「7つの習慣」に学ぶ、「主体行動型」で生きる方法

★心理学
「7つの習慣」ってどんな本?

「7つの習慣」は、数ある自己啓発本の中でも最も世界中で多くの人に読まれていると言えるほど、言わずと知れた名著です。

すでに読んだことがある方も多いかもしれませんが、まだ読んだことがない方のために、この本の中に書かれているエッセンスを少しだけ紹介したいと思います。

本の中では、「成功するには、それを支える土台となる人格を構築すべきである」と述べられています。

そのことを「人格主義」と言います。

そして、具体的には何をしていけば良いのか、ということを7つの項目にまとめ、表面的なテクニックではなく内面的な人格を磨くために役立つことを、細かいエピソードを交えて教えてくれます。

この本から影響を受けたという人はとても多いと思いますし、他の自己啓発本を読んでも、結局はここで書かれているのと同じ事を言葉を変えてわかりやすく書いてくれているような本がとても多いのではないかと思います。

なので、自己啓発本を読みたければ、この本1冊だけでも十分!!という気もします。

ですが、人はすぐに忘れてしまう生き物なので、本を読んで終わりにするのではなくて、学んだことを行動に移し、折に触れてまた本を開いてみることも必要です。

また、別の本を読むことで違う角度から「人格主義」について考えることも大事なのではないかと思います。

ところで、この本の難点を一つ挙げるとしたら、、

とにかく長い!!(笑)

この一冊をちゃんと丁寧に読んでいこうと思ったら、かなり時間がかかるし気合いが必要です。

そこで、今回は7つの習慣のうちもっとも大事な習慣の一つである「主体性を発揮する」の部分に絞り、その中でも特に大切なことについて解説していきたいと思います。

「主体性を発揮する」とはどういうことか。

「主体性を発揮する」とはどういうことか一言でいうと、自分の人生の責任は自分で引き受けるということです。

例えば、誰かに何かを言われて、「自分は傷つけられた!」と思ったとしますよね。

でも、見方を変えれば、実は「自分がその状況を容認する」という選択によって、「傷を受け入れている」と言い換えることができます。

もう一つ例を挙げるとすると、「夫がもっと優しい人なら、家族はうまくいくのに」という人がいるとします。

よくありがちなセリフです。

ですが、これも本質を言うと、他の人の行動が自分の生活や幸福を制限しているということを容認してしまっている状態と言えます。

つまり、今の状況は、私たちがこれまで行ってきた選択の結果なのです。

「影響の輪」と「関心の輪」について

「主体性を発揮する」のセクションの中で、私が特に気に入っているのが、「影響の輪」「関心の輪」の話です。

私たちは、日々生きていく中で色々なことに関心を持っていますよね。

例えば、自分の健康や家族のこと、仕事のことから、経済や世界の平和まで多岐に渡ります。

まずは、そのような身の回りにあることの中で、自分が関心を持っている事柄と関心のない事柄を分けます。

そして、関心がある事柄は「関心の輪」の中に入れるとします。

関心の輪に入っている事柄の中には、私たちが自分で実質的にコントロールできることと、コントロールできる(または影響を与えることができること)があります。

そこで、関心の輪に入るものと、影響の輪に入る事柄を分けて考えてみます。

自らコントロールできる事柄は、下の図のように「影響の輪」の中に入ります。

ここで、自分の時間やエネルギーの大部分をこの二つの輪のどちらに集中させているかを考えてみましょう。

「主体的な人」は、自分の時間やエネルギーを「影響の輪」に集中させているので、自分がコントロールできる事柄にいつも働きかけています。

すると、上の図のように、影響の輪はさらに大きくなっていきます。

一方、影響できる事柄の外にある「関心の輪」にばかりエネルギーを注いでいる人というのは、他人の欠点や周りの環境、自分のコントロールが及ばない状況に集中してしまっているので、いつも人や周りのせいにするような態度や言葉を発しています。

このような生き方を「反応的な生き方」と言います。

反応的な人は、関心の輪にある事柄に支配され、影響を及ぼせる事柄をおろそかにしているので、上の図のように影響の輪は次第に小さくなっていってしまいます。

影響の輪に集中して自ら自分の人生を切り開くか、関心の輪に集中して周りの文句ばかり言って生きるか、どちらの人生を選ぶか、と聞かれたら、圧倒的に前者を選びたいと思いませんか?!

ちなみに、人によっては地位や財力、人脈などを利用して、下の図のように関心の輪よりも影響の輪が大きくなってしまうケースもあると言います。

これはこれでおかしな状態です。

このようなケースは、人や社会に対して無責任な状態であり、本来自分が解決すべき問題を無視している結果だと言えます。

私はこの「関心の輪」と「影響の輪」の話を読んでから、何か問題が起きた時やうまくいかない時、不満を感じたりしたときは常に、「自分にとっての影響の輪は何か?!」と意識して行動するようになりました。

すると、周りの人に対して腹が立つこともないし、自分でコントロールできることに集中しているので物事がうまくいきやすいし、悩む暇があったら行動する!という姿勢が身についてきたので、本当にこの本を読んでよかった!と思っています。

7つの習慣-成功には原則があった! 

 

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