指先の変形と痛みを解消する栄養療法:「へバーデン結節」と「ブシャール結節」について

へバーデン結節が35歳以上の女性に起こりやすい理由とは

『リウマチではないけれど、手指の関節が痛くなったり、変形してきた』と、悩む人が増えています。

このような手指の関節炎は、変形する場所によって呼び名が変わります。

第一関節が変形するものを『へバーデン結節』

第二関節が変形するものを『ブシャール結節』いいます。

『へバーデン結節』や『ブシャール結節』は、特に35歳以後の女性に多くみられることが知られています。

この症状が35歳頃から起こりやすいのは、「エストロゲン」(女性ホルモン)の分泌が減り始める時期と関係しています。

エストロゲンには体内の過剰な炎症を防ぐ作用や、骨の代謝を調節して骨粗鬆症を防いでくれる作用などがあります。

ところが、年齢と共にエストロゲンが減ってくると、身体のあちこちでトラブルが起こりやすくなるのです。

関節が変形するメカニズム

関節の変形は、

1.関節に炎症が起こる
2.軟骨が破壊され周囲の石灰化が進む
3.骨が破壊される
4.骨が変形して関節の動きが悪くなる

このような経過を経て、炎症が治まると痛みも治まります。

指以外でも、肩関節で炎症が起こると四十肩、股関節だと変形性股関節炎、血管内で炎症は動脈硬化などにつながる可能性があります。

炎症を起こしやすい体質か起こしにくい体質であるかは、栄養の摂取状況が非常に大きく影響します。

関節炎を防ぐために積極的に摂りたい栄養素

・大豆イソフラボン(エストロゲン減少による影響を軽減する)
大豆イソフラボンは、化学構造がエストロゲンと非常によく似ており、エストロゲンと同じような働きをしてくれる効果が期待できます。
特におすすめなのが、大豆を発酵させた納豆や味噌をこまめに摂ることです。

・マグネシウム(関節の変形を抑える)
カルシウムの代謝異常があると、骨からカルシウムが奪われて炎症が起きているところで石灰化し、関節の変形や痛みを引き起こしやすくなります。
カルシウム代謝異常を防ぐために重要なのは、マグネシウムです。

 

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・ビタミンK(カルシウムの石灰化を防ぐ)
ビタミンKやビタミンDは、カルシウムとマグネシウムのバランスを整えるために欠かせない栄養素です。
ビタミンKと言えば納豆。

緑色の葉野菜などにもビタミンKが比較的豊富に含まれています。

 

・ビタミンD(炎症を抑える・免疫系を整える)
ビタミンDは炎症を防ぐためにも役立ちます。

 

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・魚の油(炎症を抑える)
青魚に多く含まれる脂には、痛みを抑えたり慢性炎症を抑えるのに役立つEPAやDHAと呼ばれる脂肪酸が豊富に含まれます

 

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・亜鉛
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関節炎を防ぐために特に気をつけたいこと

・糖化を防ぐ
「糖化」による体内のAGE(終末糖化産物)が多い人は炎症が起こりやすくなってしまいますので、糖化を防ぐ食生活も重要です。

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・抗酸化対策
酸化ストレスによる活性酸素は体内の炎症を助長します。

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・腸内環境を整える
腸の炎症は全身の炎症のトリガーとなります。
また、腸内環境が悪化していると、腸の活動が落ちて便秘になり、水銀などの有害物質の排せつがうまくできなくなります。

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↑こちらの「指先の変形と痛みを食い止める へバーデン結節の症状を和らげる本」
は、ムック本で読みやすく、栄養のことや炎症を鎮めるための生活習慣、東洋医学の知恵などについてもわかりやすく書かれているので普段本を読まないという人にもおすすめです。

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