血液検査の「アルブミン」からわかること

アルブミン(Alb)とは

アルブミンは、食べたものを材料にして肝臓のみで合成されるたんぱく質で、肝臓のたんぱく質合成能力を反映します。血液中のたんぱく質の約60%を占め、栄養素や薬等を各臓器や細胞に運ぶ役割を持っています。
身体の中でたんぱく質が足りているかを知るための一番良い指標となるのが血中のアルブミンです。

同じたんぱく質でも、グロブリンは炎症によって量が上下するので、純粋なたんぱく代謝の指標としては不向きであると言えます。

アルブミンの理想値の目安は少なくとも4以上、スポーツ選手や筋肉量を増やしたい人、スタミナアップを目指す人の場合は4.5以上はあると良いと言われています。
血液検査でアルブミンの実数が表示されていなくて、アルブミン%が表示されている場合は、総タンパクに、アルブミンの比率(%)をかけることでアルブミンの実数を求めることができます。

アルブミンは比較的長期的な栄養状態を反映するため、短期的な食事が測定値に与える影響はあまりありません。したがって、栄養療法を実践して栄養状態が改善されてもすぐにアルブミン値は上がらず、しばらくしてからアルブミン値があがってくるということになります。

尚、アルブミンは血漿や間質液の浸透圧(膠質浸透圧)の90%を担っているため、低アルブミン血症では、浸透圧が低下して、循環血症量が維持できなくなり間質に流出し、全身性浮腫や血管内脱水の原因になります。つまり、たんぱく質不足でアルブミンが低下すると、むくみを引き起こしやるくなるということです。脱水があると、血液が濃縮された状態になり、アルブミン値が実際の値よりも高値になることがあるため、栄養状態が悪そうなのにアルブミン値が高い場合は、たんぱく質が足りているのではなくて、逆にたんぱく質が不足して脱水が起きているということも考えられます。

アルブミンの低下は、栄養状態だけでなく、肝機能や腎機能低下によっても起こります。アルコール性肝硬変の初期の場合は、アルブミンが見かけ上高めになるけれど、実際は栄養状態が悪いということもあります。(ただし、肝硬変が進むとアルブミンは3~2台にまで低下してしまうこともあります。)