腸の炎症

「腸の炎症」があるとどうなるの?

 

前回のブログで炎症についての説明を行いましたが、炎症は腸にも起こります。腸の炎症に炎症があると、どのようなことが起こるのでしょうか。

 

①腸内環境が悪いと、腸に炎症が起こります。腸の炎症によって損傷が進むと、LGS※を引き起こし、栄養素の吸収障害が起こるようになります。栄養素の吸収障害は、例えば貧血や骨の弱化の原因にもなります。

※LGSとは?
LGS(腸管壁浸漏症候群)では、腸から大きな食物分子、バクテリア、真菌類など、本来腸から入るべきでないものが漏れ出して、血管や体内に侵入して、アレルギーをはじめとする免疫系疾患、肝臓への負担など、様々な悪影響が起こります。栄養素の吸収障害も起こります。
食物に対する過敏症のうち、即時型の「食物アレルギー」は全体の4~5%であり、それ以外の90%以上は、厳密にいうと「食物不耐性」(食品過敏症)であると言われています。即時型の食物アレルギーは、少量でもすぐに発症し、死亡など生命を脅かす症状が出るものです。一方、「食物不耐性」とは、「遅延型アレルギー」とも呼ばれ、たんぱく質の分解不足が主な原因となります。LGSがあると、未消化のたんぱく質が腸管から血液中に入り、遅延型アレルギーを引き起こします。遅延型アレルギーは、その日の体調によって症状が出なかったりしますので、即時型の食物アレルギーとは異なります。また、少量摂取では発症しないことが多く、生命にかかわる症状は少ないです。遅延型アレルギーは段階的に発症し、自覚するには数時間または数日かかるという特徴もあります。

②腸の炎症は、消化の問題を起こすだけでなく、炎症の影響が全身に回り、様々な不調を引き起こします。「なんとなく具合が悪い」という人は、腸の状態が悪いという場合が非常に多く見られます。

精神状態への影響

腸の炎症は、精神状態の悪化にも大きな関わりがあります。「腸脳相関」とも言われるように、腸は迷走神経を経由して脳とコミュニケーションをとっています。また、脳内の神経伝達物質の大半は腸内で作られます。従って、腸の状態が悪いと精神状態にも悪影響を与え、うつや不眠の原因にもなるのです。

免疫系への影響

腸の炎症は、アレルギーや上咽頭炎など、免疫系の異常を引き起こします。「腸管免疫」という言葉がある通り、免疫の70%は腸が担っています。

③逆に、歯周病や上咽頭炎、副鼻腔炎などが、腸の炎症を引き起こしている場合もあります。従って、腸の炎症を治したいときは他の部分も同時にケアする必要があるのです。

腸の炎症によって起こる症状の例
・便秘
・下痢
・おなかにガスがたまる
・便やガスの悪臭
・食物不耐性(遅延型アレルギー)
・アレルギー(花粉症も)、抵抗力の低下
・不眠やうつ、イライラ、神経機能の低下
・貧血
・疲労
・なんとなく具合が悪い

腸の炎症の原因となるもの

腸の炎症が体に悪いことはよくわかりましたが、では、なぜ腸の炎症が起こってしまうのでしょうか。

原因として、以下のようなものが挙げられます。

・消化力の問題(胃酸不足、消化酵素不足、慢性胃炎、食物不耐性、ピロリ菌など。未消化の食べ物は腸内環境を悪化させます。)

・食事内容(糖質の多い食事、小麦、乳製品、イースト菌 などのとり過ぎ。食物繊維などの不足。つまり、腸内の悪玉菌を増やしやすい食生活。
また、個人差がありますが、ナス科植物※によって炎症を起こしている人も多いようです。)

※ナス科植物:ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモ、唐辛子、パプリカなど

・カンジダ菌の過剰増殖(カンジダ菌はもともと腸内に存在する「常在菌」なのですが、増殖しすぎることで腸の炎症を引き起こします)

・ストレス(交感神経優位な状態はアドレナリンを分泌させます。アドレナリンが過剰だと、腸内の悪玉菌を増やします)

・カフェインや刺激物の摂りすぎ

・制酸剤、抗生物質などの薬

・便秘

・重金属の蓄積

腸の炎症対策① 腸の炎症を起こさないための食事

胃腸の不調を感じている方や、いつもなんとなく疲れやすい、理由はわからないけれどなんとなく体調が悪い、という方は、実は腸の炎症が影響しているのかもしれません。腸の炎症が気になる方はぜひ、食事の内容を見直してみてください。

①体質に合った食事を心がける
体質に合う食事は、人それぞれ。胃腸の状態や体調を見ながら、食べるものや量を調節していきましょう。
②炭水化物(特に精製されたもの、小麦、甘いもの)は極力避ける。高糖質の食事は腸内の悪玉菌を増殖させるだけでなく、高血糖が血管を傷つけ血管の炎症を引き起こします。
③乳製品、カフェイン、アルコール、食品添加物も控える。
④トランス脂肪を避け、オメガ3食品を積極的に摂る
⑤胃酸不足・消化酵素対策
・食べたものをしっかりと消化吸収できるよう、食事に集中してよく噛んで食べます。(30回以上)
・腸の調子が悪い時には、無理に食べないようにします。
・食事は酸っぱいもの(梅、レモンなどの柑橘類、酢など)と組み合わせて食べると消化を助けてくれます。
・または、食事の時に、レモン汁大匙1と水大さじ3程度を混ぜたレモン水を少しずつ飲みながら食べるのもおすすめ。
(一口食べたら一口飲み、食事の最初の方に飲み終わってOK)
消化酵素サプリやクエン酸サプリなどを利用しても良いでしょう。
・食事と一緒に飲み物を飲むのは良いのですが、飲みすぎると胃酸が薄まってしまうので、飲み過ぎには注意しましょう。
⑥発酵食品、海藻類、野菜類などを積極的に摂りましょう。
⑦玄米など、未精製の穀物は有用な面もたくさんありますが、玄米に含まれるフィチン酸の消化が苦手な人も多いため、お腹の調子を見ながら取り入れましょう。

⑧アマルガム※、重金属の害をなくす(水銀は腸内環境を悪化させるだけでなく、体内で栄養素の代謝障害を引き起こします。尚、ミョウバン《ベーキングパウダーなどに含まれていることが多い》や胃薬《ガスターなど》に含まれるアルミも害になります。

※アマルガムがある場合は、安易に除去せず必ず専門医に相談を!

腸の炎症対策② 生活習慣の見直し

腸の炎症対策として、食生活以外にも、生活習慣の見直しや腸以外の炎症対策を行うことも非常に重要です。

・歯周病(歯の炎症)の改善
・上咽頭炎、副鼻腔炎の確認、口呼吸を改善する。
・姿勢の矯正(姿勢が悪いと、栄養の吸収も悪くなる)
・ストレスケア、頑張り過ぎを避ける(ストレスは栄養をものすごく使うので、身体の修復のために使えなくなってしまいます。また、ストレスホルモンであるコルチゾールが慢性的に出過ぎると副腎機能にダメージが起こります)
・運動(ミトコンドリアを増やし、代謝を良くする効果があります)

腸内環境を改善するサプリメント

腸の炎症対策①②を実行したうえで、腸内環境を改善するのを助けてくれるサプリメントを摂ることも有効です。

・乳酸菌、酪酸菌など(ビオスリー、ミヤリサンなど)、善玉菌と呼ばれる腸内細菌(プロバイオティクス)

・オリゴ糖や食物繊維など、善玉菌の栄養源となるもの(プレバイオティクス)

・フコダイン(もずくやめかぶに含まれる水溶性食物繊維)、ラクトフェリン、VA、VC、VD

・下痢気味の場合→グルタミンサプリ※

・便秘の場合→マグネシウム
(※グルタミンサプリメントは、自閉症の子どもは禁忌です《グルタミンを体内でうまく処理できないため。》また、便秘の人が飲むとさらに便秘になりやすくなるため注意が必要です)

体内の慢性炎症を作りやすい食生活とは?

炎症とは?

身体の組織が損傷した時、それを治そうとして生体内の反応が起こります。この時に引き起こされるのが炎症反応です。炎症は、本来は生体の防御反応として必要な反応なのですが、過剰な炎症時反応は生体の自己組織の損傷や、痛みの憎悪を引き起こしてしまいます。

炎症は、怪我、感染、激しい熱や刺激性の化学物質にさらされるなどといった要因によって引き起こされます。このような急性的な炎症は「急性炎症」と呼ばれます。

一方、慢性的な感染や、自己免疫疾患、あるいはストレス状態が続いていたり、身体に合わない食生活を続けていたりする場合には「慢性炎症」が起こり、免疫機能が絶え間なく働いて、徐々に組織の障害が進行し、健康を害することになります。

 

急性炎症のしくみ

細胞が損傷を受けたとき、細胞からは炎症性の化学物質(ヒスタミンなど)が放出されます。すると白血球が損傷個所に移動し、組織に侵入した細菌や細胞の残骸の貪食を始めます。
急性炎症の徴候は、発熱・赤み・痛み・腫脹(腫れ)・機能低下などが典型的な症状です。発熱や赤みは、血管拡張と血流の増加によって起こります。そして腫脹は、たんぱく質とリンパ液が、間質スペース(血管やリンパ管外のスペース)に移動することによって起こります。また、この時に生じる痛みは、炎症の過程で生じる様々な化学物質(ヒスタミン、プロスタグランジン、ブラジキニンなど)が関係していることがわかっています。急性炎症によって起こった発熱・赤み・痛み・腫脹・機能低下の徴候は、徐々に和らぎ始め、損傷が鎮静化するとともに、新しい組織が形成されていきます。

 

慢性炎症はなぜ体に悪い?

慢性炎症とは、免疫系が絶え間なく活性し慢性的に炎症が起こっている状態です。これによって、徐々に組織破壊が進行していき、さまざまな異常が引き起こされます。例えば、アレルギー・自己免疫疾患・アルツハイマー病・慢性感染症・心臓血管疾患などといった疾患にも大きく関係していると言われています。歯周病や上咽頭炎も慢性炎症の一つ。他にも、糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、血管の壁を傷めつけて炎症を起こしますし、腸内環境が悪ければ腸に炎症が起こります。脂肪肝は肝臓に慢性的な炎症が生じている状態です。慢性炎症を防ぐためには、ストレスを軽減することや、食生活に留意することが非常に重要となります。

(血液検査の「高感度CRP」から炎症の有無を調べる方法はこちら

炎症と脂肪酸

私たちが食事から摂取する脂肪(脂肪酸)には色々な種類がありますが、摂取する脂肪酸の種類は体内の炎症反応と大きな関わりを持っています。

脂肪酸からは、「エイコサノイド」の一種である「プロスタグランジン」と呼ばれる生理活性物質が作られます。プロスタグランジンは、細胞間のコミュニケーションに関与し、血圧や血液の流れやすさ、免疫機能、炎症反応など、体内の様々な機能をコントロール働きを持っています。プロスタグランジンは、材料となる脂肪酸の種類によって働きが異なります。

 

炎症促進に働く脂肪酸と、炎症抑制に働く脂肪酸

脂肪酸の中で、二重結合と呼ばれる不安定な構造を持つ脂肪酸は「不飽和脂肪酸」と呼ばれます。不飽和脂肪酸は、脂肪酸の鎖の端(メチル端末‐CH3)から数えていくつめの炭素に最初の二重結合があるかによって、オメガ3・オメガ6・オメガ9系という分類ができます。そのうちオメガ3とオメガ6系脂肪酸は、食事から供給する必要のある必須脂肪酸です。なぜなら、ヒトの細胞は、脂肪酸のメチル端末から6番目以下の位置に二重結合をつくる酵素を持っていないので、オメガ6やオメガ3系を体内で自ら作ることができません。

そのうちオメガ6系脂肪酸からは、体内の炎症を促進する「プロスタグランジン2」が作られ、オメガ3系脂肪酸からは、炎症を抑制する「プロスタグランジン3」が作られます。オメガ6と3系脂肪酸は、体内で作ることができないだけでなく、オメガ6系と3系で互いに変換することもできないため、これらをバランスよく摂取することが必要となります。

(オメガ6系と3系脂肪酸を含む食品について、詳しくはこちら

脂肪酸の種類に限らず、糖質の多い食事やトランス脂肪酸、ビタミンやミネラルの欠乏した食生活は慢性炎症を引き起こしやすくなってしまうため注意が必要です。

慢性炎症を起こしやすい食生活

炎症を誘発するプロスタグランジンが作られやすい食生活は以下の通りです。

・肉類に偏った食生活、オメガ6系脂肪酸に偏った食生活

・砂糖の摂りすぎ、単糖類の多い食事における高インスリン状態

・トランス脂肪(人工的に水素化した脂肪酸)

・亜鉛・ビタミンC・ビタミンB群などの栄養素の欠乏

 

体内の慢性炎症の症状を緩和するための食事

一方、体内の炎症を鎮めるためには、オメガ3系脂肪酸を多く含む食品を積極的に摂り、炎症を促進する砂糖やトランス脂肪は最小限にすることが有効です。また、生姜やクルクミン、玉ねぎとにんにく(ケルセチンを含む食材)などは、炎症抑制作用のある食材として知られています。

その他にも、抗炎症作用を持つものとして、たんぱく質分解酵素サプリ(プロテアーゼ)を空腹時に摂取することも有効であると言われています。たんぱく質分解酵素が吸収されて血液中に入ると、炎症が起こっている箇所に蓄積した細胞の壊死組織片や古い免疫たんぱく質を分解するのを助けてくれます。

 

 

次回は腸の炎症についてです。

 

血液データを読むことでわかることと、血液データを読む際の注意点

血液検査データからわかることとは?

 通常の健康診断における血液検査では、大体20種類くらいの検査を行いますが、栄養療法では普通の検査項目よりも多い 50~60 項目を検査します。

これらの検査によって、栄養状態の過不足や、酵素活性の状態、ストレス度合などを推測することができます。

細かく言うと、たんぱく質が足りているかどうか・ ビタミン B 群が足りているかどうか・鉄、マグネシウム、亜鉛などのミネラルが足りているかどうか。・脂質が足りているかどうか・肝機能・胃腸の状態・炎症の有無・ 溶血・貧血・血糖コントロールの状態・自律神経バランス・ 酸化ストレス・抗酸化力など、様々な情報を推測していきます。

 

血液データを読むときの注意点

ただし、この血液検査の読み方は一般の医療には認められていないものです。大規模な 試験に基づくエビデンスもまだなく、あくまでも生化学的な理論や経験から推察されるものです。

また、栄養療法一辺倒になり過ぎて大きな疾患を見逃すようなことのないように注意する必要があります。 身体に異常がある場合は、必ず一般の医療の検査も受けることが大切です。

また、血液検査のデータを良くすることが本来の目的ではありません。

今ある症状はなぜ起こっているのか、根本原因を探りながら栄養療法を行うことがとても大切です。

 

甲状腺機能と血液検査

甲状腺機能の低下症状

甲状腺は、栄養素をエネルギーにする働きをする臓器です。

甲状腺機能は副腎機能に大きな影響を受けるため、副腎疲労の人は甲状腺機能の低下も起きている場合も多くみられます。

甲状腺機能低下の典型的な症状として、乾燥した髪、まばらな眉、眼のクマ、眼のむくみ、乾燥肌、低体温、疲労感などが挙げられます。ただし、これら全部の症状が出るわけでもなく、気が付かないうちに甲状腺機能が低下している場合もあります。

 

甲状腺と関係するホルモン

甲状腺に関係するホルモンには、次のものがあります。

甲状腺刺激ホルモン TSH
甲状腺ホルモン FT3(遊離トリヨードサイロキシン)←活性度が高い。
FT4(遊離サイロキシン)

FT4はFT3に変換され、活性度の高いホルモンとなります。コルチゾールが多すぎる場合(つまり副腎疲労の反応期)T4からT3への変換が妨げられT3が少なくなり、甲状腺機能の低下が見られます。
さらに副腎疲労が進行しコルチゾールが低下すると(つまり副腎疲労の疲弊期)、T4は活性度の低いrT3(リバースT3)となってしまいます。

目安としては、TSHは1ぐらいが理想的です。TSHが多すぎる場合は甲状腺機能の低下があるため血中のFT4が減ってしまっているので、TSHをたくさん出して頑張っている状態であると推測されます。特に、TSH2以上は甲状腺機能低下の可能性があると考えられます。(ただし副腎疲労が進行すると低下することもあり)
そして、FT3の値は3ぐらい、FT4の値は1.5ぐらいが理想です。

尚、妊娠中は甲状腺機能が亢進するためTSHは低下します。

 

ヨウ素と甲状腺ホルモンについて

ヨウ素は甲状腺ホルモンの主原料となります。ヨウ素が不足すると甲状腺ホルモンの合成が損なわれ、 甲状腺機能低下症や、胎児においては死産や流産、先天性異常の原因となります。しかし、ヨウ素を過剰に摂取しすぎると、今度は逆に過剰なヨードが甲状腺機能を弱める結果となります。特に日本は海に囲まれた国なので、海藻(特に昆布とヒジキに多い)や魚介類を通じてヨウ素を過剰に摂取する機会は多いのかもしれません。
また、甲状腺疾患を持つ人がヨードを過剰に摂取することで甲状腺機能低下症を発症する可能性があるので注意が必要であるといわれています。また、バセドウ病を発症し治療を行っている人がヨードを摂取しすぎると、内服薬の効き目が弱くなることがあるようです。甲状腺ホルモンの産生を抑制するためにヨードの摂取を制限することもあります。

 

甲状腺機能低下による血液データへの影響

甲状腺機能が低下すると、コレステロール値は上昇する傾向が見られます。だだし、もともと低コレステロールの人はデータがマスクされてしまってコレステロール値が丁度よい値になっているというケースもあります。

甲状腺機能低下によって、コレステロール値だけでなく、MCVも上昇する傾向が見られます。一方、ALPは低下します。

 

甲状腺機能低下による血液データへの影響をまとめると、次の通りです。

コレステロール↑(上昇)

MCV↑

ALP↓(低下)

TSH↑(副腎疲労の人は低くなる場合もあり)

FT4↓

 

銅と亜鉛のバランスについて

銅と亜鉛の理想バランスとは

亜鉛(Zn)と銅(Cu)はバランスが非常に大切なミネラルの一つです。

亜鉛に対して銅が多すぎる場合、ドーパミンからノルアドレナリンへの変換が多くなり過ぎることで、不安感や攻撃性が増してしまいます。また、銅は鉄と同じく多すぎると酸化ストレスを引き起こすため注意が必要です。

血中銅と亜鉛のバランスは 、1:0.9~1 (銅1に対して亜鉛0.9~1ぐらい)が理想です。

 

銅が多くなる原因

脂肪肝などの炎症があると銅が多くなることがあります。銅は、ピルの服用、妊娠などによっても上がります。また、亜鉛には銅を下げる働きがありますので、亜鉛不足の食生活によって銅過剰が起こっている場合もあります。

亜鉛に関しては、ALPもチェックしてみましょう。

尚、血清亜鉛は日内変動が大きく、朝よりも午後の方が低下する一方、血清銅の日内変動はほとんどありません。

 

 

 

血液検査の「好中球」と「リンパ球」からわかること

白血球の5分画

血液を採取し、固まらないようにして試験管に入れて遠心分離器にかけると2層に分かれます、上層はやや黄白色がかった透明で、下層は赤い塊です。

この上の層は血液中の液体成分で、「血漿」と呼ばれます。血漿にはたんぱく質(アルブミンやグロブリン、フィブリノーゲンなど)や脂質(コレステロールなど)が溶け込んでいます。

下の層は細胞成分で、その表層には白っぽい層が重なっており、ここには白血球と血小板が含まれます。下の赤い塊は赤血球です。

白血球は、好中球(Neutroニュートロ)・好酸球(Eosinoエオジノ)・好塩基球(Basoバソ)・リンパ球(Lymphoリンホサイト)・単球(Monoモノサイト)の5つに分けることができます。これが白血球の5分画です。

 

好中球とリンパ球の割合から自律神経の状態を推測する

好中球には「ノルアドレナリン」の受容体があり、交感神経が緊張すると増加します。一方、リンパ球には「アセチルコリン」の受容体があり、副交感神経が優位になるとリンパ球が増加します。従って、リンパ球と好中球の割合は、その時点での自律神経のバランスを示します。

日中の活動時には交感神経優位になり好中球の割合が増え、夜間の睡眠時や休息時には副交感神経優位となりリンパ球の割合が増えるという日内変動が見られます。あるいは、気圧の変化によっても、気圧が高いと好中球が増え気圧が低いとリンパ球が増えるという変化も見られます。また、通常は男性よりも女性の方がリンパ球が多い傾向がみられるようです。

交感神経と副交感神経の切り替えがうまくなされていれば、そのバランスがうまく保たれますが、過労や悩み事といったストレスが長く続くことで自律神経のバランスが崩れ、常に交感神経が過度に緊張した状態になってしまうこともあります。また、寝不足などのストレスによってリンパ球は激減するといったように、その日の体調によっても大きく変わります。

個人差もありますが、好中球は 55%(50~60)ぐらいが理想で、高い場合は交感神経が高く過緊張状態であると考えられます。 一方、副交感神経を表すリンパ球は 30%(30~40)ぐらいが理想と言われています。

 

好中球の比率が高い時

好中球の比率が高いときは交感神経緊張があり、ストレス過多であると予測することができます。日常的にストレスにさらされていることによって、不眠、イライラや不安なども起こりやすくなります。尚、好中球は細菌感染でも上昇します。

正常範囲内の自律神経のバランスであれば、 交感神経は血圧を上げ、やる気や集中力を上げていき、 夜になると副交感神経が優位になりリラックスし眠りにつくことができます。好中球は細菌感染を防いだり、上皮の再生を促したりする大切な働きもしています。

しかし交感神経が優位になりすぎて好中球が増えすぎると、全身の血流障害を引き起こし、手足の冷えや低体温が起こりやすくなります。また、消化器の働きも悪くなります。胃潰瘍や潰瘍性胃腸炎、関節炎や腰痛、頭痛、さらにガンなどもかかりやすくなってしまいます。

特に、好中球が80%以上、またはリンパ球が20%以下というように好中球の割合がかなり増えてしまっている場合、ストレス状態がかなり強く、コルチゾールが過剰に分泌されている状態であると予想できます。この場合、副腎疲労になっている可能性がとても高いでしょう。

ちなみに、副腎疲労の検査として用いられるコルチゾールの唾液検査は一回20000円ぐらいかかりますが、この好中球とリンパ球の割合を調べる方法なら簡単で安上がりな方法であると言えます。(健康保険が適用されれば負担は数百円、白血球像だけなら自費でも2000〜4000円程度で済む)

 

リンパ球の比率が高い場合

副交感神経が適度に働いていると、血管が拡張して血流がよくなり、消化器の働きも高まります。しかし、副交感神経が働き過ぎてリンパ球の数値が高すぎるような場合は、だるさや疲労感が抜けない状態になってしまいます。

過度な副交感神経優位の状態が長く続くと、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、うつ病などの病気になり、身体の活動量が減ることで筋肉の発熱量が低下し、いずれは交感神経優位の場合と同様に低体温を引き起こす原因となります。

 

 

 

 

 

 

炎症を測る「高感度CRP」とは?

身体の慢性炎症を知る指標となる「高感度CRP定量」について説明します。

CRPとは

CRPとは、「C反応性たんぱく」と呼ばれるたんぱく質のことで、体のどこかに急性炎症が起こると、このたんぱく質が24時間以内に急増し、通常の濃度の1000倍もの濃度になることもあります。発熱を伴うような感染症や、風邪をひいていたりしても高くなります。

慢性炎症と「高感度CRP」

そして、動脈硬化やがん、うつ、認知症などの発症には、このような急性の強い炎症ではなく、小さな慢性炎症が関わっているということがわかってきました。慢性炎症があると、その細胞で活性酸素が慢性的に発生して、細胞を酸化させてしまいます。慢性炎症を起こすのは、高血圧、脂質異常、糖尿病、喫煙、肥満などです。「高感度CRP」では、このような小さな炎症を測ることができます。つまり、CRPが高値である場合、身体のどこかで微小な組織障害が起こっている状態であるということが予測されます。

高感度CRPの値は、0.05以下が望ましいとされています。

(ただし、CRP定量は、腸の炎症・脂肪肝・上咽頭炎などの慢性炎症があっても上昇はみられないと言われています)

慢性炎症と病気の関係

動脈硬化の指標は、コレステロールの値だけでなく、炎症のマーカーであるCRPの値も深く関係しており、CRPの値が高いほど将来的に心筋梗塞になる確率が高いということがわかっています。それ以外のメタボリックシンドロームも、炎症が深く関係しています。

また、例えば胃がんを引き起こすことで有名なピロリ菌ですが、実はピロリ菌自体の発がん性は低いけれど、菌が起こしている慢性の炎症ががんをひきおこしていると考えられています。同じように、C型肝炎による肝ガンの場合、C型肝炎ウイルス自体の発がん性は低いのにウイルスによって起こっている炎症が肝がんに関係していると言われています。最近は、うつ病などといった脳のトラブルも炎症が関係しているということがわかってきました。

また、口腔内のトラブルも、体内の炎症に関わりがあるということもわかっています。歯科医師である森永広喜先生の著書「全ての病気は口の中から」によると、広島大学などが行った共同研究の結果、重度の歯周病のある糖尿病患者に、抗菌剤を使ったし歯周病治療を行ったところ、糖尿病の目安となるヘモグロビンA1cが改善すると同時に、高感度CRP値が下がったとしています。また、森永先生自身の臨床経験からも、歯周病治療を行うことでCRPが改善するというデータが得られているのだそうです。つまり、歯周病治療によって、全身的な炎症が減るということが考えられるとしています。

 

「プロスタグランジン」と炎症

体内の炎症に対するアプローチには色々な方法がありますが、ここでは「プロスタグランジン」と炎症について考えていきたいと思います。

「プロスタグランジン」とは、体内で炎症反応をコントロールする物質です。細胞膜で脂肪酸をもとに作られ、その細胞やその付近で強力なホルモンのような働きをします。

プロスタグランジンの材料となるのは、アラキドン酸やEPAなどの脂肪酸です。アラキドン酸とEPAは、その分子構造の違いにより「オメガ6系」と「オメガ3系」に分けることができます。

オメガ3の脂肪酸に分類されるのは、EPAの他にもフラックスオイルなどに多く含まれるαリノレン酸や、魚油などに多く含まれるDHAがあります。オメガ6の脂肪酸とは、コーン油などの植物油などに多く含まれるリノール酸と、動物性脂肪などに多く含まれるアラキドン酸です。リノール酸は、揚げ物等の加工食品にも多く含まれます。アラキドン酸は、体内でもリノール酸から合成されます。

オメガ6系脂肪酸から作られるプロスタグランジンと、オメガ3系の脂肪酸から作られるプロスタグランジンでは働きが異なり、互いに逆の作用を持ちます。オメガ6系由来のプロスタグランジンは、血管収縮、血小板の凝集、血圧を上げる、炎症促進などの作用を持ちます。一方、オメガ3系由来のプロスタグランジンは、血管の弛緩、血小板の凝集を抑制、血液をさらさらにする、血圧を下げる、不整脈や凝血を防ぎ血流を良くして、心疾患などを予防する、炎症の鎮静化などといった働きを持ちます。

どちらのプロスタグランジンも生きていくために必要なものなのですが、オメガ3と6の間では、変換ができないため、両方の機能がしっかり働くためには、オメガ3と6をバランスよく摂る必要があります。(オメガ6とオメガ3の摂取量の比率は、1:1~4程度が良いと言われています)もしもどちらかだけに偏った食生活を続けると、体内のプロスタグランジンのバランスが崩れ、例えばオメガ6が過剰になれば、体内で慢性的に炎症や痛みがおこったり、血圧が高くなる、血液凝固しやすい、内臓の働きが弱る、アレルギー反応が起きやすい、など、様々な不調が現れやすくなります。特に現代の食生活では高リノール酸植物油(コーン油や大豆油など、一般的な植物油)・肉・加工食品などといったオメガ6脂肪酸含有量の多い食品の摂取量が多く、オメガ3脂肪酸の摂取量が少ないため、オメガ6の過剰摂取とオメガ3の摂取不足が問題となりやすいので注意が必要です。(オメガ3系脂肪酸はとても酸化しやすいため、αリノレン酸を豊富に含む植物油を摂取する場合は、保存方法を気をつけたり、加熱せずに摂ることが望ましいです。)

尚、オメガ3系脂肪酸を人体が利用するには、体内でαリノレン酸をEPAやDHAに変換する必要があります。αリノレン酸のEPAやDHAへの変換率はごくわずかであるとも言われています。αリノレン酸がEPAに変換するためには、酵素が必要なのですが、それと同じ酵素がリノール酸の代謝にも使われるため、リノール酸を過剰に摂取していると、せっかくの酵素がリノール酸の代謝のために使われてしまうということになります。つまり、脂肪酸バランスを整えるには、脂肪の全体量の過剰摂取を避けた上で、αリノレン酸やEPA・DHAを意識的に摂ると良いでしょう。

「逸脱酵素」とは?

 

「逸脱酵素」とは、本来細胞内で働いている酵素が何らかの理由で血液中に流出したものです。例えば、脂肪肝や肝臓の炎症によって肝臓の細胞が破壊され、肝臓に含まれる酵素であるAST(GOT)・ALT(GPT)γGTPLDHなどが通常よりも多く血液中に見られるようになります。

そのため、これらの酵素の血中濃度を測定することで、臓器がダメージを受けていないかどうかを推測することができます。

もちろん、肝臓だけでなく、他の臓器の破壊や炎症によっても逸脱酵素に影響が出ます。例えば、ASTは心臓や筋肉、γGTPは胆管、LDHは心臓や肺や筋肉や赤血球、CPKは筋肉や心臓や脳、というように、その酵素が多く含まれる臓器に破壊や炎症が起こることで、逸脱酵素の値が高くなります。

一方、機能低下や代謝低下の場合、逸脱酵素の値は低下します。また、たんぱく質は酵素の材料となりますので、たんぱく質の不足があれば当然酵素の値も低下しやすくなります。

「インスリン」とは?血液検査の「インスリン」からわかること

知っているようで知らない「インスリン」の働く仕組みや、「インスリン」が出過ぎるとなぜ良くないのか、また、血液検査の「インスリン」の見方などを、わかりやすく説明します。

インスリンの働き

「インスリン」とは、膵臓から分泌され、血糖値を下げる働きをするホルモンです。

インスリンは、24時間継続して少量で続ける「基礎分泌」と、糖質摂取後一時的に血糖値が上がった時に出る「追加分泌」として分泌されます。つまり、なにも食べていないときでも、人体には少量のインスリンが必要とされているのです。このインスリンの「基礎分泌」がなくなると、人体のほとんどの組織ではエネルギー代謝をまともに行えなくなってしまいます。そして、「追加分泌」されたインスリンは、血液中のぶどう糖を骨格筋や心筋などの細胞内に取り込み、エネルギー源として使えるようにしてくれます。また、インスリンは、血液中の余分なぶどう糖を体脂肪に変える働きもしています。

尚、追加分泌のインスリンには、すぐに出るものと、遅れて出るものがあります。正常な場合は、血糖値が上昇し始めると即インスリンが追加分泌されます。(第一相反応という) もともと蓄えられていたインスリンが5~10分間分泌され、糖質を摂った時の高血糖を防いでいるのです。そしてそのあと少し遅れて、第二相反応と呼ばれるやや少なめの持続するインスリン分泌が行われ、食事を摂った時の糖質の残りをカバーします。そして食事が終わってしばらくすると、第一相のインスリンがまた蓄えられるという仕組みになっています。

このようにして、インスリンの働きによって血液中の糖が増えすぎないように調節が行われているわけですが、血糖値を下げる働きを持つホルモンは、唯一このインスリンだけです。

血糖値を下げるホルモンと、血糖値を上げるホルモン

血糖値を下げる働きを持つホルモンはインスリンだけであるのに対して、血糖値を上げる働きを持つのは、ACTH(副腎皮質刺激)ホルモン、コルチゾール・アドレナリン・成長ホルモン・グルカゴン・甲状腺ホルモンなど、たくさんあります。これらはインスリンに対抗して働きホルモンであることから、「インスリン拮抗ホルモン」とも呼ばれます。インスリンの過剰分泌によって血糖値の急降下が起こるとき、インスリンに対抗してインスリン拮抗ホルモンが分泌されることになります。従って、インスリンの分泌が少ない方が、血糖値を上げるホルモンの分泌も少なく済んで、血糖が安定しやすくなるというわけです。
急激な血糖変動によるホルモンのアンバランスは、自律神経のバランスを乱し、糖尿病だけでなく、うつ病、アレルギー症状などの他、多くの症状を引き起こす原因となります。逆に、穏やかな血糖の変動は、穏やかな心身を保ちます。

 

インスリンが出すぎることによる弊害

糖質をたくさん食べ、インスリンがたくさん出て、血糖の上下動がさほど起こっていなかったとしても、今度はインスリンが過剰に出すぎている高インスリン血症という状態になります。この高インスリン血症も問題で、膵臓に負担がかかるだけでなく、例えば、インスリン自体ががん細胞を増殖させてしまう原因なのではないかという意見もあります。また、インスリンの働きで脂肪細胞の取り込み口が開くと、太りやすくなってしまいます。つまり、インスリンの分泌が過剰だと、血糖値は正常だけど太るという現象が起こります。このように、高血糖も血糖の上下動も良くないし、インスリンの分泌が過剰になることも良くないため、必要最小限のインスリンで血糖値をなだらかに保つことが、身体にとって一番負担が少ないと言えます。
(2010ランセット発表によると、2型糖尿病に対する、インスリンを使用しての厳格な血糖コントロールは、低血糖をもたらし、死亡のリスクを高める。従って、生活習慣の改善と、低インスリン血症のリスクのないインスリン感受性改善薬を第一選択をすべきである、としています)

人種によるインスリン分泌能力の違い

同じⅡ型糖尿病でも、欧米人に多いタイプと日本人に多いタイプがあり、発症のメカニズムが異なると言われています。
欧米の人は日本人よりもインスリンを出す力が強く、たくさん食べても十分なインスリンが出るため、血糖が上がりにくく、太らない限り糖尿病になりにくい人が多いと言われています。血糖値が上がる前にインスリンがどんどん出るため、体内の糖は脂肪細胞の方へ取り込まれていくので、必然的に太りやすくなるというわけです。こうして肥満になると、今度は脂肪細胞からインスリンの働きを邪魔する物質が出てきて、インスリンが出ていても効きが悪くなってきて(=インスリン抵抗性)、糖尿病を発症します。従って、欧米人の場合、太っていれば糖尿病リスクが高く太っていなければ少ないというわかりやすさがあるのです。このような経過をたどる欧米人については、糖尿病の治療としてまずカロリー制限を行って痩せることが優先されてきました。
一方、日本人(アジア人全般)の場合、欧米人よりもインスリンを出す力が弱い人が多く、肥満になる前に血糖値が上がってしまう人が多いのです。実際に、2型糖尿病を発症する人の半数以上は肥満ではないと言われています。

 

インスリンの分泌能力を保つには

膵臓からのインスリン分泌能力は、年齢と共に低下していていきます。分泌能力が弱くなるスピードは個人差があり、いつも過剰な糖質を食べていてインスリンの分泌頻度が多いほど、膵臓に負担がかかり傷みやすいと考えられます。さらに、普段から筋肉を使っている人ほど、インスリンに対する反応性が良いこともわかっています。従って、血糖値を安定させるためには毎日の食生活に気を付けるだけでなく、運動をすることである程度の筋肉量を保つということも、とても大切です。

血液検査の「インスリン」の見方

血中インスリン濃度の目安は、空腹時で2~3ぐらいです。インスリンが高い時は、糖質のとり過ぎが考えられます。

また、インスリン値を見るときは、グルコースとのバランスを見ることが大切です。例えば、血糖値が低めなのにインスリンが多く出ている場合は、バランスがおかしいと考えます。(=反応型低血糖症)※下記参照

尚、溶血があると赤血球から漏出したプロテアーゼによってインスリンが分解されて、インスリン値が本来の値よりも低値になるので注意が必要です。

インスリンの分泌や効きが正常になり、血糖の変動が安定してくると、不定愁訴や睡眠状態、目覚めの感覚、頭痛、動悸、皮膚症状など、様々な自覚症状の改善が見られやすくなります。

また、インスリン以外の血液データからもインスリンの状態を予測することができます。インスリン抵抗性が改善し糖の代謝が改善してくると、HDLーCが低すぎた人はHDL-Cが上昇、中性脂肪が高すぎた人は中性脂肪が低下、というように、データの適正化が見られるようになります。また、脂肪肝に付随するGPTやγGTP値が高すぎた場合も、糖代謝の改善に伴って値の改善が見られるようになります。

中性脂肪や肝臓の数値が年々上がっていたり、HDL-Cが年々下がってきていたりする場合、糖の代謝が乱れてきているのかもしれないと考えられます。

※低血糖症のパターンについて

(低血糖症の基本的な内容はこちら

「低血糖症」にはいくつかのパターンがあります。いずれの場合も、インスリンの分泌に問題があるのですが、通常の検査では血糖値もHbA1cも異常値が出ないところがやっかいです。

それそれのパターンとその特徴は以下の通りです。

◆反応性低血糖症・・糖負荷後血糖値が急上昇し、急降下するタイプ。

食後にインスリンが出すぎるせいで、血糖値が下がりすぎてしまいます。40台ぐらいまで急降下してしまうこともあります。非常に甘いものが食べたくなったり、食後なのにお腹が空くと訴えたりする。このタイプは若い人に多いと言われています。

◆無反応性低血糖症・・糖摂取後も血糖値が全然上がらない(変動が10程度)

血糖値の変化がない代わりに、インスリンが乱高下するタイプ。このタイプも若い人に多く、慢性疲労や抑うつ、朝起きられないなどの症状が出やすくなります。

◆乱高下型低血糖症・・血糖値が上がったり下がったりを繰り返す。

血糖値が安定せず、一日のうちで乱高下を繰り返します。

 

~糖尿病や低血糖症を防ぐ食事については、こちらをチェック!~