ビタミンB2不足によって起こる症状と、不足原因、対策について。

ビタミンB群

唇の荒れや口角炎(唇の端がきれてかさぶたになる)、眼の疲れなどの症状が気になる方は、ビタミンB2不足になっているかもしれません。そこで、ビタミンB2不足による症状や不足原因と、その対策について解説します。

ビタミンB2の働きとは

ビタミンB2は水溶性ビタミンの一つで、黄色い色をしています。三大栄養素の代謝の補酵素として働き、正常な細胞の機能、成長、およびエネルギー生産に不可欠な栄養素です。従って、皮膚や粘膜の健康を保つためにも役立ちます。また、脂質をエネルギーに変える際に働くだけでなく、過酸化脂質の代謝にも作用することから、脂質を多く摂取する人にとっては特に重要です。妊婦さんや成長期の子ども、生活習慣病予防したい方にも欠かせない栄養素です。

ビタミンB2不足によって起こる症状

ビタミンB2の欠乏症としてよく知られているのは、口角炎、唇の荒れ、舌炎など、口の周りに現れる症状です。また、脂漏性皮膚炎や眼瞼炎、眼精疲労、白内障、緑内障など、皮膚や眼の症状にもビタミンB2不足が関わっていることがあります。片頭痛の改善にもビタミンB2を始めとするビタミンB群が大きく関わっているとも言われています。

ビタミンB2不足による眼の症状としては、弱い光がまぶしい、目の異物感、目の充血、目がちかちかする、目やになどが出ることもあるようです。

ビタミンB2の不足原因

脂っこいものを好んで食べる人や、アルコールをよく飲む人、たんぱく質食品の摂取が少ない人、激しいスポーツをする人などは特に、ビタミンB2が不足しやすいので要注意です。

ビタミンB2は卵や肉、魚、緑黄色野菜など、様々な食品に含まれます。また、大豆にはビタミンB2があまり多く含まれませんが、納豆になると含有量がアップします。

尚、ビタミンB2は食品の加熱や冷凍、光によって破壊されやすいことも考慮する必要があります。例えば、しっかり加熱した食品や冷凍食品、日光にさらされてしおれた野菜などはビタミンB2が少なくなっています。

ビタミンB2が不足するとビタミンB6も不足する

ビタミンB6が体内で活性型の「ピリドキサール」に代わるためにはビタミンB2が必要なので、ビタミンB2が不足するとビタミンB6の働きが阻害され、ビタミンB6の不足症状がみられることがあります。

トリプトファンからナイアシンを合成するにはビタミンB6が必要なので、B2欠乏がペラグラ(ナイアシン欠乏症)を招くこともあります。

ビタミンB2のサプリについて

ビタミンBを含んだサプリメントやドリンクを飲んだ時に、黄色い尿が出たという経験をお持ちの方も多いかと思います。これは、体内で利用されなかった過剰なビタミンB2が尿中に排泄されている状態です。逆に、いつもだったらサプリを飲んで黄色い尿が出るはずなのに、以前と同じサプリを飲んだのに尿の色が薄いという場合は、相当なビタミンB2不足になっていて身体がたくさん必要としていた、ということかもしれません。

尚、ビタミンB群は複合的に働くため、サプリメントでビタミンB2を補いたい場合は、他のB群と共に摂取することをお勧めします。

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