「やる気が出ない」「いつも疲れている」「朝がつらい」
…もしかすると、それは
カフェイン中毒や「副腎疲労」、「低血糖」が関係しているかもしれません。
私たちの脳がストレスを感じると、身体は「戦うか逃げるか」の戦闘モードに入り、
「副腎」から「コルチゾール」や「アドレナリン」といったストレスホルモンが分泌されます。
この一連の反応を「ストレス応答」と呼びます。
実は、カフェインもこのストレス応答を人工的に引き起こす物質のひとつ。
アドレナリンに似た刺激を与え、脳を無理に覚醒させて一時的な集中力や元気を演出してくれます。
たとえば、低血糖症の人は体内でうまくエネルギーを作れず、慢性的な疲労感や無気力感を感じがち。
また、外では元気に見えるのに、帰宅するとどっと疲れが出てしまうという人も少なくありません。
こうした人の中には、コーヒーやエナジードリンクに頼って「無理に元気を出している」といったケースもあります。
「コーヒーを飲むとシャキッとする」
「栄養ドリンクで乗り切れる気がする」
こういった感覚は、カフェインの覚醒作用によって一時的に“やる気”が出たように錯覚している状態。
本来の疲労が解消されたわけではなく、「疲れをごまかしている」だけです。
言い換えれば、日常的にカフェインを摂って“ドーピング”状態になっているとも言えます。
カフェイン依存は「副腎疲労」を加速させる?
カフェインには抗酸化作用や脂肪燃焼といった健康効果もありますが、副腎に負担がかかっている人にとっては逆効果になってしまうことも。
特に、真面目でがんばり屋さんなタイプの人は、自覚のないまま副腎を酷使しやすい傾向があります。
そんな人がカフェインに頼り続けると、ますます副腎は消耗し、「副腎疲労」を引き起こす可能性が。
結果として、
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自律神経が乱れる
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睡眠の質が低下する
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天気の変化で体調が崩れる(気象病)
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慢性的な疲労が続く
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頭痛や肩こりがひどくなる
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月経前症候群(PMS)が悪化する
といった、さまざまな不調につながるリスクが高まります。
カフェインの摂りすぎを見直すタイミングかも
もしあなたが、
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毎日コーヒーを何杯も飲んでいる
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栄養ドリンクが手放せない
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カフェインなしではやる気が出ない
という状態であれば、すでにカフェイン依存のサインが出ている可能性が高いです。
まずは1日に摂取するカフェインの量を半分に減らしてみる、カフェインレスコーヒーに切り替える、など、少しずつカフェイン摂取量を見直していくことをおすすめします。
まとめ:やる気の低下は、カフェインの摂りすぎが原因かもしれません
日常的な「やる気のなさ」や「疲労感」。
それは単なる「気の持ちよう」ではないかもしれません。