小腸内細菌増殖症「SIBO」を引き起こす9つの原因とは?!

小腸内細菌増殖症「SIBO」の原因について、9つの項目に分けて解説します。「SIBO」って何??という方は、「小腸の不調は万病の元!小腸内細菌増殖症「SIBO」について」をチェックしてみてください。

①食事による腸の炎症

SIBOの大きな原因は、やはり食事です。食事についてはSIBOになりやすい食事、SIBOになりにくい食事」をチェックしてください。

②小腸の運動機能が落ちている

ミトコンドリア機能低下によって腸の小腸運動機能が落ちて小腸の運動機能が落ちていると、食べ物をしっかりと大腸へ送り出すことができなくなり小腸に停滞し、腸内細菌が小腸で繁殖してしまいます。また、何らかの全身性疾患がある場合も、腸の運動機能は落ちてきます。全身疾患の代表と言えるのが、糖尿病です。糖尿病では小腸や大腸など消化管の動きが悪くなります。また、パーキンソン病、甲状腺機能障害、急性腸炎の跡、膠原病、筋ジストロフィーなどによって腸の動きが悪くなることもあります。

③過度なストレス

人間が生きていくためには適度なストレスが必要ですが、過度なストレスは交感神経を過剰に興奮させ、胃や腸など消化機能や免疫力を低下させます。また、脳にかかっているストレスは腸内環境に悪影響を与えて腸の炎症を起こし、SIBOを悪化させる原因となります。

④抗生物質や胃酸抑制剤

抗生物質は適切に使用すれば大きな効果を発揮し、病気を治したり命を救うために有用な薬である一方、使いすぎると腸内細菌のバランスを崩すことにつながります。また、胃酸の量が少ないのに胸やけや逆流性食道炎の対処療法として胃酸を抑える薬を使うことで、食べ物を殺菌する力が落ちてしまい、SIBOを引き起こすこともあります。

⑤ピロリ菌感染

ピロリ菌感染によって慢性胃炎を起こし、胃酸分泌が低下します。この状態を慢性萎縮性胃炎と言います。胃酸の量が減ると消化が悪くなり、これもSIBOの原因となります。実際、ピロリ菌感染者にはSIBOの人が多いという報告があります。萎縮性胃炎があるかどうかは血液検査のデータから推測することもできます。気になる方は「血液検査のペプシノーゲン、血清アミラーゼからわかること」をチェックしてみてください。

⑥重金属の蓄積

鉛、アルミニウム、カドミウム、有機水銀、ヒ素などの重金属が体内に蓄積していると、腸管の働きが悪くなります。

⑦急性胃腸炎などの後

食中毒や急性胃腸炎などの感染症をきっかけにSIBOを発症することが多いということも知られています。これらの感染症の原因になった毒素が小腸の細胞を壊し、動きを低下させることと、抗生物質などの使用により腸内細菌叢のバランスが崩れることによって発症すると考えられます。

⑧大腸の弁に障害がある

大腸の始まりの部分には「回盲弁(バウヒン弁)」という逆流防止弁がついていて、小腸にバクテリアが逆流しないように働いているのですが、虫垂炎の手術やほかのお腹の手術の影響で弁がうまく閉じない状態になってしまうことがあります。潰瘍性大腸炎やクローン病、腸閉塞が原因で弁が働かなくなることもあります。

⑨胆汁による殺菌力不足

胆汁は肝臓で作られ、いったん胆嚢に貯められて、胆嚢の中で濃縮されて貯蔵されています。胆石や胆嚢炎があって胆嚢を摘出する手術をした場合、胆汁が胆嚢で十分に濃縮されなくなるので抗菌作用が落ち、結果SIBOになりやすくなります。従って胆嚢を摂った人や、胆汁不足の人はSIBOに十分気をつける必要があるといえます。

その他にも、過敏性腸症候群、慢性膵炎やクローン病、潰瘍性大腸炎などといった炎症性の腸疾患や、痛み止めの薬の常用、小腸に憩室がある、といったこともSIBOのリスクが高まるということが報告されています。

以上のように、SIBOになるリスクを高める要素は色々ありますが、最も重要な要素はやはり食事です。食事については「SIBOになりやすい食事、なりにくい食事」で解説しています。

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