前回からの続きです。
「何を食べるか」だけでなく、どういう「姿勢」で食べるかも大事!
これまで数回にわたって、胃酸の大切さについて書いてきました。(最初から読みたい方はこちら)
ご自身の胃酸が不足しているとわかったら、ぜひ実践していただきたいことがあります。これは、胃酸が不足していない方にとっても大切なことです。
それは、食事に集中して、よく噛んで食べる!ということです。
咀嚼という行為は、食べ物を物理的に分解するだけでなく、消化酵素や胃酸を分泌するのを促進するため、非常に重要なものなのです。
忙しくて十分に食事時間を取れずに急いで食事をしていたり、テレビを見ながら、仕事をしながら、といった、「ながら食べ」をしている方は特に、要注意です。
食べ方によって、胃酸の分泌や、消化吸収力はだいぶ変わってきます。まずは、よく噛んで、食事に集中して食べるということを心がけましょう。落ち着いてゆっくりと食べれば、満腹感も起こりやすく、食べすぎを防ぐことにもつながります。
また、猫背の状態で食事をすると胃が圧迫されて消化機能が落ちやすくなるので、背筋を伸ばして食事をすることも心がけたいですし、さらに足底をしっかりと床につけて食べることで噛む力が充分に働きやすくなります。
心構え的な「姿勢」と、身体的な「姿勢」の両方が大事!ということですね。
ストレスコントロールも大事!
また、ストレスが胃酸の分泌に与える影響も、とても大きいと考えられます。ストレスがあると身体が緊張し、胃酸の分泌を減らしてしまうのです。
「毎日忙しくて、ストレスを減らすなんて無理!!」という方も多くいらっしゃるかもしれません。
しかし、ストレスが身体に与えるダメージを知れば知るほど、いかに心の状態が私たちの身体の状態を関係しているかということを痛感させられます。
なるべく、頑張り過ぎを避け、ストレスをためないようにして、せめて食事の時間だけでも、ゆったりとした気持ちで食べることができるように心がけていきましょう!
ぜひ、胃酸の働きを助ける食材とサプリメントも参考にしてみてください。