人間はなぜ、ビタミンC合成能を失ったのか?!

 

ビタミンCは、1900年代初めに、壊血病の予防因子としてオレンジ果汁から抽出され発見された物質です。

化学名は「アスコルビン酸」と呼ばれます。

 

ビタミンCの役割

ここで、ビタミンCの重要な役割をいくつか挙げてみましょう。

コラーゲン生成に欠かせない

ビタミンCはコラーゲンを生成する際に欠かせません。コラーゲンとは、細胞と細胞をノリのような役割をするタンパク質で、身体のほとんどすべての組織を組織を形成するために必要とされます。皮膚や骨の健康のためにも不可欠なものとして知られていますよね。ビタミンCが不足するとコラーゲンが進まず、毛細血管が脆くなる、歯茎から出血しやすくなる、傷の治りが遅くなる、骨や血管、臓器が弱くなる、神経症状など、壊血病の症状が出ます。

強力な抗酸化作用

ビタミンCには抗酸化作用があるため、細胞が酸化することによる障害を防ぎ、加齢によるガンや、心臓疾患を防ぐ、などといった働きがあります。尚、ビタミンEはビタミンCと併用することで効率的に抗酸化作用を発揮することができます。

 

免疫力を高める

ビタミンCは免疫を刺激し、白血球の働きを助け、細菌やウイルスを抑える力を高めてくれます。白血球には、血中に含まれるビタミンCの80倍のビタミンCが含まれていると言われており、病気にかかったときやストレス時には、さらにビタミンCの必要量が上がることがわかっています。

 

抗ストレス作用
副腎には、血中濃度の150倍のビタミンCが存在すると言われています。ビタミンCは、副腎がコルチゾールなどのホルモンを産生するときの材料となるため、副腎は特にビタミンCを必要としている臓器なのです。また、ノルアドレナリンというホルモンを産生するためにも、ビタミンCが使われます。コルチゾールやノルアドレナリンは、ストレスに対抗するために分泌されるホルモンです。だから、ストレス時にはビタミンCの必要量が上がるのですね。

ガンや風邪に効力がある

1970年代、アメリカのライナスポーリング博士は、グラム単位のビタミンC摂取によって、風邪やガンなどに効力があるという報告をしました。ビタミンCは、欠乏症を予防するだけでなく、最適量を摂取することで、風邪を早く治す働きや、発がん物質を抑制する働きがあることがわかっています。ライナスポーリング博士は、分子栄養学の創始者でもあります。

腸管でのミネラルの吸収を良くする

鉄や銅、亜鉛、カルシウムなどのミネラルは、ビタミンCと一緒に摂ることで腸からの吸収率がアップします。

アミノ酸を代謝して神経伝達物質を作る

セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質を合成するときにも、ビタミンCが使われます。

トリプトファン(必須アミノ酸の一種)セロトニン

チロシン(必須アミノ酸フェニルアラニンから作られるアミノ酸)ノルアドレナリン

の反応の際にビタミンCが必要。)

甲状腺ホルモンを作るためにも必要

また、甲状腺ホルモンのチロキシンを作る際にも、ビタミンCは必要となります。チロキシンは、体内の代謝速度を調整するホルモンで、全身の細胞に影響を与えます。

 その他にも、LDLコレステロールの酸化抑制、カルニチン(アミノ酸)の合成促進、胆汁酸合成の促進、抗ヒスタミン作用、シミの予防などなど、実に様々な働きがあります。

 

ビタミンC欠乏は、人間の宿命?!

ヒト以外の多くの動物は、ビタミンCを合成することができる!

人が生きていくために不可欠なビタミンCですが、ヒトの体内ではビタミンCを合成することはできないので、食物などから摂取する必要があります。ところが、ヒト以外の多くの哺乳類たちは、ビタミンCを合成することができます。ビタミンCを体内で作ることができない動物は、モルモット、フルーツバット(果実食性コウモリ)、紅肛門鳴き鳥(熱帯産のヒヨドリ科の鳥)、そして、人間を含む霊長類と、ごくわずかであると言われています。

ビタミンCは、ぶどう糖を材料に、4種類の酵素の働きで作られます。人間の肝臓にも、ビタミンC合成に必要な酵素のうち、3種類までは揃っているのですが、最後のステップに必要な1種類(Lグロノラクトンオキシターゼという酵素)だけが欠けています。

栄養療法の世界的権威、ジョナサンライト医師によると、「血液中のビタミンC欠乏は、人類全体に共通した遺伝的障害である」としています。ビタミンCを合成することができる動物の場合、ストレス時にはビタミンC合成量が著しく増加することがわかっています。ガン物質を与えた実験でも、猛烈な勢いでビタミンCが合成されたと報告されています。

人類はなぜ、ビタミンC合成能を失ったのか?!

ビタミンC研究の第一人者であるライナスポーリング博士は、「人類がビタミンC合成能を失ったのは、脳を守るためだ」と言っていたのだそうです。

人間を始めとする霊長類は、社会生活に適応しながら進化する中で、脳容量が大きくなり、他の動物に比べて重量が重い。そのため、脳のエネルギー源となるブドウ糖糖の需要量も増えたわけです。

そこで、ビタミンCの材料は何だったか、思い出してみてください。そう、ブドウ糖がビタミンCの材料になるのですよね。もしも身体がビタミンCをたくさん必要としている時に、自分でビタミンCを合成する力があれば、ブドウ糖は激しく消費されることになります。

脳が大きい霊長類にとって、脳機能を維持するためにはブドウ糖が重要であるため、2500万年前の人類の遺伝子は、あえてビタミンC合成能を失うことで、ブドウ糖を温存するという道を選んだということでしょうか。また、果実など、ビタミンCを外から容易に摂取できる環境が整っていたという点も、ビタミンC合成能を失った一つの要因となっているのかもしれません。

壊血病と、ネイティブアメリカンの知恵

ビタミンCの欠乏症である壊血病は、古くから原因不明の奇病として恐れられてきました。壊血病の予防には柑橘類や野菜が有効であるということが知られるようになるまで、多くの人の命が壊血病によって失われました。日本では、一年を通して野菜が収穫できたことや、雪の多い地方では漬物を食べていたため、壊血病はあまり問題になることはなかったのだと考えられます。しかし、長期間にわたり航海を続けたり、作物を栽培する条件が厳しい地域に住んでいたヨーロッパの人々にとっては、大変な病気だったのです。

20世紀の初め頃、アメリカの歯科医であるプライス博士は、カナディアンロッキーの奥地に住んでいたネイティブアメリカン(インデアン)に出遭いました。彼らは冬になると、ビタミンCの摂取源となるような植物は育たない土地に住み、ほとんど野生の狩猟に頼って生きていたのですが、壊血病にかかることはなかったのだそうです。不思議に思ったプライス博士が彼らにその理由を尋ねると、彼らは

「ヘラジカや熊の副腎を食べて、病気を防いでいる」

と教えてくれたのだそうです。

ヘラジカや熊に限らず、私たち人間の身体の中で最もビタミンCが多く含まれる場所は副腎です。血中濃度を1とすると、脳には血中の20倍、白血球には80倍、副腎に至っては、上にも書いたように150倍ものビタミンCが存在すると言われています。ビタミンCがたくさん存在する場所には、それだけビタミンCの需要があるということです。副腎はストレスに対応するために「コルチゾール」と呼ばれる副腎皮質ホルモンを分泌しますが、この時に大量なビタミンCを必要とします。そのため、副腎にはたくさんのビタミンCが存在するというわけです。

ネイティブアメリカン達は何世紀にもわたって、動物の特定の内臓を食べるということを学び、経験的にビタミンCを摂取する術を知っていたのですね!!

 

ビタミンCの錠剤にビタミンB2とカルシウムが入っている理由はこちら

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血液データの読み方を調べたい方はこちら

 

 

 

上咽頭炎について

 

先日、第8期分子栄養学実践講座に参加してきました。

午前中の講義は、いとう耳鼻咽喉科 伊藤宏文先生による「Bスポット治療の実際」ということで、上咽頭の詳しい解剖や、慢性上咽頭炎とその治療法についての講義と、Bスポット治療の実演がありました。

 

上咽頭炎についてはこちら

 

先日のブログで紹介した「病気が治る鼻うがい健康法」という本でも、上咽頭と自律神経の関係についての記述がありましたが、より詳しく説明をしていただき、とても興味深い内容でした。

 

慢性上咽頭炎によって起こりやすい症状

 

慢性上咽頭炎があると、

①咽頭の違和感や後鼻漏をはじめとする直接的な症状だけでなく、②自律神経系の乱れを介した症状、③感染した上咽頭が病巣となり免疫を介して疾患を引き起こす というパターによって様々な症状を引き起こしやすくなるということがわかってきています。

 

①直接的症状の例

 

咽頭違和感

後鼻漏

咳喘息

首凝り

肩こり

耳鳴り

舌痛

歯の知覚過敏

顎関節痛

 

 

②自律神経系の乱れを介した症状

 

全身倦怠感

原因不明のめまい

睡眠障害

起立性調節障害

記憶力・集中力の低下

過敏性腸症候群

胃もたれ、胃痛など

むずむず脚症候群

慢性疲労症候群

線維筋痛症

 

 

③病巣炎症として免疫を介した二次疾患

 

IgA腎症

ネフローゼ症候群

関節炎

胸肋鎖骨過形成症

掌蹠膿疱症

乾癬

慢性湿疹

アトピー性皮膚炎

 

実に様々な症状に対して、上咽頭炎が関係している可能性があるのですね。

 

 

上咽頭炎治療と迷走神経

 

上咽頭の神経支配は脳神経の「舌咽神経」と「迷走神経」。

伊藤先生によると、

「自律神経と炎症反応が、迷走神経を介して深く関係しているということを示唆する研究が相次いでいる。上咽頭の治療を行うことによって迷走神経が刺激され、炎症反射に何らかの影響を与えるのではないか」

と述べられていました。

 

また、「上咽頭刺激(治療)は、下垂体副腎系に対して刺激作用ないし賦活作用がある」とのこと。

 

つまり、上咽頭治療は、自律神経系と密接な関係にある視床下部―脳下垂体―副腎系という、ホルモンバランスを担う非常に重要な部分にも良い影響を与えることができるということです。

 

そのため、副腎疲労の患者さんに上咽頭の治療を行うと効果があるし、逆に、上咽頭に炎症があると、副腎疲労がなかなか良くならないということも起こりうるということです。

 

そして、上咽頭は腸の状態とも深く関係しているため、上咽頭を治療するだけでなく、腸内環境を整えることも非常に重要なことの一つです。

 

 

塩化亜鉛よりも痛くない?!塩化マグネシウムでの治療

 

先日のブログで、上咽頭炎の治療法として、上咽頭に塩化亜鉛を塗布する方法を紹介しましたが、伊藤先生によると、より痛みを少なく安全に行うことのできる治療法として、塩化亜鉛の代わりに塩化マグネシウムを用いる方法を提唱されていました。

実演で実際に治療を受けた方によると、塩化亜鉛に比べて塩化マグネシウムの方が、痛みが少ないとのことでした。ちなみに効果に関しては、塩化亜鉛と変わらないそうです。

 

上咽頭炎については、日本病巣疾患研究会 のHPにも詳しく載っているので、興味のある方はチェックしてみてください。

「病気が治る鼻うがい健康法」

 

鼻うがい健康法とは?

 

前回のブログを読んでいただいて、上咽頭炎が気になった方に、

 内科医の堀田修先生 著 「病気が治る鼻うがい健康法」

という本がお勧めです。

 

風邪のひき始めにつきものの、喉の痛み。

 

「喉の痛み」、というと、扁桃腺の炎症が引き起こしていると考える方も多いかもしれませんが、実際には、扁桃の炎症よりも、上咽頭の炎症が痛みを引き起こしている場合が多いそうです。そのため、風邪の予防のためには、一般的に行われている喉うがいよりも、鼻の奥の上咽頭の部分を洗浄できる「鼻うがい」の方が、実は数段効き目があるのだそうです。

 

上咽頭炎と、IgA腎症の関係

 

この本の著者の堀田修先生は、腎臓病を専門とする内科医で、約30年間にわたり患者さんを診察する中で、IgA腎症という腎臓病が、扁桃炎や上咽頭炎によって引き起こされているのではないかということを突き止めました。

 

腎炎の原因は不明とされているものが多いそうなのですが、その発症メカニズムには、人間の体内の免疫システムが関わっていることも少なくないと考えられており、腎炎を根本的に治療するためには、腎臓だけを見るのではなく、免疫システムに関わる細菌やウイルスなどが侵入してくる場所=咽喉や鼻で起こっている感染や炎症にも目を向けなくてはならないという視点から、このような考えに至ったのだそうです。

本の中では、上咽頭炎についての詳しい説明や、上咽頭炎を治療することでIgA腎症が治るメカニズム、自律神経と上咽頭の関係、上咽頭炎の治療法から自分でできるホームケアや気を付けたいことなど、非常に興味深いことがたくさん書かれています。また、実際に上咽頭炎を治療することで、IgA腎症だけでなく、アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症、潰瘍性大腸炎、ネフローゼ症候群、アレルギーなどが良くなったという実例も挙げられています。

 

人体の不思議?! 病巣感染について

 

身体のどこかに細菌などに感染した病巣があって、それが原因で病巣とは違う離れた場所に病気が起こることを、「病巣感染」といいます。

 

IgA腎症と扁桃炎・上咽頭炎の関係もこれにあたり、IgA腎症を治療するには、炎症を起こしている扁桃を摘出したり、上咽頭炎を治すことが有効であるということになります。

  

このような「病巣感染」の考え方は、古くは医学の父と呼ばれるヒポクラテスの時代からあり、ヒポクラテスは、個々の患者さんを注意深く観察することで、喉の病気と関節リウマチとの関係を見出したのだそうです。

 

上咽頭炎を予防する生活習慣

 

堀田先生は、慢性上咽頭炎を予防するためには、まずは何はなくとも禁煙すること、とされています。

なぜならば、喫煙者のほとんどは、ひどい慢性上咽頭炎を患っているからだそうです。

また、鼻うがいを習慣づけること、ハウスダストなどを避けてきれいな空気を吸うこと、首を冷やさないこと、首のコリをとること、口呼吸をやめること、そしてストレスをためない生き方をすることなどを挙げています。もちろん、鼻うがいのやり方も詳しく解説されています。

首のコリに関しては、上咽頭炎と首の筋肉は非常に関係が深く、上咽頭炎があると、上咽頭と同じ高さにある耳下部の筋肉が緊張するのだそうです。そのため、耳下部の胸鎖乳突筋付着部付近を人差し指・中指・薬指の3本でやや強く押すと、上咽頭炎がある患者さんは痛みを感じることから、上咽頭炎の診断方法の一つとしてこの触診が使われているとのこと。

 

首を温めると、筋肉の緊張(コリ)がほぐれ、慢性上咽頭炎の様々な症状が軽減するとしています。もちろん、普段から首を冷やさない心がけも大切です。

 

上咽頭炎の治療

 

上咽頭炎の治療は、塩化亜鉛というものを患部に直接塗るという方法で行われます。全国でもこの治療を行っている耳鼻科は少ないようですが、この本の巻末には慢性上咽頭炎の塩化亜鉛治療を行っている医療機関が載っているので、気になる方は一読してみることをおすすめします。

(最近では塩化亜鉛よりも痛くない、塩化マグネシウムを用いる方法も注目されているようです)

もしかして、上咽頭炎かも?!6スポット治療を受けた感想

上咽頭炎とは

 

☑ 喉から風邪をひきやすい

☑ 後鼻漏が気になる(鼻水が喉の上の方に落ちてきて、痰が絡んだような感じになる)

☑ 朝起きたときに喉が痛くなりやすい

☑ 口呼吸

☑ 声がかれて話しにくい

 

上のような症状が一つでも当てはまる方は、もしかすると、慢性の上咽頭炎になっているかもしれません。

 

「上咽頭」とは、鼻の奥のいわゆる「のどちんこ」の裏側の部分で、この部分が慢性的に炎症を起こすことで、様々な身体の不調の原因となるというのです。

 

また、気が付かないうちに上咽頭に炎症が起きていることもあるため、上記のような症状がないからOK!というわけでもありません。

 

例えば、首の凝りや、アレルギー、アトピー性皮膚炎、腎症などが、慢性の上咽頭炎によって引き起こされることもあると言われています。

 

上咽頭炎について詳しく知りたい方は、こちらもチェック!

喉の不調と腸の不調が関係している?!

 

実は、腸の炎症から波及して、慢性の「上咽頭炎」が起きているケースも多いということがわかってきています。

 

喉の不調と腸の不調が関係しているなんて、ちょっと意外な感じがしますよね。

 

腸は、免疫の70%を担うと言われています。

そして、上咽頭は、鼻を通過して取り込まれた空気が最初に通り、ウイルスや細菌など、様々な外敵が侵入する部分。

どちらも、免疫に関わる重要な役割を担っています。

 

脳から出ている末梢神経(脳神経)の一つに、「迷走神経」というものがあります。この神経は、首を通って、腹部の臓器にまで分布している神経で、上咽頭や腸の支配にも関わっていて、自律神経と密接な関係があります。

 

腸の状態と上咽頭の状態が密接に関わっているというのは、身体の機能を考えると、とてもうなずけることなのですね。

 

 

上咽頭炎の治療法

 

身体の様々な不調の原因にもなっているのではないかと言われている「上咽頭炎」ですが、あまり重要視されていない部分で、治療を行っているクリニックは少なく、耳鼻科の先生でも知らない場合もあるのだそうです。

 

治療方法は、塩化亜鉛を患部に直接塗る「Gスポット治療」、またはその方法をより進化させた「6スポット治療」というもので、もしも上咽頭に炎症があった場合、塩化亜鉛を塗った時に痛みを感じるし、出血も見られると考えられています。

(痛みや出血に関しては、重症度の指標にはならないという意見もあるようです)

 

ちなみにこの治療は、保険点数が低くお医者様があまり儲からないという点も、上咽頭炎のことがあまり広まらない原因の1つとなっているようです…。

 

そして、腸などに炎症があった場合は、いくら上咽頭炎だけを治療してもなかなか炎症が治らないということになってしまうので、上咽頭だけでなく腸内環境を改善していくことも大事なのです。

 

 

口呼吸が喉の上咽頭の炎症を引き起こす

 

実は私も喉が弱く、喉に痰が絡む感じがすることが多かったり、喉から風邪をひきやすいタイプでした。正確に言うと、痰が絡んでいるのではなく、鼻水が上咽頭へ落ちてくる「後鼻漏」という状態だったのですね。

 

上咽頭炎の原因の1つとして、口呼吸が挙げられますが、その点に関しては、私は、

『小さい頃から「口呼吸は良くない!」と母からも言われていたし、絶対に普段は口呼吸なんかしてないなーい!』

と、思いきや、寝ている間だけ気がつかずに口呼吸になっているケースはよくあるとのこと。

朝起きた時に喉がイガイガすることが多いし、私もそのケースなのかも…。

 

 6スポット治療」を受けた感想

 

明らかに上咽頭炎疑われる症状があった私は、昨年、勇気を出して「6スポット治療」に行ってきました。

結果、あまりの痛さに絶句…!

 大人なのに、痛くて泣きたくなるぐらい痛かったのです。

 上咽頭に炎症があればあるほど痛みも感じるし、出血もあるのだそうです。

私の場合、痛みだけでなく、綿棒にベッタリ血もついていました…。 

 

思えば私は小さい頃から喉が弱く、しょっちゅう風邪をひいていたし、その頃からすでに慢性的な炎症が起きていたのかもしれません。

 

というわけで、予想通り慢性上咽頭炎の診断をいただいたものの、あの苦痛をまた味わうのがイヤ過ぎて、結局一回きりでその後受診するのを躊躇しています。

 

本当は、治療を始めてしばらくは、続けて何回か通った方が効果はあるらしいのですが…。

 

上咽頭炎を改善するには

 

 上咽頭炎だとわかったものの、どうしてもあの苦痛には耐えかねるので、自力でなんとかできないものかと考えた私は、

★塩水で鼻うがい

★抗炎症と殺菌作用があると言われているササの葉エキスで朝晩うがい 

★寝ている間の口呼吸予防のために口テープをして寝る

★喉の乾燥を防ぐためにマスクをして寝る

★身体を冷やさないようにする

 ★以前から愛用している温熱器で念入りに首を温める

 ★腸内環境を整える食事とサプリメントを積極的に摂る

 

などなど、良さそうなことは全部実践してみました!

 

すると、喉の調子はだいぶ良くなり、朝起きたときに喉が以外がすることはなくなり、後鼻漏の症状もほとんどなくなりました。

 

しかし、上咽頭炎はそう簡単に治るものではないらしく、炎症があっても自覚症状のないパターンも多いと言われているので、たぶん私の場合、完全に治ったわけではないけれど、以前よりは炎症が治まったのだろうと思われます。

 

とはいえ、私が実践した方法は全部、上咽頭炎があってもなくても身体に良いことばかり。なので、この習慣はできる限り続けていきたいと思います。

 

自宅でできる上咽頭洗浄法として、梅エキスの「ミサロールローション」というもので点鼻を行う方法もあるようなので、これも試してみたいです。

 

そして、覚悟ができたら、また6スポット治療を受けに行ってみます、、。

 

 

 

 

 

ビタミンB群不足の原因を考える

 

足りない栄養素の見つけ方

 

最近、健康管理のためにサプリメントを利用する人が増えています。

 

分子栄養学をもとにした栄養療法でも、薬の代わりにサプリメントをうまく活用することで体調を改善する人が多くみられます。

 

でも、多すぎるサプリメントは、かえって肝臓に負担をかけてしまうこともあるし、ただやみくもにサプリメントを摂りまくれば良いわけではないですよね。

 

では、どのようにして足りない栄養素を見つければ良いのでしょうか。

  

分子栄養学では、血液検査データを栄養状態の指標の一つとして活用します。

 

具体的には、まずは、主訴や症状から、その方の状態を想像してから、主に以下の項目を読み取っていきます。

 

①たんぱく質が足りているか(タンパク代謝の低下)

②脂肪肝の有無

③鉄欠乏の有無(貧血チェック)

④ビタミンB群欠乏の有無

⑤血糖調節障害の有無

⑥亜鉛・銅バランス

⑦酸化ストレス負荷の有無

⑧抗酸化力

⑨交感神経の緊張状態

 

検査値が基準範囲内に入っていて、お医者様からは「問題ありません」と言われた場合でも、上記のような項目に着目してデータを読み取っていくと、実は色々と問題があることが判明することもあるのです。

 

例えば、病気ではないけれどなんとなく疲れやすいとか、朝起きられなくてつらいとか、眠れないとか、様々な不調にはやはり必ず何かしら原因があるので、それらを解決する糸口を見つけるためにも、血液データはかなり役立ちます。

 

 

ビタミンB群が不足する原因

 

では、もしも、例えばビタミンB群の不足が判明したら、どうしたら良いのでしょうか。

 

ビタミンB群が足りないなら、ビタミンBのサプリを飲めばOK!

と言いたいところですが、、、

 

単純にサプリメントだけで解決できるのかというと、必ずしもそうではないのです。

 

まず、ビタミンB群の不足があるときに一番注意したいのは、腸内環境の問題です

 

なぜなら、ビタミンは食事から摂るだけでなく、腸内でも作られているものも多いのですが、腸内環境が悪いとビタミンが十分に作られなくなってしまうからです。

 

また、胃の状態によって吸収率が大きく変ってしまうビタミンもあります。

それはビタミンB12。

ビタミンB12は、他のビタミンと異なり、たんぱく質と結合した構造をしているため、吸収のされ方がちょっと複雑です。ビタミンB12が吸収されるためには、胃酸と消化酵素(ペプシン)と内因子(内因子とは、胃壁細胞から分泌される糖たんぱくの一種)の3つがそろわないとダメなのです。従って、萎縮性胃炎などによって適切な塩酸や消化酵素、内因子の分泌が十分でなくなっている場合、ビタミンB12の吸収がうまく行われなくなってしまうというわけです。さらに、ビタミンB12は、リチウムなど、他のミネラルとの関係で不足することもあると言われています。

 

その他のビタミンB群の不足原因を考えると、

 

ビタミンB1不足・・糖質の過剰摂取。(過剰な糖を代謝するためにビタミンB1が大量に使われてしまう)

 

ビタミンB3(ナイアシン)不足・・アルコールの飲みすぎ

 

ビタミンB6不足・・生まれつきの体質で慢性的な亜鉛とビタミンB6不足を起こす「ピロール障害」である

 

葉酸不足・・遺伝子異常

 

 

などといったことも考えられます。

 

 

もちろん、これらの原因や、個々の体質を考慮したうえで、サプリメントを上手に選んで活用していくことは、有効であると言えます。

 

でも、ビタミンB群に限らず、サプリメントを飲む前にアプローチできることって、結構たくさんあるので、不足原因を考えるのはとても大事!ということです。

血液検査の「基準値」とは?血液検査データからわかることとその活用法

 

血液検査データからわかること

 

皆さんは、健康診断や人間ドッグを定期的に受けているでしょうか?通常の健康診断や人間ドックで行われる血液検査では、主に肝臓の働きや腎臓の働きなどに異常がないかどうかをチェックしていますよね。

 健康診断では「異常なし!」と言われても、なんとなく身体の調子が優れないという方もいらっしゃるかと思います。

 そんな場合、血液データを分子栄養学的に読んでみると、栄養素の過不足や、酵素の活性、ストレスの度合い、抗酸化力や炎症の状態など、様々なことを推測することができるので、たとえ血液データが基準値内に入っていたとしても、色々と問題が存在することがあります。 “血液検査の「基準値」とは?血液検査データからわかることとその活用法” の続きを読む

分子栄養学について。

「分子栄養学」ってなに??

 

「分子栄養学」の考え方は、1960年代に、米国の化学者ライナス・ポーリング博士と、精神科医エイブラハム・ホッファー氏によって作られました。

正式には「分子整合栄養医学」(Ortho-Molecular Nutrition and Medicine)としてポーリング博士が名付けたものが、省略して「分子栄養学」と呼ばれています。ちなみにポーリング博士は、ノーベル化学賞・ノーベル平和賞と、二度のノーベル賞を受賞した天才化学者として知られているすごい方です。

 

従来の栄養学との違い

 

従来の栄養学は、「欠乏の栄養学」であると言われています。

ビタミンの摂取量では、ビタミン欠乏症にならない程度の量を摂ることが指導されます。

ビタミンは欠乏症を補うためのものなので、微量で十分、という考え方で、例えば、ビタミンCなら、壊血病にならない程度、ビタミンB1なら脚気にならない程度を摂れば良い、ということになります。

 

しかし、実際には、人それぞれ個人差があり、消化吸収力、ストレス状態、生活環境、年齢、病気など、様々な条件によって、必要とする栄養素量は大きく異なるはずです。

 

ポーリング博士は、栄養素の不足が病気を引き起こすので、それを十分補充することで、病態の改善が見込めるのではないかと提案しました。

 

分子栄養学と栄養療法

 

分子栄養学に基づいた栄養療法では、身体の中にある分子(栄養素)をその人にとって最適な濃度にまで到達させて、体内の組織(臓器)や細胞の分子構造を変化させたりすることで、身体の機能を向上させ病態を改善させる、という治療法が行われます。

例えば、栄養素の医学的効果を得るために、時には通常の数十倍~数百倍の量のビタミンを用いることもあります。

  

私は医者ではないので、「治療」という観点で栄養療法を行うことはもちろんできないわけですが、分子栄養学の知識を活用して今の体の状態を把握することで、身体の中でどんな栄養素が足りないのか、なぜその栄養素が足りなくなってしまったのかを知ることや、食事以外でも、ライフスタイルを改善したり、ストレスを軽減する方法を考えたり、アプローチできることはたくさんあります。

 

そんなわけで、私なりに、難しい言葉ではなく、誰にでもわかる言葉で、分子栄養学に関する情報もお伝えしていけたら良いなと思っています。

ピロリ菌が栄養不足を引き起こす?!

ピロリ菌と栄養障害

 

これまで数回に渡って、胃酸の話や胃の不調によって身体に及ぼす影響についてブログに書いてきましたが、胃のトピックの中で忘れてはならないのが、ピロリ菌に関する問題です。

 

ピロリ菌とは、胃の粘膜に生息する悪い菌で、胃がんや慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎などの病気を引き起こすおそれがあるということでも知られています。

 

胃の中の菌は通常、胃の強酸によって殺菌されるのですが、ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を出していて、この酵素が胃の中の尿素を分解してアルカリ性のアンモニアを作り出し、ピロリ菌自身の周りを中和して胃の中で生き延びることができてしまうのです。

 

日本人に胃がんや胃潰瘍が多いのは、塩辛いものや熱いものが好きだからなどと言われることもありますが、それよりも大きな原因として考えられるのは、胃の中にピロリ菌を持った人が多いからであると言えます。

 

ピロリ菌は、胃の粘膜を委縮させて胃の働きを抑え込んでしまうことから、胃の粘膜障害と同じような状態になり、胃や十二指腸を痛めてしまうのですが、それだけでなく、ピロリ菌は栄養障害にも関係が深いと言われています。

 

その不調、もしかして、ピロリ菌のせい?!

日本でピロリ菌に感染している人はおよそ6000万人といわれており、特に50歳以上の人で感染率が高くなっています。中年以上にピロリ菌感染者が多いのは、井戸水が原因ではないかと言われていますが、衛生環境が整ったことによって、ピロリ菌に感染している割合は年々減少しており、若い世代では低くなってきていると報告されています。

とはいえ、若い人でも、栄養療法などを実施してもなかなか状態が良くならない方の場合、調べてみると、胃にピロリ菌を持っている人が多く、ピロリ菌除菌後に同じ方法で栄養療法を行うと、見違えるように症状が改善されるという報告もあるため、注意が必要です。

 

食生活を見直して体調を改善したいと考えた場合、まずはピロリ菌が胃にいないことが大前提になるといえます。

 

ピロリ菌の検査は、病院で採血をして調べてもらうこともできますし、自分で採血する検査キットも色々売られていて、簡単に調べることができます。

 

ただし、お医者様の話によると、血液結果で陰性だからといって、100%ピロリ菌の心配がないというわけではないとのこと。体内でピロリ菌に対する抗体を作る元気もない場合は、陰性になってしまうらしいΣ(゚д゚lll)

 

明らかに胃の調子が悪い場合は、検査結果が陰性でもピロリ菌に感染しているという可能性も考えられるのですね。

 

ピロリ菌の除菌

 

胃内のピロリ菌を除菌するには、病院で処方された抗生剤を一定期間飲むという方法が一般的ですが、抗生剤を飲む治療の一番の副作用は、薬の影響で腸内細菌のバランスが崩れ、下痢をはじめとする消化器症状を引き起こしてしまうことです。

その辺をしっかりと考慮してくれるクリニックでは、副作用を防止するために、除菌を行う一カ月ほど前から腸内細菌バランスを整えるサプリメントや胃の調子を整えるためのサプリメントを処方してくれます。

 

いくら食べても太れない、胃潰瘍を繰り返す、食後の胸焼けを感じる、慢性胃炎である、しっかりと食べているのに栄養素の欠乏が見られる、などの症状が気になっている方は、胃酸の分泌状況の改善や精神的ストレスの軽減などだけでなく、ピロリ菌の感染も疑って、一度調べてみると良いかもしれません。

胃酸を抑える「制酸剤」の副作用

 

胃酸を抑える薬「制酸剤」について

 

今日のテーマは、制酸剤についてです。

 制酸剤(胃酸を抑える薬)は、胃酸が過剰に分泌されてしまうことによる不調を改善するための薬です。

胃液のpHを化学的に中和することで、胃や食道の粘膜を保護し、胸焼けなどの症状の緩和に用いられます。

 

一般には、制酸剤は副作用が少ない薬であると言われていますが、胃酸が過剰なわけではないのに、対処療法として制酸剤を飲むことは、たんぱく質の消化酵素などの生産に悪影響を与える恐れがあるため、注意が必要であると言われています。

 

これまでのブログを読んでくださった方は、胃酸がいかに大切かをおわかりいただいているかと思います。

 

胃酸を抑えることによって、たんぱく質の消化不十分だけでなく、炭水化物や脂質の消化力の低下や、ビタミン・ミネラルの吸収低下、さらに、腸内環境の悪化などによって、様々な不調を引き起こす恐れがあると考えられます。

 

以前のブログでも書いたように、胃の不調の原因となっているのが、実は胃酸の不足によって起こっているケースが多いということを考えると、胃薬を飲むことには慎重になるべきであると考えられます。

 

そして、胃が適正量の胃酸を作り出す能力を回復させるようにすることや、消化を助ける工夫をすることで胃の負担を軽減するように心がけることが大切です。

胃酸が不足しているとわかった時の対処法

胃酸が不足していても、いなくても、必ず心がけたいこと

 

これまで数回にわたって、胃酸の大切さについて書いてきました。(最初から読みたい方はこちら

ご自身の胃酸が不足しているとわかったら、ぜひ実践していただきたいことがあります。これは、胃酸が不足していない方にとっても大切なことです。

それは、食事に集中して、よく噛んで食べる!ということです。

 

咀嚼という行為は、食べ物を物理的に分解するだけでなく、消化酵素や胃酸を分泌するのを促進するため、非常に重要なものなのです。

 

忙しくて十分に食事時間を取れずに急いで食事をしていたり、テレビを見ながら、仕事をしながら、といった、「ながら食べ」をしている方は特に、要注意です。

食べ方によって、胃酸の分泌や、消化吸収力はだいぶ変わってきます。まずは、よく噛んで、食事に集中して食べるということを心がけましょう。落ち着いてゆっくりと食べれば、満腹感も起こりやすく、食べすぎを防ぐことにもつながります。

 

 

ストレスコントロールも大事!

 

また、ストレスが胃酸の分泌に与える影響も、とても大きいと考えられます。ストレスがあると身体が緊張し、胃酸の分泌を減らしてしまうのです。

「毎日忙しくて、ストレスを減らすなんて無理!!」という方も多くいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、ストレスが身体に与えるダメージを知れば知るほど、いかに心の状態が私たちの身体の状態を関係しているかということを痛感させられます。

 

なるべく、頑張り過ぎを避け、ストレスをためないようにして、せめて食事の時間だけでも、ゆったりとした気持ちで食べることができるように心がけていきましょう!

 

 

 

胃酸の働きを助ける食材

 

レモン汁で消化力アップ!

 

昨日のブログで、簡単にできる胃酸の分泌状況チェック法を紹介しました。

明らかに胃酸の不足があるとわかった場合には、その原因を探り、適切な対処をしていくことが大切ですが、体質的に胃酸の出にくい方や、ストレスの影響などで一時的に胃酸が出にくくなって消化が悪くなっているときなどは、一番手っ取り早い方法として、レモン水を用いる方法があります。

レモン水の作り方は簡単!

レモン汁を大さじ1杯(15ml)に、45mlの水を入れて薄めます。このレモン水は、胃酸のpHと近いため、これを食事と一緒に摂ることで胃酸を補う効果が期待できます。飲み方は、一口食べたら一口レモン水を飲む、という要領で行い、食事の前半にレモン水を飲み切ってしまってOKです。

これは昨日のブログで紹介した、胃酸の分泌状況の自己チェック方法と要領ですね。

 

胃酸の分泌を促す食材

 

胃酸の分泌を直接刺激する作用があるといわれている成分を含む食材もあります。

 生姜、ゴーヤ、パセリ、ペパーミントなどです。これらの食材を意識的に食事に取り入れたり、食事の前にショウガ湯やペパーミントティーを飲むのもおすすめです。

 

たんぱく質の消化を助ける食材

 

たんぱく質が豊富な食事をする場合には、胃酸の必要性が増すため、胃酸が少ないと感じている方は特に注意が必要となります。そこで、直接的に胃酸分泌を刺激するだけでなく、消化を助けるためにもおすすめの食材があります。

それは、たんぱく質の消化のために必要な「酵素」を含む食材です。

酵素には様々な種類があり、たんぱく質の消化を助ける働きを持つ酵素は、「プロテアーゼ」と呼ばれます。

 

プロテアーゼを含む食材の例 →大根、キャベツ、ショウガ、玉ねぎ、パイナップル、キウイ など (加熱していないものに限る)

 

これらの食材には、栄養素の分解を助ける働きを持つ酵素が含まれています。

 

例えば、肉料理にレモン汁や生のキャベツを添えたり、大根おろしとともに食べたりするのは、味の面だけでなく、消化の面でも理にかなっていると言えます。

 

 尚、たんぱく質の消化に限らず、炭水化物の消化を助ける「アミラーゼ」や脂質の消化を助ける「リパーゼ」も、食物を分解する上で大切な働きをしています。

 ちなみに、生の食品に含まれている酵素は、ほどんどが48℃以上の温度で変性して活性を失ってしまうため、酵素の面だけで考えた場合には、生で摂ることが有効であると言えます。

 ただし、食材の中にどれだけの量の酵素が含まれているかなどについては、まだハッキリとわかっていない点も多いようです。それを科学的に検証するには、膨大な費用と時間を費やすだろうと言われています。食物の種類や栽培方法などによっても、含まれる酵素の力は変わってきます。また、生の食材には、酵素が含まれている反面、加熱されていない分、消化に時間がかかり実は胃腸に負担がかかることもある、という、逆の面も持ち合わせているとも言われています。

そのため、その人の体質にもよりますが、生の食材を取り入れるのもほどほどにした方が良い場合もあります。

 

消化に関する「体質」については、またの機会にお伝えしていきたいと思います!

 

消化酵素のサプリメントについて

 

食べ物の消化を助ける効果が期待できる、消化酵素サプリメントというものもあります。消化酵素サプリは、食後に胃がもたれる方や、胃腸の調子が悪い場合にも有効です。

 

これは、いわゆる「酵素ドリンク」とは異なり、食事と一緒に摂ることで消化酵素を補い、消化力の向上を助けるためのものです。

 

ちなみに、日本で一般的に健康食品として扱われている「酵素ドリンク」は、食品衛生法に基づく分類でいうと「清涼飲料水」にあたり、出荷前の段階で加熱処理をすることが法律で定められているため、酵素としての活性はほとんど失っていると考えられます。

 

中には非加熱のもの(粉末状のものなど)もあり、酵素をわずかに含んでいるものもあると言われていますが、これらも酵素ドリンクと同様、酵素自体が主成分になっているわけではありません。

 

しかし、だからといって「酵素ドリンク」を摂取する意味がないというわけではありません。

健康食品としての「酵素ドリンク」は、原材料をその食物のもつ酵素のチカラで発酵、熟成させることで、成分が分解されて低分子化しているので消化吸収されやすく、さらに発酵によって健康に役立つ有用菌も生まれていたりするので、これらの成分は消化器に負担をかけずに、栄養素や有効成分を身体に供給してくれるというメリットがあると言えるでしょう。

 

ただし、消化を助けるための消化酵素自体を補いたいのであれば、「酵素ドリンク」ではなく、「消化酵素サプリメント」が有効であるということです。

 

胃酸不足が気になる方は、胃酸が不足していると分かったときの対処法 もチェックしてみてくださいね。