感染症予防に役立つ栄養素とは??①

☆目的別健康情報

感染症予防対策に役立つ栄養素やサプリメントについて解説します。

オリーブ葉エキス

今、感染症予防に役立つサプリメントとしてとても注目されている、「オリーブ葉エキス」を知っていますか?オリーブ葉エキスに含まれる「オーレユーロペン」という成分は、感染症予防に役立つことで知られています。オーレユーロペンはオリーブの樹木全体に含まれていて、オリーブの木を害虫やバクテリアから守るための、「天然の殺虫剤」としての役割を持つ成分です。オーレユーロペンはウイルスや細菌を攻撃してくれるだけでなく、強力な抗酸化作用があり、免疫細胞を活性化する効果も期待できると言われています。

オリーブ葉エキスを感染症の予防として摂る場合は一日に500mg程度、風邪をひいたかも?!という時(喉が痛い・寒気がするなど、風邪の初期症状が出たとき)には1500mgを摂ると良いでしょう。

エキナセア

オリーブ葉エキスにプラスしてナチュラルなものを使いたいときにおすすめなのが、「エキナセア」です。エキナセアは北アメリカ原産のキク科植物で、ネイティブアメリカンの間では薬草としてさまざまな用途に用いられてきたことでも有名なハーブ。エキナセアにもウイルスや細菌に対する免疫力を高める効果があることで知られています。

たんぱく質

免疫力の要である「抗体」を作るのはたんぱく質です。そもそも、身体の全ての材料の源となるのがたんぱく質ですよね。たんぱく質の摂取や吸収不足があれば、免疫力が落ちてしまいますので、感染症にかかりやすくなったり治りにくくなってしまいます。ハーブのサプリを摂ったりする前に、まずはたんぱく質の不足がないようにすることが大事なのは言うまでもありません。

体重1kgあたり1g(体重50kgの人であれば50g/日)のたんぱく質を摂ることを心がけましょう。

たんぱく質の不足を調べる方法

 

グルタミン

たんぱく質の構成成分となるのがアミノ酸。アミノ酸はどれも大事なのですが、アミノ酸の中でも特に、免疫力の強化に役立つことで知れているのが「グルタミン」です。グルタミンは、腸管粘膜のエネルギー源となり腸管バリア機能を高め、免役力の維持・向上や、傷の治りを早くする効果などが期待できます。腸内環境を改善したいときにも役立つアミノ酸です。一方、ストレスや激しい運動などで身体がダメージを受けると筋肉中のグルタミンが放出され不足しやすくなりますので、当てはまる方は特に意識的に摂取すると良いと言えます。

目安量は一日に10g弱(6000mg~9000mg程度)です。

グルタミンについて詳しくはこちら

脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E)

ビタミンD・・免疫強化に役立つ脂溶性ビタミンとして最も注目されているのがビタミンD。ビタミンDは免疫細胞の分化を誘導し、免役力を高めてくれます。ビタミンDを働かせたいときは、日光を浴びることも大事です。

オーソモレキュラー医学の権威であるエイブラハムフォッファー博士によると、病気の予防目的なら一日1000IU、治療目的なら一日2000~4000IU程度のビタミンDをサプリメントから摂ることを薦めています。さらに、ビタミンDの不足があってもっと積極的に摂りたい!という場合は12000IU/日程度摂ると良いという意見もあります。

(ビタミンDが足りているかどうかは血液検査で調べることができます。調べる方法

 

ビタミンA・・ビタミンAは消化管や喉の粘膜の強化、免疫細胞の産生にも役立つので、感染症予防に欠かせないビタミンの一つです。おすすめの摂取目安量は20000~30000IU、粘膜の強化目的でたくさん摂るなら60000IU程度。

ビタミンE・・抗酸化力によって細胞膜を保護します。血液の循環を改善する働きもあり、免疫力を高めます。おすすめの摂取目安量は600IUです。

 

 

次回は感染症予防に役立つ成分として、水溶性ビタミン(ビタミンC・B群)・微量ミネラル(亜鉛・鉄・セレン)・プレバイオ・プロバイオティクスについて解説します。→感染症予防に役立つ栄養素②

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