こむらがえりの原因とは

筋肉がつる原因について、わかりやすく解説します。

こむら返りとは

普段私たちは自分の意志で筋肉を動かしていますが、なんらかの原因で筋肉が自分の意志とは関係なく過剰に収縮して硬直してしまったのが「筋肉がつった」状態です。

こむら返りの「こむら」とはふくらはぎのことで、漢字で「腓」と書きます。「腓腹筋」(ひふくきん)※の「腓」ですね。(※腓腹筋は膝関節と足関節をまたぐ筋肉で、ふくらはぎの膨らみを形成しています)

筋肉がつるのはふくらはぎだけではなく、足の裏やすねや太もも、首肩や背中、脇腹など、身体のどこでも筋肉がつることがありますが、その中でもふくらはぎの腓腹筋は特につりやすい場所であることから、「こむら返り」という言葉があるというわけです。

筋肉がつりやすくなる原因として考えられるのは、ミネラルバランスの崩れやビタミン不足、水分不足、筋肉疲労、日常的な姿勢や動作、運動不足、冷えなど様々ですが、どれも生活習慣を少し変えることで防ぐことができるものばかり。

ひんぱんに筋肉のつりが起こる(目安は週1回以上)場合は、ぜひ生活習慣の見直しをすることをおすすめします。

筋肉が「つる」とはどういう状態?

筋肉がつるのは、筋肉を調整するシステムのバランスが崩れて誤作動を起こすことによって起こります。厳密にいうと、筋肉の過剰な収縮を抑制する「腱紡錘」(けんぼうすい)の働きが鈍くなることによって起こると言われています。

腱紡錘とは、筋肉と腱の間にあって、筋肉が収縮しすぎたときにそれを反射的に抑制するためにのセンサーとして働く器官です。一方、筋肉が伸ばされた時に反射的に筋肉を収縮させることで過剰に伸張しすぎるのを防ぐのが「筋紡錘」(きんぼうすい)です。

この「腱紡錘」と「筋紡錘」という二つのセンサーが働くことによって筋肉はバランスよく働くことができるのですが、何らかの原因によって神経伝達に関わるミネラルバランスが崩れると、神経の伝達に支障が出て腱紡錘の働きが悪くなり、結果筋肉がつりやすくなると考えられています。

ミネラルバランスが崩れる原因とは??

筋肉の伸張と収縮に不可欠なミネラルと言えば、マグネシウム・カルシウム・ナトリウム・カリウムです。

ミネラルバランスが崩れる原因となるのは、筋収縮に関わるミネラルの摂取不足や吸収不足、運動時や睡眠時の発汗、運動時の筋肉収縮によるミネラルの消耗、睡眠時の発汗、下痢によるミネラルの流出、飲酒によるアルコール分解による消費、ストレスによるミネラルの消費など様々なことが考えられます。また、血流を滞らせる冷えが神経伝達に支障をきたすことも大きな原因の一つです。

尚、筋肉がつる原因は一つではなく、ミネラルバランスの乱れに加え、ビタミン不足、筋肉疲労や運動不足、血流の悪化などが重なり合って起こる考えられます。

ミネラルバランスを整えるためには、「こむら返りの予防法 食事編」参考にしてみてください。

寝ているときにこむら返りが起こりやすくなる理由

睡眠中は足のつま先が底屈(つま先を遠くに倒す動き)しやすく、ふくらはぎの筋肉が少し縮んだ状態が続き、腱紡錘にとっては微妙な状態が長時間続いていることになります。するとちょっとしたきっかけで筋肉が収縮するだけでこむら返りが起きやすくなると言われています。

また、寝ている時の発汗により水分やミネラルが不足することや、足の冷えなども原因として考えられます。

筋肉のつりを招く病気

足などがつる原因の多くは病的なものではないとは言われているものの、中には背後に病気が隠れている場合もあります。特に、足以外も頻繁につるという場合は注意が必要です。

筋肉のつりを起こしやすい病気として、以下のものが挙げられます。

・動脈硬化、脳梗塞や心筋梗塞の前兆(足の動脈硬化が進行して足がつりやすくなることもある)

・脊柱の病気 脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症など (腰痛がありふくらはぎやすねが頻繁につる場合は特に注意)

・糖尿病や、腎臓・肝機能障害による血流障害 (上半身や全身がつる場合は肝硬変や糖尿病の可能性)がある)

・甲状腺機能低下、副甲状腺機能低下

・ALS(運動ニューロン疾患)、筋疾患、多発性神経炎など

薬の影響

薬の服用の副作用によって電解質異常が起こり(ミネラルバランスが崩れた状態)、筋肉がつりやすくなっている場合もあります。処方薬に限らず、市販薬で起こる場合もありますので、気になる症状がある場合は医師に相談しましょう。

筋肉のつりを引き起こしやすい薬として、降圧剤(β遮断剤やCa拮抗剤)、脂質異常薬(HMG‐CoA還元酵素阻害剤、フィブラート系)、利尿剤(ループ、サイアザイド系)、喘息薬(テオフィリン)などが挙げられます。

次回はこむら返りの具体的な予防法についてです。

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