血液検査の「CPK」からわかること

今日は、血液検査のCPKという項目についてです。

CPKとは

「CPK」は、「クレアチンフォスフォキナーゼ」という酵素です。

「CK」(クレアチンキナーゼ)と表示されることもあります。

CPKは筋肉に多量に存在する酵素で、筋肉細胞のエネルギー代謝に重要な役割を果たしています。

CPKが低値の時

CPKの値が低い場合、筋肉の量が少ないということが予測されますので、筋肉不足か運動不足であると言えます。ただし、他の要因(結合組織疾患、高ビリルビン血症、甲状腺機能亢進症など)が絡んでいる場合もあります。

CPKは筋肉の量と比例するため、男性は女性と比べると20~30%程数値が高い傾向があります。そして男女共に、高齢になるにつれ数値が低くなっていきます。

CPKが高値の場合

CPKは心筋・平滑筋・脳などにも多く存在していますので、これらの組織が障害をうけると、細胞からCPKが血液中に流れ出し、血液検査で高値を示すようになります。つまり、骨格筋、心筋、脳などの損傷の程度を推測することができます。

CPKが著しく高い場合は、急性心筋梗塞、狭心症、心筋炎、多発性筋炎、筋ジストロフィー、甲状腺機能低下症や、脳梗塞などの危険も考えられます。

それ以外でも、甲状腺の病気によって上昇することもあります。甲状腺機能低下症では総コレステロール、AST、LDH等とともに上昇します。

また、激しい運動や、肉体労働、こむら返り、筋肉注射、点滴漏れ、外科手術後、小児では採血時の大騒ぎなど、疾患によらない筋組織の損傷でも上昇することもあります。女性は妊娠中と出産前後にCPKが高くなります。飲酒によっても上昇します。

尚、筋肉運動でのCPK上昇は、運動量や個人の運動習慣の有無によっても異なります。日常的に運動を行っている人のCPK値は正常範囲より高めで、運動負荷後の上昇ピークは早く、8~24時間ぐらいでみられ、その上昇の度合いは小さくなるという傾向があります。一方、運動習慣のない人は、負荷後1~3日でやっとピークを示し、その上昇の程度も大きいことが報告されています。したがって、データを見るときにはその人の運動習慣や、3~4日内の運動歴をチェックするようにしましょう。

 

アスリートとCPK

運動によって活性酸素が発生すると、筋肉や筋肉を覆っている膜に障害が起こります。すると、筋肉内の酵素であるCPKが血中に漏れ出してきます。つまり、CPKは筋肉の壊れ具合と関係しているといえます。ハードなトレーニングをしていて、血液検査でCPKの高い人は、オーバートレーニングになっている可能性が高いということです。

アスリートのための分子栄養学」によると、「ボーダーラインは350IU/ℓ」としています。 アスリートのCPKを調べてみると、中には4ケタにまで上昇している人もいて、そういう人は怪我になりやすく、また怪我をした場合は治りにくいため注意が必要なのだそうです。また、CPKの上昇は、筋肉のビタミンE欠乏を示している、とも述べられています。

筋肉の細胞を守るためにも、抗酸化対策は欠かせないということですね。