ビタミンCサプリを摂りすぎたときの副作用について

ビタミンC

様々な健康効果があることが知られているビタミンCですが、ビタミンCサプリをたくさん摂ることによる過剰症や副作用はあるのでしょうか。

ビタミンCの安全性と、臨床検査への影響

ビタミンCは水溶性の栄養素であり、催奇形性や変異原性、遺伝毒性、発がん性などももちろんなく、例えば人に100gを摂取させても下痢をするぐらいで急性の中毒症状などは見られませんし、一日に数グラム摂り続けても慢性中毒のような異常はないと言われています。

また、副作用ではないのですが、ビタミンCをたくさん摂ると尿への排泄量が多くなり、尿検査に影響することがあります。そのため、検査前の2~3日前からビタミンCの摂取を中止すると良いでしょう。ちなみに、尿検査ではなく血液検査の場合はビタミンC摂取による影響はありません。

このように、ビタミンCは特殊な場合を除いては安心・安全で様々な健康効果が期待できると言われています。

とはいえ、ビタミンCサプリメントの摂取には、一定のリスクやデメリットが指摘されることもあります。

具体的にどのようなことが考えられるのか、見ていきましょう。

ビタミンCサプリを摂りすぎると下痢になる??

ビタミンCを摂りすぎた場合の弊害としてまず考えられるのが、ビタミンCには緩下(便が柔らかくなる)作用があるので、ビタミンCを多く摂りすぎると下痢を起こすことがあります。これは、ビタミンCの酸が腸に作用することで腸の蠕動運動が高まるため起こります。

ビタミンCを何グラム以上摂ると下痢を起こすかどうかというのは、人によって個人差があるのですが、だいたい、空腹時に2g以上摂った時に下痢が起こりやすいと言われています。

逆に、下痢を起こす手前まではビタミンCを身体が必要としていて吸収している、という目安にもなるといえます。

ビタミンCと腎臓結石

ビタミンCには体内のシュウ酸の排泄促進作用があるので、ビタミンCを多量に摂取していると、シュウ酸カルシウムの蓄積による腎臓結石ができやすくなるということを懸念する声もあります。

栄養療法の権威であるジョナサン・ライト著「栄養療法」によると、

「ビタミンCの大量摂取によって腎臓結石ができる例は極めて稀であるが、体質的に、一日に3~4gのビタミンCを摂取すると、尿からのシュウ酸排泄量が高まる人もいる。

遺伝的にシュウ酸の代謝に問題がある人は、ビタミンCの摂取量を問題のない範囲に抑えるべきである。また、ビタミンB6とマグネシウムを積極的に摂ることで、シュウ酸による結石の合成を著しく低下させる作用がある」

としています。

とはいえ、ライト士の過去10年の臨床経験でも、ビタミンCの大量摂取により腎臓結石ができたと思われる例は一人だけであったとのことで、「体質的に問題ない人が副作用を心配して必要なだけのビタミンCを摂取しないことのほうがむしろ危険だ」としています。

 

ビタミンCと白内障の関係

「白内障」は、目の中の水晶体が濁る病気で、
その主な原因のひとつが酸化ストレスであることが知られています。

水晶体や房水には、ビタミンCが高濃度で存在しています。
これは、ビタミンCが水晶体を守る重要な役割を担っていることを示しています。

ビタミンCには抗酸化作用があるため、活性酸素を除去することで、水晶体のタンパク質の酸化や変性を防ぐと考えられます。

実際に、

  • 食事からのビタミンC摂取量が多い人ほど白内障の進行が遅い

  • 長期的な観察研究において、発症リスクの低下と関連する

といった報告があります。

(例→英国の双子研究では、食事由来のビタミンC摂取量が多い人ほど白内障進行が遅い傾向が示されています)

その一方で、長期間にわたる高用量のビタミンCサプリメント摂取により、白内障リスクが上昇する可能性を示唆する研究もあるようです。

(例→スウェーデンのコホート研究では、高用量ビタミンCサプリメント使用者で白内障リスクが高かったと報告されています)

なぜこのようなことが起こるのかというと、、

ビタミンCは通常は抗酸化物質ですが、鉄や銅などの金属イオンが多い環境では活性酸素の産生を促す「プロオキシダント作用」を示すことがあります。これにより、高濃度のビタミンCによってかえって酸化ストレスが増える可能性が指摘されています。

とはいえ、ビタミンC自体が悪いわけではありません。

むしろ、抗酸化やコラーゲン合成、免疫機能などにも不可欠な栄養素ですし、サプリメントが有効なケースも多いです。

上記のようなビタミンCによるマイナス面の影響を受けやすいのは、

例えば

  • グルタチオンが不足している

  • 慢性的な酸化ストレスがある

  • 鉄のバランスが崩れている

  • 高齢などによる抗酸化力の低下

このような状態では、ビタミンCが十分に抗酸化物質として働けず、
結果として負担となる可能性も考えられます。

ではなぜ、食事からのビタミンCは問題になりにくいのでしょうか。

その理由は、食事からのビタミンCはそれほど高容量ではないことと、食事からビタミンCを摂る場合はビタミンEやポリフェノールなどといった他の栄養素と一緒に働くため、抗酸化ネットワークの中で機能することができることからであると考えられます。

ビタミンCに限らず、サプリメントを使う時は体の状態や栄養バランスを整えながら、上手に活用していくことが重要です。

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