「なんだか眠れない…」
「寝ても疲れがとれない…」
そんなとき、見落とされがちなのがセロトニン不足です。
前回の記事では、セロトニンが“眠りホルモン”メラトニンの材料であり、
精神の安定や自律神経のバランスにも関わることをご紹介しました。
今回はその続編として、
「セロトニンを増やすために、実際に何をすればいいのか?」
という実践的な内容をお届けします。
セロトニンを増やす3つの方法
① 日光を浴びる(特に朝!)
セロトニンは「日光」によって活性化されるホルモンです。
特に朝の光(起床後30分以内)が重要で、網膜を通じて脳に信号が届き、セロトニン分泌がスタートします。
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曇りの日でもOKなので、外に出て自然光を浴びましょう→ 朝の散歩(5〜15分)が理想!
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朝カーテンを開けて太陽の光を浴びるだけでも効果あり
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スマホのブルーライトでは代用できません!
② 食事をしっかりとる
セロトニンの材料になるのは、
「トリプトファン」という必須アミノ酸です。
食事をしっかりと摂っていないと、当然セロトニンの材料も不足して今います。
トリプトファンが豊富な食べ物
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大豆製品(納豆・豆腐・味噌)
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肉・魚・卵
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ナッツ類(特にアーモンド、カシューナッツ)
セロトニン合成に必要な栄養素
トリプトファンだけを摂ってもセロトニンは増えません。
ビタミンB6やマグネシウムなどの「補酵素」が必要になります。
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ビタミンB6:まぐろ、バナナ、レバー、にんにくなど
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マグネシウム:海藻、豆類、玄米、ナッツなど
③ 腸内環境を整える
実はセロトニンの90%以上が「腸内」で作られています。
厳密にいうと脳内のセロトニンと腸内で作られるセロトニンは別ですが、相関があります。
腸が元気でないと、食べ物がきちんと吸収できず、
ビタミンB6などの栄養素も不足してしまいます。
腸内環境を整えるポイント
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食物繊維(野菜、海藻、きのこ)を意識してとる
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発酵食品(味噌、ぬか漬け、納豆、ヨーグルトなど)を毎日少しずつ
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「冷え」「ストレス」「便秘」は大敵!
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もっと腸内環境を本質的に整えたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ
セロトニンを増やすには… | ポイント |
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🌞 朝の光を浴びる | 起床後30分以内が勝負! |
🍽 食事から栄養をとる | トリプトファン+ビタミンB6+マグネシウム |
💩 腸内環境を整える | 食物繊維・発酵食品を意識 |
次回は、
「腸内環境の悪化でビタミンB6不足になると、体にどんな変化が起こるのか?」
を詳しく解説します。
▶「血液検査では正常」でも隠れているB6不足とは?
▶ 睡眠やメンタルとの意外な関係にも注目です!