている時に、自分でビタミンCを合成する力があれば、ブドウ糖は激しく消費されることになります。

脳が大きい霊長類にとって、脳機能を維持するためにはブドウ糖が重要であるため、2500万年前の人類の遺伝子は、あえてビタミンC合成能を失うことで、ブドウ糖を温存するという道を選んだということでしょうか。また、果実など、ビタミンCを外から容易に摂取できる環境が整っていたという点も、ビタミンC合成能を失った一つの要因となっているのかもしれません。

壊血病と、ネイティブアメリカンの知恵

ビタミンCの欠乏症である壊血病は、古くから原因不明の奇病として恐れられてきました。壊血病の予防には柑橘類や野菜が有効であるということが知られるようになるまで、多くの人の命が壊血病によって失われました。日本では、一年を通して野菜が収穫できたことや、雪の多い地方では漬物を食べていたため、壊血病はあまり問題になることはなかったのだと考えられます。しかし、長期間にわたり航海を続けたり、作物を栽培する条件が厳しい地域に住んでいたヨーロッパの人々にとっては、大変な病気だったのです。

20世紀の初め頃、アメリカの歯科医であるプライス博士は、カナディアンロッキーの奥地に住んでいたネイティブアメリカン(インデアン)に出遭いました。彼らは冬になると、ビタミンCの摂取源となるような植物は育たない土地に住み、ほとんど野生の狩猟に頼って生きていたのですが、壊血病にかかることはなかったのだそうです。不思議に思ったプライス博士が彼らにその理由を尋ねると、彼らは

「ヘラジカや熊の副腎を食べて、病気を防いでいる」

と教えてくれたのだそうです。

ヘラジカや熊に限らず、私たち人間の身体の中で最もビタミンCが多く含まれる場所は副腎です。血中濃度を1とすると、脳には血中の20倍、白血球には80倍、副腎に至っては、上にも書いたように150倍ものビタミンCが存在すると言われています。ビタミンCがたくさん存在する場所には、それだけビタミンCの需要があるということです。副腎はストレスに対応するために「コルチゾール」と呼ばれる副腎皮質ホルモンを分泌しますが、この時に大量なビタミンCを必要とします。そのため、副腎にはたくさんのビタミンCが存在するというわけです。

ネイティブアメリカン達は何世紀にもわたって、動物の特定の内臓を食べるということを学び、経験的にビタミンCを摂取する術を知っていたのですね!!

 

ビタミンCの錠剤にビタミンB2とカルシウムが入っている理由はこちら

その他の栄養情報を調べたい方はこちら

血液データの読み方を調べたい方はこちら

 

 

 

ビタミンB群不足の原因を考える

 

足りない栄養素の見つけ方

 

最近、健康管理のためにサプリメントを利用する人が増えています。

 

分子栄養学をもとにした栄養療法でも、薬の代わりにサプリメントをうまく活用することで体調を改善する人が多くみられます。

 

でも、多すぎるサプリメントは、かえって肝臓に負担をかけてしまうこともあるし、ただやみくもにサプリメントを摂りまくれば良いわけではないですよね。

 

では、どのようにして足りない栄養素を見つければ良いのでしょうか。

  

分子栄養学では、血液検査データを栄養状態の指標の一つとして活用します。

 

具体的には、まずは、主訴や症状から、その方の状態を想像してから、主に以下の項目を読み取っていきます。

 

①たんぱく質が足りているか(タンパク代謝の低下)

②脂肪肝の有無

③鉄欠乏の有無(貧血チェック)

④ビタミンB群欠乏の有無

⑤血糖調節障害の有無

⑥亜鉛・銅バランス

⑦酸化ストレス負荷の有無

⑧抗酸化力

⑨交感神経の緊張状態

 

検査値が基準範囲内に入っていて、お医者様からは「問題ありません」と言われた場合でも、上記のような項目に着目してデータを読み取っていくと、実は色々と問題があることが判明することもあるのです。

 

例えば、病気ではないけれどなんとなく疲れやすいとか、朝起きられなくてつらいとか、眠れないとか、様々な不調にはやはり必ず何かしら原因があるので、それらを解決する糸口を見つけるためにも、血液データはかなり役立ちます。

 

 

ビタミンB群が不足する原因

 

では、もしも、例えばビタミンB群の不足が判明したら、どうしたら良いのでしょうか。

 

ビタミンB群が足りないなら、ビタミンBのサプリを飲めばOK!

と言いたいところですが、、、

 

単純にサプリメントだけで解決できるのかというと、必ずしもそうではないのです。

 

まず、ビタミンB群の不足があるときに一番注意したいのは、腸内環境の問題です

 

なぜなら、ビタミンは食事から摂るだけでなく、腸内でも作られているものも多いのですが、腸内環境が悪いとビタミンが十分に作られなくなってしまうからです。

 

また、胃の状態によって吸収率が大きく変ってしまうビタミンもあります。

それはビタミンB12。

ビタミンB12は、他のビタミンと異なり、たんぱく質と結合した構造をしているため、吸収のされ方がちょっと複雑です。ビタミンB12が吸収されるためには、胃酸と消化酵素(ペプシン)と内因子(内因子とは、胃壁細胞から分泌される糖たんぱくの一種)の3つがそろわないとダメなのです。従って、萎縮性胃炎などによって適切な塩酸や消化酵素、内因子の分泌が十分でなくなっている場合、ビタミンB12の吸収がうまく行われなくなってしまうというわけです。さらに、ビタミンB12は、リチウムなど、他のミネラルとの関係で不足することもあると言われています。

 

その他のビタミンB群の不足原因を考えると、

 

ビタミンB1不足・・糖質やアルコールの過剰摂取。(過剰な糖を代謝するためにビタミンB1が大量に使われてしまう)

 ビタミンB2不足・・脂質やアルコールの過剰摂取

ビタミンB3(ナイアシン)不足・・アルコールの飲みすぎ

ビタミンB6不足・・たんぱく質の過剰摂取、生まれつきの体質で慢性的な亜鉛とビタミンB6不足を起こす「ピロール障害」である

 

葉酸不足・・遺伝子異常

 

 

などといったことも考えられます。

 

 

もちろん、これらの原因や、個々の体質を考慮したうえで、サプリメントを上手に選んで活用していくことは、有効であると言えます。

 

でも、ビタミンB群に限らず、サプリメントを飲む前にアプローチできることって、結構たくさんあるので、不足原因を考えるのはとても大事!ということです。