小さいけどかなり重要!副腎の働きについて。

抗ストレスや血糖の維持にも欠かせない副腎。副腎の機能が低下すると身体の様々な不調を引き起こします。そこで、小さいけれどいつも重要な働きを担っている副腎について解説します。

副腎ってなに??

副腎とは、左右両側の腎臓の上に一対あるクルミ大(7~8g)の半月状の扁平な形をした臓器です。

副腎は皮質(外層)と髄質(内層)に分かれています。

副腎の主要な働きはホルモンの生産と分泌です。副腎皮質(外層)からは主に3つのホルモン(コルチゾール・アルドステロン・アンドロゲン)が分泌されます。副腎髄質(内層)からは、アドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。

副腎はとても小さな臓器ですが、実は私たちの身体にとって非常に重要な役割を果たしてくれています。

そこで、それぞれのホルモンの働きを見てきましょう。

コルチゾール

コルチゾールは、別名「ストレス対処ホルモン」とも呼ばれる重要なホルモンです。その名の通り、日常生活で受けるストレスのコントロールを行っています。

コルチゾールの主な働きは、抗ストレス・炎症抑制・血糖上昇・日内変動の調整・免疫抑制・たんぱく異化。

血糖値を維持するために欠かせないホルモンなので、「糖質コルチコイド」とも呼ばれます。筋肉でのたんぱく質代謝や、脂肪組織での脂質代謝にも関わっています。

また、甲状腺ホルモンの働きにも関わっているため、コルチゾールの生産が慢性的に増えると甲状腺ホルモンの分泌は低下し、食欲低下、低体温、抵抗力の低下などが起こります。さらに、胃酸の分泌に関わるガストリンと呼ばれるホルモンの働きにも深く関わっています。

コルチゾール産出量が少なくなり過ぎた場合、エネルギーを作れなくなり疲労症状が出たり、免疫力が低下します。また、 低血糖状態が続くため脳がエネルギーとして利用できるブドウ糖が少なくなり、 集中力低下、思考困難、記憶力低下などの症状が出やすくなります。

 

アルドステロン

電解質(ナトリウム・カリウム)の調節を行い塩分と水分のバランスをコントロールする働きを持ち、「電解質コルチコイド」とも呼ばれます。アルドステロンは血漿中にNaイオンを引き込み、体内に水分を溜め血圧を上昇させます。

 

アンドロゲン

テストステロン(男性ホルモン)及びエストロゲン(女性ホルモン)といった性ホルモンに変化することから「ホルモンの母」とも呼ばれます。副腎で作られる性ホルモンは加齢と伴に増えていくため、更年期になると副腎に負担がかかりやすくなります。

 

アドレナリン

アドレナリンはアミノ酸のチロシンを原料として作られます。
アドレナリンは危機、不安、恐怖、怒りの感情によって分泌され、 それらの感情に身体が対応出来るよう、各臓器に指示を出します。

情動の激しい変化、過激な運動時、酸素欠乏、激しい寒さなどでも分泌が増加します。

具体的には、血糖値を上昇させたり、心拍数や血圧を上げるといった働きが起こります。

 

ノルアドレナリン

ノルアドレナリンはアドレナリンの前駆体です。ノルアドレナリンは、危機、不安、恐怖、怒りを感じた時に分泌されるという点ではアドレナリンと同じであるものの、 アドレナリンが各臓器に対して働きかけるのに対して、 ノルアドレナリンは、セロトニンなどと同様、神経伝達物質として脳で作用します。

具体的には、上記ストレスに対抗できるよう、集中力、判断力、やる気、緊張などを高めます。

そのため、ノルアドレナリンの分泌量が低下すると、無気力、無関心、うつ病などの症状を引き起こします。 うつ病の治療薬として、ノルアドレナリンの量を増やす抗うつ剤が利用されるのはこのためです。

 

まとめ

副腎は重要なホルモンの生産と分泌を行っている。(副腎皮質からはコルチゾール等、副腎髄質からはアドレナリンとノルアドレナリン)

副腎の働きをまとめると、以下のようになる。

血糖コントロール・ストレスコントロール・たんぱく質分解・脂肪分解・胃酸の分泌・抗炎症・電解質コントロール(Na↑、K↓)・性ホルモンの調整・体温コントロール・血圧コントロール・心拍数コントロール

 

身体の中でこれだけ多くのホルモンを作り多岐に渡る機能を持った臓器は少ないですよね。このことからも、副腎機能が低下することによって身体に現れる症状は非常に多いということがおわかりいただけるかと思います。

 

 

栄養療法についてもっと詳しく勉強したい方は、「分子栄養学実践講座」

 

その他の栄養情報について調べたい方は「栄養情報・健康情報」

血液検査データの読み方を調べたい方は「血液データの読み方講座」

“小さいけどかなり重要!副腎の働きについて。” への1件の返信

コメントは受け付けていません。