胃酸の不足が逆流性食道炎や胃もたれ、胸やけなどを引き起こす理由

なぜ胃酸が足りないのに逆流性食道炎になるのか?

 

前回のブログで、「胃酸の不足が逆流性食道炎や胃もたれ、胸焼けの原因となっていることがある」と書きました。

 

それでは、なぜ、胃酸が不足していると、胃酸が食道まで逆流してきてしまったり、胃酸が過剰なように感じられたりすることがあるのでしょうか。

 

それは、胃酸には、「食道括約筋」という筋肉を働かせる役割もあることに起因します。

 

食道括約筋とは、食道と胃の境目にあり、胃酸が食道へ上がってくるのを防いでいる筋肉です。食道括約筋は、胃内のpHが胃酸のよって下がって強酸状態になると収縮して、食道と胃の通路を閉じる仕組みになっています。

 

中には、胃酸の分泌量が多すぎて、胸焼けや胃酸の逆流などが起こっているケースもありますが、胃酸の分泌量が少ないがために、食道括約筋の働きが弱くなってしまっていることがとても多いと言われています。

 

また、胃酸の刺激によって、消化物が小腸まで送られて、胃から先の消化を進めるためにも胃酸が不可欠となります。  胃酸の分泌量が少ないと、これらの機能が十分に働かなくなって、胃酸が食道まで逆流しやすくなったり、胃から腸へと食べ物が送られにくくなることによって、消化不良や膨満感を引き起こすことにつながります。 

 

胃の入り口や出口の筋肉は、加齢と共に弱くなってくるため、こういったトラブルは年齢を重ねるほど起こりやすくなると言われています。ただでさえ消化機能が弱くなっている所に、消化をコントロールしてくれるはずの胃酸を抑える薬を飲んでしまったら、ますます悪循環に陥ってしまう恐れがあるということです。  

 

従って、逆流性食道炎などの症状がある場合、できれば症状を抑える対処療法としてすぐに制酸剤(胃酸を抑える薬)を飲むのではなく、まずはご自身が十分な量を分泌できているのかどうかを知っておくべきであるといわれています。

 

もしも胃酸の分泌量が少ないということが分かった場合には、適正量の胃酸を作り出す能力を回復させるための対処をしていくことが望ましいと言えます。

 

 

胃酸不足によって様々な不調が起こりやすくなる!

 

その他にも、胃酸が不足すると、たんぱく質やビタミン・ミネラルの不足や、病原菌やバクテリアの増殖なども起こりやすくなります。

①たんぱく質の吸収力低下→ 貧血 、むくみ、筋力の低下、抵抗力の低下、イライラ、うつ、食欲不振、疲労、脱力、虚脱 など

②ビタミン・ミネラル吸収力低下→ 神経機能の低下、骨がもろくなる、抵抗力の低下、疲労、脱力 など

③病原菌・バクテリアの増殖によって起こること→ 胃炎、胃潰瘍、胃がん、カンジダ症 など

 

胃酸が不足すると、実に様々な不調を引き起こしやすくなってしまうのですね。

胃酸が不足する原因

尚、胃酸が不足する理由としては、様々な要因が考えられますが、もともと体質的に胃酸分泌が少ないタイプであったり、慢性ストレス、食生活、不適切なダイエット、加齢なども大きな要因となります。

 

また、長期的に糖質制限食を摂っていると、血糖値を上げる働きをもつ「グルカゴン」というホルモンの分泌が促進されると言われています。そして、グルカゴンは、血糖値を上げるだけでなく、胃酸を止める働きを持つとも言われています。従って、極端な糖質制限食を長期に渡って続けることは、重篤なⅡ型糖尿病などでない限り、あまりおすすめできません。

 

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