銅と亜鉛のバランスについて

銅と亜鉛の理想バランスとは

亜鉛(Zn)と銅(Cu)はバランスが非常に大切なミネラルの一つです。

銅や亜鉛は、ヒトの精神状態にも大きく影響を与えます。なぜなら、神経伝達物質の一つであるドーパミンは体内でノルアドレナリンに転換されるのですが、この時に銅が必要となります。体内で銅が過剰になっている人の場合、ドーパミンが過剰にノルアドレナリンに転換されてしまい、不安感や攻撃性が増したり、妄想型統合失調症、双極性障害、産後うつ、ADHD、自閉症などが起こりやすくなってしまうのです。

亜鉛不足によって亜鉛に対して銅が多すぎる場合も、相対的に銅が過剰になっているということができます。

また、銅は、鉄と同じく多すぎると酸化ストレスを引き起こすため注意が必要です。

体内の銅と亜鉛のバランスは、血液中の銅と亜鉛の量をみることで調べることができます。

血中銅と亜鉛のバランスは 、1:0.9~1 (銅1に対して亜鉛0.9~1ぐらい)が理想です。

精神疾患に対する栄養療法の権威であるウィリアム・ウォルシュ博士によると、亜鉛不足は心の健康において最も頻繁に観察されるケミカルインバランスであり、うつ病や行動障害、ADHD、自閉症、統合失調症と診断された人の90%以上で、血液中の亜鉛が少なくなっていることが確認されている、としています。

(亜鉛の働きと不足原因についてはこちら

 

銅が多くなる原因

脂肪肝などの炎症があると銅が多くなることがあります。銅は、ピルの服用、妊娠などによっても上がります。また、亜鉛には銅を下げる働きがありますので、亜鉛不足の食生活によって銅過剰が起こっている場合もあります。

尚、亜鉛を長期に渡りサプリメントなどでたくさん摂ることで、逆に銅が不足してしまうというケースもありますので、自己判断でミネラルの多量摂取は控えるべきです。銅の不足によって起こる症状としては、貧血や骨粗しょう症、縮れ毛、白髪、うつなどが挙げられます。

亜鉛に関しては、ALPもチェックしてみましょう。

(血清亜鉛は日内変動が大きく、朝よりも午後の方が低下する一方、血清銅の日内変動はほとんどありません。)