慢性的に疲れやすい、頭痛、朝起きられないetc.様々な不調を引き起こす「低血糖症」について。

慢性的に疲れやすい、頭痛、よく眠れない、朝起きられない、いつもなんとなく具合が悪い、など、さまざまな不定愁訴の原因になる「低血糖症」について解説します。

低血糖症とは

私たちの血糖値(血液中のブドウ糖の量)は、通常は上がりすぎたり下がりすぎたりしないように、体内のホルモンの働きによって調節が行われています。

その調節がうまくいかず血糖値が下がりすぎてしまうのが「低血糖症」です。

低血糖症にもいろいろなパターンがあります。食後高血糖の反動で血糖値が急降下する、または一日のうちで血糖値が下がりすぎてしまう時間がある、あるいは、血糖値の変動がない代わりにインスリンの分泌が乱高下しているというパターンもあります。どのパターンにも共通しているのは血糖値の調節がうまくできない状態になっているということです。

低血糖症の症状とは?

低血糖症があっても、多くの場合は健康診断で採血をした時には血糖値が基準範囲内に入っているので問題視されません。しかし、血糖値やインスリンの変動は、ホルモンや自律神経のバランスを乱し、精神状態にも大きな影響を与え、膵臓、副腎、肝臓などにも負担がかかるようになります。

低血糖症があると、慢性的に疲れやすい、憂うつ感、イライラ、頭痛、情緒不安定、PMSなど、人によって様々な不定愁訴が起こります。また、交感神経が優位な状態になり、アドレナリン・ノルアドレナリン(興奮性のホルモン)が分泌されることから、リラックスできない、動悸、不眠、冷え、手足の震えなどの症状が起こるようになります。中には、「耳に膜が張る感じ」を訴える人もいます。

その他にも、食後に異常に眠くなったり、甘いものが無性に食べたくなる、よく眠れない、いつもなんとなく具合が悪い、朝の寝起きが悪く目覚めたときから疲れている、などといった症状がある場合は要注意です。逆に、安定した血糖値は、睡眠の質を改善させたり、その他の多くの自律神経が関係する症状を改善させます。

低血糖症と副腎機能

血糖値を丁度良い値に保つためには、副腎が元気であることが必須です。副腎から分泌されるホルモンが糖新生(体内で糖以外のものから糖を作ること。)を促進し、血糖値を上昇させる働きを持っているからです。そのため、低血糖症の背景には、いわゆる「副腎疲労」が関係していることが多く見られます。

空腹時の血糖値が低めな人は、副腎機能が低下気味で普段から血糖値を充分に保つことができていなかったり、食後に血糖値の乱高下が起きている可能性が高いと考えられます。

目安としては、空腹時血糖が80~85以下、ヘモグロビンA1cだと4.6を切るぐらいだと、低血糖症の可能性が高いと言えます。ただし、HbA1cはあくまでも平均値ですので、低血糖があっても食後の高血糖があれば、平均をとって丁度よい値(5ぐらい)となってしまう場合もあります。そんなときは、中性脂肪やコレステロールなど、血糖値以外の血液データも参考になります。

低血糖症が気になる方は、「血液検査から低血糖症を予測する方法」や、「低血糖症を改善するための食事のポイント」もぜひ参考にしてください。

 

 

 

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