ビタミンCの錠剤にビタミンB2とカルシウムが入っている理由

ビタミンCの色は黄色??

 

美容と健康のために欠かせないビタミンC。栄養素は食事から摂るのが基本ですが、よりビタミンCの健康効果を得るために、サプリメントや医薬品を利用している方も多いと思います。

ビタミンCの錠剤は、だいたい黄色い色をしています。よく見かけるビタミンCのドリンクも黄色です。「ビタミンCといえばレモン」のイメージ通りの色ですね。

ということは、ビタミンCの色は黄色なのでしょうか。

 

ところが、、、粉末状になった純粋なビタミンCを見てみると、黄色ではなく、色は白です。つまり、ビタミンCのサプリやドリンクは、着色料を使用しているのでしょうか?

そこで、ビタミンC製品でも有名な「タケダ」の「ビタミンCタケダ」(第三類医薬品)を詳しく見てみると、含まれている成分は「ビタミンC・カルシウム(アスコルビン酸カルシウム)・ビタミンB2」となっており、着色料らしきものは入っていません。

これはいったいどういうことなのでしょうか??

 

ビタミンCの錠剤に含まれる色素の正体

実は、ビタミンCの錠剤の黄色の正体は、ビタミンCの色ではなくビタミンB2の色なのです。「チョコラBB」など、ビタミンBの錠剤を飲むと尿が黄色くなるという経験をしたことがあるという方もいらっしゃると思いますが、あれはビタミンB2の色素が尿中に排泄されている状態です。

実は、ビタミンC製品にビタミンB2が添加されているのは、「ビタミンCと言えばレモン」のイメージを忠実に再現するために黄色い色を付けるというのがメインの目的なのです。

ちなみに、本物のレモンのあの黄色い色はビタミンB2の色ではなく、「エリオシトリン」と呼ばれるレモン特有のポリフェノールの色です。

 

ビタミンCにカルシウムを添加する理由

ところで、「ビタミンCタケダ」に限らず、ビタミンCの錠剤にカルシウムも添加されている製品も良く見かけますが、これも何かわけがあるのでしょうか?それともただ単に、「不足しがちなカルシウムをプラスして栄養補給」的な目的で添加しているのでしょうか??

実は、これにもちゃんと理由があります。

それは、ビタミンCにアルカリ性のカルシウムを加えることで、ビタミンCの酸度を抑え、酸味を抑えているのです。実際、ビタミンCの原末を舐めてみると、かなり酸っぱい味がします。この酸味が苦手でビタミンCを摂るのに抵抗があるという場合も、これなら問題なくビタミンCを摂ることができます。中にはビタミンCの酸によって下痢を起こしやすい人もいますが、それも防いでくれます。

ただ、少量ではあるものの、あえてカルシウムを摂りたくない!という考え方もあると思いますので、そのような場合は何も添加されていない純粋なビタミンC粉末を摂ると良いでしょう。

ストレスが多い時や、疲れて体力・免疫力が落ちているときなどは特に、しっかり補給したいビタミンC。サプリメント(または医薬品)などを上手に利用して、健康な体を維持していきましょう!

 

 

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ポリフェノールサプリメントの害について

ポリフェノールとは

ポリフェノールとは、植物に含まれる色素や苦味の成分で、ほとんどの植物に存在します。ポリフェノールの種類は5000種類以上もあるとも言われています。

例えば、緑茶のカテキン、ブルーベリーのアントシアニン、生姜に含まれるショウガオール、カカオに含まれるカカオポリフェノールなどが有名ですよね。

お酒を呑む人に人気のウコンの主成分であるクルクミンも、ポリフェノールの一種です。

ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、ストレスや過労、加齢などによって起こる酸化の害を防ぎ、身体を疲れにくくしてくれたり、老化を遅らせたりする効果が期待できると言われています。また、種類によってそれぞれ独自の機能があることも分かっています。

 

ポリフェノールサプリの過剰摂取がなぜ害になる?

ポリフェノールを積極的に摂取することは、身体にとって様々な良い効果をもたらすことが期待できる反面、ポリフェノールサプリなどの過剰摂取によって逆に悪影響を与えてしまうこともあるという報告もあり、注意が必要であると言われています。

なぜなら、ポリフェノールは体内で代謝されてフェノールという物質に変化します。フェノールは毒性のある物質なので、体内のフェノールが過剰になると様々な弊害が出てきます。特に、ストレス状態にある人や、代謝機能が滞っている人は、フェノールを代謝できずにこの悪影響を受けやすい状態になっているので要注意。代謝機能が滞る原因としては、様々なことが関係していますが、ストレスや、それによる消化機能の不調、腸内環境の悪化などは大きな影響を与える要素となります。

ポリフェノールの過剰によって起こる症状と対策

ポリフェノールの過剰によって起こる症状としては、疲労感や血糖コントロール能力の低下、情緒不安定、不眠などが挙げられます。

これらは副腎疲労と似たような症状ですね。

原因不明の体調不良を感じていて、ポリフェノールをたくさん摂り過ぎているような場合は、いったんポリフェノールを控えて2週間ぐらい様子を見てみると良いでしょう。

ただし、不調の原因は一つだけでないことの方が多いため、ポリフェノールをやめることで症状が完全に良くなるパターンは少ないかもしれなせん。また、ポリフェノールの抗酸化作用による恩恵もあるため、もちろん「ポリフェノール=悪者」というわけではありません。

とはいえ、ポリフェノールによる悪影響も十分に考えられることから、長期的に多量のポリフェノールばいのサプリを摂ることに関しては注意が必要であると言われています。

 

ポリフェノールに限らず、ただやみくもにサプリメントを摂るのではなく、自分の体調を見ながら、量や摂り方を調節しながら取り入れていくのはとても大切なことですよね!

 

 

 

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片頭痛が母親から娘へ遺伝しやすい理由

片頭痛と酸化ストレスの関係

私たちの身体は、生きるために必要なエネルギー(ATP)を作り出すと時に酸素を使っています。この時、細胞の中でATPを生み出すエネルギー工場であるミトコンドリア内では、活性酸素が発生します。

活性酸素は生きていくうえで避けられないものですし、ウイルスなどを撃退するという良い働きもあるのですが、活性酸素が過剰に産生されると、脳の血管や脳細胞にも活性酸素が作用して、痛みを引き起こす生理活性物質の発生を促進します。これを、「酸化ストレスが強い状態」といいます。

ミトコンドリア活性がもともと低い人は代謝活性が低いので活性酸素も発生しやすく、酸化ストレスが強くなり、ちょっとした血流の変化によっても片頭痛などの症状も起こりやすくなってしまいます。

 

「疲れやすい」や「頭痛」は、母親の遺伝?!

片頭痛に悩む方の中には、母親も頭痛持ちだったり、母親が身体が弱く、その体質が自分にも遺伝していると感じている方が結構いらっしゃるようです。その理由の一つに、ミトコンドリアの遺伝が関係していると考えられます。

ミトコンドリアは独自のDNAを持っており、精子に含まれるミトコンドリアはすべて死滅し、卵子に含まれるミトコンドリアのDNAだけが子どもへと受け継がれるということが分かっています。つまり、ミトコンドリア機能に関しては、100%が母親からの遺伝ということになるのです。

ミトコンドリア機能が低いということは、エネルギーを生み出す力が弱いということですので、疲れやすいと感じたり、様々な不調を引き起こしやすい状態であると言えます。

特に、男性に比べて女性のほうが脳内のセロトニン合成量が少ないため、片頭痛などの症状を引き起こしやすいと言われています。また、女性の月経周期に伴うホルモンの変化がセロトニンに影響を与え、片頭痛を引き起こすケースも多くみられます。

さらに、筋肉量の少ない女性は首の血流も悪くなりやすく、それが片頭痛の要因となっていることもあります。

 

このような理由から、母親のミトコンドリア機能の低く、その体質が娘に遺伝し、片頭痛などの症状を引き起こしている場合があるというわけです。

 

片頭痛を予防するためだけでなく、私たちが元気で活動するためにはミトコンドリアの元気が欠かせません。ミトコンドリア機能が気になる方はぜひ、「ミトコンドリア機能をアップさせる方法」を実践してみてください。

 

 

 

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「アルカリ性食品は身体に良い」は迷信?!

「酸性食品」と「アルカリ性食品」とは??

pHとは、水素イオンの濃度を示す数値で、酸性・アルカリ性・中性に分けられます。水素イオンが多いほど、酸性の度合いが高くなり、アルカリ性溶液では水素イオンが少なります。人間の体液は常にph7.35~7.45(弱アルカリ性)に保たるように調整されており、食べた食品によって簡単に身体が酸性やアルカリ性に偏ることはありません。

食物を「酸性」と「アルカリ性」に分類する基準は、食物自体の酸性度ではなく、食物が消化吸収されて体内で代謝された時に生まれる産物が、酸性なのかアルカリ性なのかによって分類されます。

 

体内のpH調整の仕組み

通常の代謝によって体内では常に酸が発生しており、これを中和して血液や細胞外液を弱アルカリ性に維持していく必要があります。

体液のpH調整には、呼吸や尿が使われます。例えば、酸性食品を摂ると尿が酸性に、アルカリ性食品を摂ると尿がアルカリ性になって、酸やアルカリを体外に排出してバランスを取っています。

体内のアルカリ成分の多くは、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラル。一方、酸性ミネラルとして挙げられるのは、硫黄・リン・塩素・ヨウ素などです。

 

体内が過剰に酸性になるとどうなる?

体内の酸性過剰状態は、細胞機能の低下やミネラルの枯渇を招き、ガンや骨粗しょう症を引き起こす原因となると言われています。
例えば、がん細胞には、酸性の環境で良く成長するけれど、アルカリ性の環境では生きていくことができないという性質があります。(pHが7.4を少し上回る程度の時に、がん細胞は休眠中となる)
また、過度の酸性状態では、骨のミネラルが抜き取られ、骨粗しょう症を引き起こします。食事から必要なミネラルが十分に供給されないと、骨や歯からミネラルが取り出され、酸を中和した後のミネラルは、腎臓を経由して除去されるため、体内のミネラルは枯渇していってしまいます。

 

体内の酸の源となるものとは

①食物の代謝・・

食物の代謝によっても体内で酸が作られます。たんぱく質は、代謝されるときに硫酸、リン酸、尿酸を生成しますし、炭水化物と脂肪は、酢酸や乳酸を生成します。また、ケトン体も酸性物質です。

②細胞呼吸

細胞が呼吸する際には、酸素を消費し二酸化炭素を生じています。また、運動によって、乳酸や二酸化炭素が生成されます。

③ストレス

ストレスを受けると、代謝機能が向上し、心拍数増加・発汗・ホルモンレベルの変化などに伴って、酸が生成されます。

 

食品の酸性とアルカリの分類

食物には、「体内で酸を発生する要素」と「アルカリ性を発生する要素」の両方が含まれており、その比率で酸発生食品かアルカリ発生食品かのどちらかに振り分けられます。つまり、酸とアルカリを同じ割合で含み、pHが7.0に近いものは、中性の食品ということになります。日本人の主食である米は、中性食品と言われていますが、玄米に比べて白米は、やや酸性よりです。

 

酸発生食品に分類される食品・・

肉類、魚類、乳製品、小麦製品、ナッツ類、酒類などは酸を発生しやすい食品です。また、加工食品・合成甘味料(リン酸塩)・清涼飲料水・砂糖などは高酸性であるため注意です。酸性食品の中にも、健康に良いとわれるもの(例:クランベリー・ブルーベリーなど)もありますが、アルカリ食品と組み合わせてバランスを取ることが望ましいと言えます。

アルカリ発生食品・・

「アルカリ発生食品」は、代謝されると酸を緩衝して中和する塩基を産生して体内のphバランスを調整してくれます。尿をアルカリ性にすることは、痛風や尿路結石の予防・治療にも効果があります。

アルカリ性のミネラルとは、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウムなどです。

果物や野菜には、有機酸が豊富に含まれており、体内で代謝されて二酸化炭素と水に分解され、体内の酸を中和するためのアルカリ性ミネラル残ります。海藻類もアルカリ発生食品です。私達が摂取するアルカリ性食品の内のほとんどは、野菜と果物が占めています。

大まかにいうと、肉や魚(リンや硫黄を多く含むもの)が酸性、野菜や果物や根菜や海草類(カリウム・カルシウムを多く含むもの)がアルカリ食品となります。

どちらの食品も私たちが生きていくために欠かせない栄養素を含んでいますが、現代人の食生活では食事が酸発生食品に偏りがちであるため、果物や野菜などのアルカリ発生食品を増やすよう心掛けることが大切です。

ヒートショックプロテインを増やして細胞を元気にする方法とは

話題の「ヒートショックプロテイン」を増やして細胞を元気にする方法について解説します。

たんぱく質の構造と、ヒートショックプロテインの役割

たんぱく質は、アミノ酸が「ペプチド結合」と呼ばれる結合により鎖状に繋がってできていますが、鎖状と言っても、1本の糸のようなものではなく、複雑な立体構造をしています。アミノ酸がペプチド結合で1本の鎖のような構造を形成しているだけものは、「一次構造」と呼ばれ、まだたんぱく質としての機能は持っていません。次の段階として、ペプチドの鎖が、平板のシート状や二重のらせん状構造を形成したものを「二次構造」といいます。これもまだたんぱく質としての機能はありません。そして、二次構造のものが組み合わさり、立体的な構造を形成したものは「三次構造」とといい、たんぱく質としての機能を発現するものもあります。さらに、三次構造を形成したものがいくつか集まり、さらに大きなたんぱく質を形成したものを、「四次構造」といいます。このように、たんぱく質は、ポリペプチドが複雑な立体構造を形成することによって作られており、その立体構造が少しでも崩れると、たんぱく質としての機能を失ってしまいます。

「ヒートショックプロテイン」は、たんぱく質分子が正しく折りたたまれるのを助ける働きをするたんぱく質で、細胞に短期的な刺激が加わることで出てくることが分かっています。ヒートショックプロテインは立体構造の崩れた不良たんぱくを良いたんぱくに修復してくれるだけでなく、細胞の障害がひどく修復不可能な時は、細胞を死へ導いてくれる(=アポトーシスを促す)といわれています。

 

加温のメリット

温熱ドームに入り40分の加温(舌下温度が約2℃上昇)を行った実験によると、ヒートショックプロテインが増加するピークは加温2日後であるという結果が出ています。身体を温めることによるメリットとして挙げられるのは、以下の通りです。

細胞が元気になる                            HSPが増える
免疫力が高まる
ストレス耐性が高まる
放射線障害を軽減できる
エコノミークラス症候群を防ぐ(血流が良くなり下肢血流のうっ滞を防ぐ)
疲労しにくくなる
筋疲労を軽減し、運動機能を向上させる
傷害を受けた細胞の回復を促進する
代謝が活発になり、脂肪が燃焼しやすくなる
老化を予防する

アスリートの試合前や試験前、また、手術前に加温して回復力アップを図るという方法も勧められています。(本番の2~3週間前から加温し始め、本番2~3日前にHSPが最高になるように加温して本番に備えると良い)

また、疼痛緩和にも効果があると言われています。(ガン末期、帯状疱疹、前立腺肥大などに。加温により、痛みの緩和物質であるエンドルフィンが増加する)

 

ヒートショックプロテインを増加させる因子

ヒートショックプロテインは、温めるだけでなくても、適度なストレス(刺激)が加わることによって増加することがわかっています。

例えば、精神的ストレスによってもヒートショックプロテインが増加します。断食をすることでもヒートショックプロテインが増えるともいわれています。

ただし、長期ストレスは逆にヒートショックプロテインを減らしてしまいます。
テスト前や試合前など、適度な緊張感を伴う精神的ストレスも、ヒートショックプロテインを増やしてくれます。ただしこの場合、その人の精神状態が非常に大切で、「がんばるゾ!」という気持ちが強ければヒートショックプロテインも増えてくれるのですが、「もうだめだ」とあきらめてしまっていると、不思議なことにヒートショックプロテインは減ってしまうのだそうです。

そして、ストレスから解放された後は、ヒートショックプロテインが一気に低下し、風邪をひいたりしやすくなると言われています。大事な仕事や試験が終わって緊張の糸が切れた後に、風邪をひいたり体調を崩したりという経験をしたことがある方もいらっしゃるのではないのでしょうか。

 

自分でできるHSPの増やし方

実験によると、加温によって体温を2度上げると最高にヒートショックプロテインを増加させることが出来るということが分かっています。
特殊な温熱ドームに入らなくても、週二回、高めのお風呂で(40~41℃、慣れたら42℃で10分を目標に。)温まるだけでも良いと言われています。

入浴後は水分補給を必ず行い、タオルなどを巻いて暖かくして10~15分保温するようにします。

温度や時間については個人差があるため、体調を見ながら自分にあったやり方を見つけると良いでしょう。

 

尚、より効果を得たい場合はお風呂のみよりも、遠赤外線加温装置(温熱ドーム)の力を借りるとさらに効果的であると言われています。

 

ヒートショックプロテインと温熱療法

一般的に知られているガンの「温熱療法」の目的は、熱によってがん細胞を殺すことです。がん細胞が死ぬ43度以上の温熱や、さらに高い60℃~100℃以上の熱で細胞を焼き殺したり、熱凝固を利用した方法(ラジオ波熱凝固療法)もあります。
一方、ヒートショックプロテインの原理を用いた温熱療法では、細胞を強く元気にすることが目的となります。細胞に熱ストレスを与えることでヒートショックプロテインを増加させるために加温するので、直接がん細胞を熱で殺すもとのは若干考え方が異なります。体内のヒートショックプロテインを誘導するには、41度で身体を加温すれば良いと言われており、「マイルド加温療法」とも呼ばれます。

熱によるガン細胞へのダメージについて

マイルド加温療法では直接がんを熱で殺すわけではないのですが、ガン細胞に対して選択的に熱によるダメージを与えることができるという効果も期待できると言われています。

細胞は、42℃以下では何時間加温してもほとんど死にません。ところが、43℃で加温すると、細胞はすぐに死んでしまいます。それは、43℃を境に血液が凝固する、つまり、43℃が血液が固まってしまう臨界温度なのです。

本来、血管は温めれば広がり、血流が増加します。そのため、正常細胞では、身体に温熱を与えると、その熱は速くなった血液の流れですぐに運び去られてしまいます。つまり、正常細胞を加温しても、その部分の温度はそれほど高くなることはありません。

一方、がん組織の血管は、どんどん増えるガン細胞に栄養を補給するためにどんどん新しい血管が作られるのですが、その血管は神経支配を受けておらず、未熟で弱い血管です。従って、血管に温熱を加えても、血管は広がらず、血流も速くなることができません。そのため、ガン細胞に例えば外から周囲を44~45度で温めると、熱が逃げられずがん組織の温度が上がり、ガン組織が選択的に死滅すると言われています。(ちなみにこの場合正常組織では血流が7倍にもなり、熱はどんどん運び去られて41~42℃になります。)

そして細胞は、一度加温すると熱に対する耐性ができますので、同じように加温してもがん細胞が死ななくなるということも分かっています。このことにはヒートショックプロテインが関係しています。
例えば、細胞がほとんど死なない温度の40℃であらかじめ加温して、16時間後に細胞が必ず死ぬ45度で加温しても、ヒートショックプロテインの効果によって「温熱耐性」ができて、細胞は死なないのだそうです。ヒートショックプロテインは加温2日後をピークに、4日後まで増加することから、ガンの温熱療法は、週に1~2回のペースで行われると良いと考えられます。

頭痛を治すためには、首こりを治すと良い理由とは

慢性頭痛の9割は、「首こり」が原因?!

 

いつも頭痛薬が手放せない、何をやっても頭痛が消えない、頭痛のせいでやる気が出ない、、

頭痛って、本当に辛いですよね。

日本ではおよそ3000万人の人が、慢性的な頭痛で悩まされていると言われています。ざっと計算して3人に1人と考えると、ものすごい数字です。最近では子どもでも頭痛を訴える子が増えていると言われています。

脳神経外科医の青山尚樹先生によると、慢性的な頭痛に悩んでいる人を日々診ているうちに、ある共通点に気が付いたと言います。 “頭痛を治すためには、首こりを治すと良い理由とは” の続きを読む

80歳を超えてもフサフサの黒髪を保つ、ホンヤオ族に伝わる米のとぎ汁洗髪法とは?!

 

フジテレビの「元気な国に学べ!世界のマル秘健康法」を観ていたら、髪の毛をふさふさに保つ驚きの健康法を紹介していました。中国の「ホンヤオ村」という村にすむ女性たちは、みんな美しいつやつやの黒髪で、なんど80歳を超えた女性でも髪の毛が真っ黒で、しかもみんなふっさふさ!!

高齢になってもあんなに綺麗な髪の毛を保っている彼女たちの生活にはどんな秘密があるのでしょうか?! “80歳を超えてもフサフサの黒髪を保つ、ホンヤオ族に伝わる米のとぎ汁洗髪法とは?!” の続きを読む

「ストレスは役に立つ」と思うと、実際にそうなる?!ストレスを力に変える方法について。

ストレスは「敵」ではなく、「味方」になる?!

 

みなさんは、「ストレス」に対して、どのようなイメージを持っていますか?

ストレスは健康に害を与え、病気の元になるから、なるべく避けた方が良い、というのが一般的な考え方だと思います。

「ストレスを力に変える教科書」の著者で健康心理学者であるケリー・マクゴニガルも、心理学や医学の様々な見地において、ストレスは身体にとって有害であることは明白で疑いようのない事実であると考えていました。ストレスによって引き起こされる身体の不調は、単なる風邪だけでなく、心臓病・うつ病・依存症など、様々な病気のリスクを高めたり、脳細胞を殺してしまう、DNAにダメージを与える、老化を促進する、などといった悪影響があるとして、いかにストレスを緩和するか、についての論文や本の執筆、メディアの取材に対してもアドバイスをしてきました。ところが著者は、ストレスについての考えを大きく改めるきっかけとなる驚くべき研究結果を偶然知ることになります。

その研究結果とは、「ストレスが健康に悪い」と考えていた人は、「ストレスは健康に悪い」と考えていなかった人よりも死亡リスクが高いというものでした。強度のストレスを受けていた参加者の中でも、「ストレスは健康に悪い」と考えていなかった人たちは、死亡リスクの上昇がみられなかったばかりか、ストレスがほどんどない人たちよりも死亡リスクが低かったのだというのですから驚きです。

この研究の研究者たちの結論は、「人はストレスだけでは死なないが、ストレスが健康に悪いと考えていると、死亡のリスクが高まる」というものでした。

この研究結果を知った著者は動揺します。なぜなら、彼女はずっと人々のためになると信じて、「ストレスは健康に悪い」ということを力説してきたのです。いっそのこと、こんな研究結果は見なかったことにしてしまおうかとも思ったとも述べています。

しかし彼女は、このことをこれまでの自分の考えを見直す良い機会と考え、過去30年間の化学的研究や調査の内容を詳しく調べ、先入観を持たずにデータを見ていくことにしました。すると、ストレスは一般的に言われている通り有害であるという証拠も見つかったけれど、一般にはほとんど認識されていないような良い面もあるという証拠も見つかったのです。

ストレスの良い面とは、ストレスの経験から人は人は学び、成長し、強くなることができるということなのだそうです。さらに、ストレスに対する考え方を変えることで、私たちはもっと健康で幸せになれるといいます。

これは、これまでの私たちの考えてきた常識を覆す大きなパラダイムシフトであると言えるのではないでしょうか。

 

「考え方」でストレスホルモンの分泌が変わる?!

 

では、ストレスに対する考え方を変えることで、人の身体にはどのような変化が見られるのでしょうか。

ここで、この本に書かれていた実験を一つ紹介したいと思います。

実験では、まずは被検者を2グループに分け、ストレスに関する2種類のビデオをそれぞれに3分間程度見せます。そのあと、被検者にわざと強いストレスを感じさせるような模擬面接を行い、その時の唾液中のストレスホルモン(コルチゾールとDHEA)の量を調べます。

ビデオの内容は、

①グループ・・研究によって、ストレスには実は良い効果があるということがわかってきた。ストレスがいかにパフォーマンの向上に役立ち、健康を増進し、成長を促すものであるかということを説明することで、ストレスをポジティブにとらえたくなるような内容。

②グループ・・ストレスが健康に悪いことは多くの人が知っている。だが、研究によって、ストレスは私たちが思っている以上に心身を消耗させるということが明らかになってきた。ストレスがいかに健康に悪く、幸福感を失わせ、パフォーマンスを低下させるか、ということを説明し、ストレスに対するネガティブなイメージをさらに植え付けるような内容。

ちなみにどちらのビデオの内容も、実際の研究事例を引用していて、ある意味どちらも真実であると言えます。しかし、どちらのビデオを見るかによって、被検者のストレスに対する認識が変わります。その時、ストレス時の人の身体の反応に違いが現れるのかどうかを調べるのがこの実験の目的です。

 

コルチゾールとDHEAについて

 

コルチゾールとDHEAは、両方ともストレス時に副腎から分泌されるホルモンです。

コルチゾールは、糖代謝や脂質代謝を助け、ストレス時に身体がエネルギーを使いやすい状態になるよう働きます。また、消化・生殖・成長など、ストレス時には重要ではない身体の機能を抑制するように働きます。

一方DHEAは、コルチゾールの作用を抑制したり、傷の治癒を早める、免疫機能を高めるなどの効果があります。また、ストレスの経験を通じて脳が成長するのを助けるという働きもあります。

この二つのホルモンは、どちらも身体にとって必要なホルモンなのですが、特に慢性的なストレスがある場合、この二つのうちどちらのホルモンが多いかによって体に大きな影響が出てくることがわかっており、コルチゾールが多すぎると、免疫機能の低下やうつ病などの症状が現れやすい一方、DHEAが高いと、ストレスに関連する病気のリスクが低下する傾向がみられます。

また、コルチゾールに対するDHEAの割合が高い方が、集中力が高まり、問題解決能力に優れ、ストレスに負けずに頑張ることができるという傾向もみられると言われています。

 

考えが変わることで身体にどのような変化が見られたのか

 

さて、さきほどのストレスに関するビデオを見せた実験ではどのような結果が得られたのでしょうか。

 

結果から言うと、ずばり、コルチゾールとDHEAの割合に変化が見られたのだそうです。

 

ビデオを観ただけではコルチゾール値に変化はなかったのですが、意図的にストレスを与える模擬面接では、予想通り、被検者のコルチゾールの値が上昇します。しかし、①のグループ(面接前に「ストレスには良い効果がある」というびでおを見せられた人たち)は、②のグループ(面接前に「ストレスは心身を消耗させる」)というビデオを見せられた人たち)に比べ、DHEAの分泌量が多くなったという結果になりました。「ストレスには良い効果がある」と考えたことが、たんなる主観的な感じ方だけでなく、副腎から分泌されるストレスホルモンという生理的な部分にも影響を与えたのですね。

つまり、「ストレスは役に立つ」と思うと、実際にそうなるということです。

 

ストレスとうまく向き合い、うまく利用しよう!

 

人はストレスを「避けなければ」と思えば思うほど、それが不可能であることによって余計に苦しくなり、自己破壊的な行動を招きかねないといいます。それよりも、ストレスをうまく利用して向き合っていこうとする方が、無理してストレスを避けようとするよりもずっと賢明な方法であると考えられます。

本の中では、ストレスが最も害になるのは、自分はストレスに対して無力だと感じている場合や、自分が直面している問題に対処できる自信がなく、つらい思いをしてがんばることに意味を見出せずにいる状態にある時だとしています。

また、自分にとって大事な価値観を忘れずに生きることや、目的意識をもって生きることこそが何よりも大切であるということも述べられています。

 

これまで私は「ストレスは害になる」という認識が当たり前だと思っていました。実際にストレスが体に害を与えるケースももちろんあると思います。

しかし、これまでの考え方をガラッと変えて、ストレスを受け入れてうまく付き合っていくという姿勢でいれば、逆にストレスを力に変えるために役立てることができるという考え方は、とてもすばらしいものだと思いますし、大きな気づきをもらった気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眠れない原因は、腸だった?!

快適な睡眠のために、「セロトニン」と「メラトニン」

 

私たちの脳内では、「神経伝達物質」が働くことによって、精神状態や、いわゆる「気分」がつくられています。

数ある神経伝達物質の中でも、「アドレナリン」や「ドーパミン」、「セロトニン」といった言葉は、皆さんもよく耳にしたことのあるものだと思います。

 

「アドレナリン」の前駆体は「ノルアドレナリン」と呼ばれる物質で、アドレナリンと共に、生存本能(闘争または逃避)を司り、交感神経系を刺激し、心身を覚醒させる働きを持ちます。
ドーパミンやノルアドレナリンなどは、もちろん生きていくうえで必要なものなのですが、これらが暴走すると、様々な悪影響が出てきます。ドーパミンが過剰になると多動の原因になったりするし、ノルアドレナリンが過剰になれば、怒りや不安、恐怖感などを過度に引き起こします。

 

一方、「セロトニン」は、ノルアドレナリンやドーパミンの分泌をコントロールして、心のバランスを整えてくれる作用を持っています。
そのため、セロトニンが不足すると、精神状態が不安定になり、幸福感が感じられにくくなることでも知られています。また、平滑筋の収縮をスムーズにして心臓発作を予防する働きも持っています。

さらに、セロトニンは心を落ち着けてくれるだけでなく、睡眠との深い関りがあります。なぜなら、セロトニンは、「眠りのホルモン」であるメラトニンの材料となるからです。自然な生活サイクルの維持と睡眠のために欠かせないホルモンです。
セロトニンが不足するとメラトニンがうまく生成できなくなり、不眠症などを引きおこす原因となります。

 

メラトニンをしっかり分泌させるにはどうしたら良いの??

 

快適な睡眠のために欠かせないメラトニンをしっかり分泌させるには、どうしたらよいのでしょうか。

①日中に太陽の光を充分浴びる

メラトニンは夜間に分泌されるのに対して、セロトニンは日中にたくさん分泌されます。日中しっかりと太陽の光を浴びることで、セロトニンの分泌量が増加し、それが夜のメラトニン分泌につながるということが分かっています

 

②腸内環境を整える

 

セロトニンの材料になるのは、必須アミノ酸の一つであるトリプトファンです。

脳内のセロトニンは、トリプトファンが脳内で変換されて作られます。

(ちなみに、腸内では「腸内セロトニン」が作られますが、腸内セロトニンは血液脳関門を通過できないため、脳内セロトニンとは別のものです。)

 

脳内のセロトニンを増やすには、トリプトファンのサプリメントをたくさん摂れば良いのか?というと、どうやらそんなに単純な話でもないようです。(詳しくはこちら。)

 

食事の内容はもちろん大切ですが、それ以前に、胃腸の状態が悪くて十分な消化吸収ができていない状況である場合にも、セロトニンの材料であるトリプトファンが不足してしまうことがあります。

 

さらに、トリプトファンをセロトニンに変換するためにはビタミンB6などの栄養素が欠かせません。ビタミンB6は、食事から摂取して供給されるだけでなく、腸内でも作られますので、腸内環境が悪いとうまくビタミンB6が作られず、不足してしまうことがあります。

 

例えば、血液検査のASTが10前半、ALTが一桁だったりする場合、かなりのビタミンB6の不足が疑われると言われていますが、それだけビタミンB6が不足すれば、「眠れない」、「楽しいことがない」(うつ状態)、などといった症状や悩みが出やすくなってきます。

(血液検査データでは一見問題がないように見えても、実はビタミンB6不足というパターンも多々あるので、注意が必要です)

 

また、セロトニンがメラトニンになるには、ビタミンB12やマグネシウムといった栄養素が欠かせません。これらの栄養素を消化吸収できるかどうかも、やはり腸内環境が大きくかかわっています。

 

つまり、なかなか寝付けない、よく眠れない、といった睡眠に関する悩みの原因は、実は腸内環境が悪いせいだったりするわけです。

 

睡眠と腸なんて、一見関係なさそうに見えることでも、大いに関係あり!なのですね!!

やはり、腸内環境って、大事です!!!

 

人間はなぜ、ビタミンC合成能を失ったのか?!

 

ビタミンCは、1900年代初めに、壊血病の予防因子としてオレンジ果汁から抽出され発見された物質です。

化学名は「アスコルビン酸」と呼ばれます。

 

ビタミンCの役割

ここで、ビタミンCの重要な役割をいくつか挙げてみましょう。

コラーゲン生成に欠かせない

ビタミンCはコラーゲンを生成する際に欠かせません。コラーゲンとは、細胞と細胞をノリのような役割をするタンパク質で、身体のほとんどすべての組織を組織を形成するために必要とされます。皮膚や骨の健康のためにも不可欠なものとして知られていますよね。ビタミンCが不足するとコラーゲンが進まず、毛細血管が脆くなる、歯茎から出血しやすくなる、傷の治りが遅くなる、骨や血管、臓器が弱くなる、神経症状など、壊血病の症状が出ます。

強力な抗酸化作用

ビタミンCには抗酸化作用があるため、細胞が酸化することによる障害を防ぎ、加齢によるガンや、心臓疾患を防ぐ、などといった働きがあります。尚、ビタミンEはビタミンCと併用することで効率的に抗酸化作用を発揮することができます。

 

免疫力を高める

ビタミンCは免疫を刺激し、白血球の働きを助け、細菌やウイルスを抑える力を高めてくれます。白血球には、血中に含まれるビタミンCの80倍のビタミンCが含まれていると言われており、病気にかかったときやストレス時には、さらにビタミンCの必要量が上がることがわかっています。

 

抗ストレス作用
副腎には、血中濃度の150倍のビタミンCが存在すると言われています。ビタミンCは、副腎がコルチゾールなどのホルモンを産生するときの材料となるため、副腎は特にビタミンCを必要としている臓器なのです。また、ノルアドレナリンというホルモンを産生するためにも、ビタミンCが使われます。コルチゾールやノルアドレナリンは、ストレスに対抗するために分泌されるホルモンです。だから、ストレス時にはビタミンCの必要量が上がるのですね。

ガンや風邪に効力がある

1970年代、アメリカのライナスポーリング博士は、グラム単位のビタミンC摂取によって、風邪やガンなどに効力があるという報告をしました。ビタミンCは、欠乏症を予防するだけでなく、最適量を摂取することで、風邪を早く治す働きや、発がん物質を抑制する働きがあることがわかっています。ライナスポーリング博士は、分子栄養学の創始者でもあります。

腸管でのミネラルの吸収を良くする

鉄や銅、亜鉛、カルシウムなどのミネラルは、ビタミンCと一緒に摂ることで腸からの吸収率がアップします。

アミノ酸を代謝して神経伝達物質を作る

セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質を合成するときにも、ビタミンCが使われます。

トリプトファン(必須アミノ酸の一種)セロトニン

チロシン(必須アミノ酸フェニルアラニンから作られるアミノ酸)ノルアドレナリン

の反応の際にビタミンCが必要。)

甲状腺ホルモンを作るためにも必要

また、甲状腺ホルモンのチロキシンを作る際にも、ビタミンCは必要となります。チロキシンは、体内の代謝速度を調整するホルモンで、全身の細胞に影響を与えます。

 その他にも、LDLコレステロールの酸化抑制、カルニチン(アミノ酸)の合成促進、胆汁酸合成の促進、抗ヒスタミン作用、シミの予防などなど、実に様々な働きがあります。

 

ビタミンC欠乏は、人間の宿命?!

ヒト以外の多くの動物は、ビタミンCを合成することができる!

人が生きていくために不可欠なビタミンCですが、ヒトの体内ではビタミンCを合成することはできないので、食物などから摂取する必要があります。ところが、ヒト以外の多くの哺乳類たちは、ビタミンCを合成することができます。ビタミンCを体内で作ることができない動物は、モルモット、フルーツバット(果実食性コウモリ)、紅肛門鳴き鳥(熱帯産のヒヨドリ科の鳥)、そして、人間を含む霊長類と、ごくわずかであると言われています。

ビタミンCは、ぶどう糖を材料に、4種類の酵素の働きで作られます。人間の肝臓にも、ビタミンC合成に必要な酵素のうち、3種類までは揃っているのですが、最後のステップに必要な1種類(Lグロノラクトンオキシターゼという酵素)だけが欠けています。

栄養療法の世界的権威、ジョナサンライト医師によると、「血液中のビタミンC欠乏は、人類全体に共通した遺伝的障害である」としています。ビタミンCを合成することができる動物の場合、ストレス時にはビタミンC合成量が著しく増加することがわかっています。ガン物質を与えた実験でも、猛烈な勢いでビタミンCが合成されたと報告されています。

人類はなぜ、ビタミンC合成能を失ったのか?!

ビタミンC研究の第一人者であるライナスポーリング博士は、「人類がビタミンC合成能を失ったのは、脳を守るためだ」と言っていたのだそうです。

人間を始めとする霊長類は、社会生活に適応しながら進化する中で、脳容量が大きくなり、他の動物に比べて重量が重い。そのため、脳のエネルギー源となるブドウ糖糖の需要量も増えたわけです。

そこで、ビタミンCの材料は何だったか、思い出してみてください。そう、ブドウ糖がビタミンCの材料になるのですよね。もしも身体がビタミンCをたくさん必要としている時に、自分でビタミンCを合成する力があれば、ブドウ糖は激しく消費されることになります。

脳が大きい霊長類にとって、脳機能を維持するためにはブドウ糖が重要であるため、2500万年前の人類の遺伝子は、あえてビタミンC合成能を失うことで、ブドウ糖を温存するという道を選んだということでしょうか。また、果実など、ビタミンCを外から容易に摂取できる環境が整っていたという点も、ビタミンC合成能を失った一つの要因となっているのかもしれません。

壊血病と、ネイティブアメリカンの知恵

ビタミンCの欠乏症である壊血病は、古くから原因不明の奇病として恐れられてきました。壊血病の予防には柑橘類や野菜が有効であるということが知られるようになるまで、多くの人の命が壊血病によって失われました。日本では、一年を通して野菜が収穫できたことや、雪の多い地方では漬物を食べていたため、壊血病はあまり問題になることはなかったのだと考えられます。しかし、長期間にわたり航海を続けたり、作物を栽培する条件が厳しい地域に住んでいたヨーロッパの人々にとっては、大変な病気だったのです。

20世紀の初め頃、アメリカの歯科医であるプライス博士は、カナディアンロッキーの奥地に住んでいたネイティブアメリカン(インデアン)に出遭いました。彼らは冬になると、ビタミンCの摂取源となるような植物は育たない土地に住み、ほとんど野生の狩猟に頼って生きていたのですが、壊血病にかかることはなかったのだそうです。不思議に思ったプライス博士が彼らにその理由を尋ねると、彼らは

「ヘラジカや熊の副腎を食べて、病気を防いでいる」

と教えてくれたのだそうです。

ヘラジカや熊に限らず、私たち人間の身体の中で最もビタミンCが多く含まれる場所は副腎です。血中濃度を1とすると、脳には血中の20倍、白血球には80倍、副腎に至っては、上にも書いたように150倍ものビタミンCが存在すると言われています。ビタミンCがたくさん存在する場所には、それだけビタミンCの需要があるということです。副腎はストレスに対応するために「コルチゾール」と呼ばれる副腎皮質ホルモンを分泌しますが、この時に大量なビタミンCを必要とします。そのため、副腎にはたくさんのビタミンCが存在するというわけです。

ネイティブアメリカン達は何世紀にもわたって、動物の特定の内臓を食べるということを学び、経験的にビタミンCを摂取する術を知っていたのですね!!

 

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上咽頭炎について

 

先日、第8期分子栄養学実践講座に参加してきました。

午前中の講義は、いとう耳鼻咽喉科 伊藤宏文先生による「Bスポット治療の実際」ということで、上咽頭の詳しい解剖や、慢性上咽頭炎とその治療法についての講義と、Bスポット治療の実演がありました。

 

上咽頭炎についてはこちら

 

先日のブログで紹介した「病気が治る鼻うがい健康法」という本でも、上咽頭と自律神経の関係についての記述がありましたが、より詳しく説明をしていただき、とても興味深い内容でした。

 

慢性上咽頭炎によって起こりやすい症状

 

慢性上咽頭炎があると、

①咽頭の違和感や後鼻漏をはじめとする直接的な症状だけでなく、②自律神経系の乱れを介した症状、③感染した上咽頭が病巣となり免疫を介して疾患を引き起こす というパターによって様々な症状を引き起こしやすくなるということがわかってきています。

 

①直接的症状の例

 

咽頭違和感

後鼻漏

咳喘息

首凝り

肩こり

耳鳴り

舌痛

歯の知覚過敏

顎関節痛

 

 

②自律神経系の乱れを介した症状

 

全身倦怠感

原因不明のめまい

睡眠障害

起立性調節障害

記憶力・集中力の低下

過敏性腸症候群

胃もたれ、胃痛など

むずむず脚症候群

慢性疲労症候群

線維筋痛症

 

 

③病巣炎症として免疫を介した二次疾患

 

IgA腎症

ネフローゼ症候群

関節炎

胸肋鎖骨過形成症

掌蹠膿疱症

乾癬

慢性湿疹

アトピー性皮膚炎

 

実に様々な症状に対して、上咽頭炎が関係している可能性があるのですね。

 

 

上咽頭炎治療と迷走神経

 

上咽頭の神経支配は脳神経の「舌咽神経」と「迷走神経」。

伊藤先生によると、

「自律神経と炎症反応が、迷走神経を介して深く関係しているということを示唆する研究が相次いでいる。上咽頭の治療を行うことによって迷走神経が刺激され、炎症反射に何らかの影響を与えるのではないか」

と述べられていました。

 

また、「上咽頭刺激(治療)は、下垂体副腎系に対して刺激作用ないし賦活作用がある」とのこと。

 

つまり、上咽頭治療は、自律神経系と密接な関係にある視床下部―脳下垂体―副腎系という、ホルモンバランスを担う非常に重要な部分にも良い影響を与えることができるということです。

 

そのため、副腎疲労の患者さんに上咽頭の治療を行うと効果があるし、逆に、上咽頭に炎症があると、副腎疲労がなかなか良くならないということも起こりうるということです。

 

そして、上咽頭は腸の状態とも深く関係しているため、上咽頭を治療するだけでなく、腸内環境を整えることも非常に重要なことの一つです。

 

 

塩化亜鉛よりも痛くない?!塩化マグネシウムでの治療

 

先日のブログで、上咽頭炎の治療法として、上咽頭に塩化亜鉛を塗布する方法を紹介しましたが、伊藤先生によると、より痛みを少なく安全に行うことのできる治療法として、塩化亜鉛の代わりに塩化マグネシウムを用いる方法を提唱されていました。

実演で実際に治療を受けた方によると、塩化亜鉛に比べて塩化マグネシウムの方が、痛みが少ないとのことでした。ちなみに効果に関しては、塩化亜鉛と変わらないそうです。

 

上咽頭炎については、日本病巣疾患研究会 のHPにも詳しく載っているので、興味のある方はチェックしてみてください。

「病気が治る鼻うがい健康法」

 

鼻うがい健康法とは?

 

前回のブログを読んでいただいて、上咽頭炎が気になった方に、

 内科医の堀田修先生 著 「病気が治る鼻うがい健康法」

という本がお勧めです。

 

風邪のひき始めにつきものの、喉の痛み。

 

「喉の痛み」、というと、扁桃腺の炎症が引き起こしていると考える方も多いかもしれませんが、実際には、扁桃の炎症よりも、上咽頭の炎症が痛みを引き起こしている場合が多いそうです。そのため、風邪の予防のためには、一般的に行われている喉うがいよりも、鼻の奥の上咽頭の部分を洗浄できる「鼻うがい」の方が、実は数段効き目があるのだそうです。

 

上咽頭炎と、IgA腎症の関係

 

この本の著者の堀田修先生は、腎臓病を専門とする内科医で、約30年間にわたり患者さんを診察する中で、IgA腎症という腎臓病が、扁桃炎や上咽頭炎によって引き起こされているのではないかということを突き止めました。

 

腎炎の原因は不明とされているものが多いそうなのですが、その発症メカニズムには、人間の体内の免疫システムが関わっていることも少なくないと考えられており、腎炎を根本的に治療するためには、腎臓だけを見るのではなく、免疫システムに関わる細菌やウイルスなどが侵入してくる場所=咽喉や鼻で起こっている感染や炎症にも目を向けなくてはならないという視点から、このような考えに至ったのだそうです。

本の中では、上咽頭炎についての詳しい説明や、上咽頭炎を治療することでIgA腎症が治るメカニズム、自律神経と上咽頭の関係、上咽頭炎の治療法から自分でできるホームケアや気を付けたいことなど、非常に興味深いことがたくさん書かれています。また、実際に上咽頭炎を治療することで、IgA腎症だけでなく、アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症、潰瘍性大腸炎、ネフローゼ症候群、アレルギーなどが良くなったという実例も挙げられています。

 

人体の不思議?! 病巣感染について

 

身体のどこかに細菌などに感染した病巣があって、それが原因で病巣とは違う離れた場所に病気が起こることを、「病巣感染」といいます。

 

IgA腎症と扁桃炎・上咽頭炎の関係もこれにあたり、IgA腎症を治療するには、炎症を起こしている扁桃を摘出したり、上咽頭炎を治すことが有効であるということになります。

  

このような「病巣感染」の考え方は、古くは医学の父と呼ばれるヒポクラテスの時代からあり、ヒポクラテスは、個々の患者さんを注意深く観察することで、喉の病気と関節リウマチとの関係を見出したのだそうです。

 

上咽頭炎を予防する生活習慣

 

堀田先生は、慢性上咽頭炎を予防するためには、まずは何はなくとも禁煙すること、とされています。

なぜならば、喫煙者のほとんどは、ひどい慢性上咽頭炎を患っているからだそうです。

また、鼻うがいを習慣づけること、ハウスダストなどを避けてきれいな空気を吸うこと、首を冷やさないこと、首のコリをとること、口呼吸をやめること、そしてストレスをためない生き方をすることなどを挙げています。もちろん、鼻うがいのやり方も詳しく解説されています。

首のコリに関しては、上咽頭炎と首の筋肉は非常に関係が深く、上咽頭炎があると、上咽頭と同じ高さにある耳下部の筋肉が緊張するのだそうです。そのため、耳下部の胸鎖乳突筋付着部付近を人差し指・中指・薬指の3本でやや強く押すと、上咽頭炎がある患者さんは痛みを感じることから、上咽頭炎の診断方法の一つとしてこの触診が使われているとのこと。

 

首を温めると、筋肉の緊張(コリ)がほぐれ、慢性上咽頭炎の様々な症状が軽減するとしています。もちろん、普段から首を冷やさない心がけも大切です。

 

上咽頭炎の治療

 

上咽頭炎の治療は、塩化亜鉛というものを患部に直接塗るという方法で行われます。全国でもこの治療を行っている耳鼻科は少ないようですが、この本の巻末には慢性上咽頭炎の塩化亜鉛治療を行っている医療機関が載っているので、気になる方は一読してみることをおすすめします。

(最近では塩化亜鉛よりも痛くない、塩化マグネシウムを用いる方法も注目されているようです)

もしかして、上咽頭炎かも?!6スポット治療を受けた感想

上咽頭炎とは

 

☑ 喉から風邪をひきやすい

☑ 後鼻漏が気になる(鼻水が喉の上の方に落ちてきて、痰が絡んだような感じになる)

☑ 朝起きたときに喉が痛くなりやすい

☑ 口呼吸

☑ 声がかれて話しにくい

 

上のような症状が一つでも当てはまる方は、もしかすると、慢性の上咽頭炎になっているかもしれません。

 

「上咽頭」とは、鼻の奥のいわゆる「のどちんこ」の裏側の部分で、この部分が慢性的に炎症を起こすことで、様々な身体の不調の原因となるというのです。

 

また、気が付かないうちに上咽頭に炎症が起きていることもあるため、上記のような症状がないからOK!というわけでもありません。

 

例えば、首の凝りや、アレルギー、アトピー性皮膚炎、腎症などが、慢性の上咽頭炎によって引き起こされることもあると言われています。

 

上咽頭炎について詳しく知りたい方は、こちらもチェック!

喉の不調と腸の不調が関係している?!

 

実は、腸の炎症から波及して、慢性の「上咽頭炎」が起きているケースも多いということがわかってきています。

 

喉の不調と腸の不調が関係しているなんて、ちょっと意外な感じがしますよね。

 

腸は、免疫の70%を担うと言われています。

そして、上咽頭は、鼻を通過して取り込まれた空気が最初に通り、ウイルスや細菌など、様々な外敵が侵入する部分。

どちらも、免疫に関わる重要な役割を担っています。

 

脳から出ている末梢神経(脳神経)の一つに、「迷走神経」というものがあります。この神経は、首を通って、腹部の臓器にまで分布している神経で、上咽頭や腸の支配にも関わっていて、自律神経と密接な関係があります。

 

腸の状態と上咽頭の状態が密接に関わっているというのは、身体の機能を考えると、とてもうなずけることなのですね。

 

 

上咽頭炎の治療法

 

身体の様々な不調の原因にもなっているのではないかと言われている「上咽頭炎」ですが、あまり重要視されていない部分で、治療を行っているクリニックは少なく、耳鼻科の先生でも知らない場合もあるのだそうです。

 

治療方法は、塩化亜鉛を患部に直接塗る「Gスポット治療」、またはその方法をより進化させた「6スポット治療」というもので、もしも上咽頭に炎症があった場合、塩化亜鉛を塗った時に痛みを感じるし、出血も見られると考えられています。

(痛みや出血に関しては、重症度の指標にはならないという意見もあるようです)

 

ちなみにこの治療は、保険点数が低くお医者様があまり儲からないという点も、上咽頭炎のことがあまり広まらない原因の1つとなっているようです…。

 

そして、腸などに炎症があった場合は、いくら上咽頭炎だけを治療してもなかなか炎症が治らないということになってしまうので、上咽頭だけでなく腸内環境を改善していくことも大事なのです。

 

 

口呼吸が喉の上咽頭の炎症を引き起こす

 

実は私も喉が弱く、喉に痰が絡む感じがすることが多かったり、喉から風邪をひきやすいタイプでした。正確に言うと、痰が絡んでいるのではなく、鼻水が上咽頭へ落ちてくる「後鼻漏」という状態だったのですね。

 

上咽頭炎の原因の1つとして、口呼吸が挙げられますが、その点に関しては、私は、

『小さい頃から「口呼吸は良くない!」と母からも言われていたし、絶対に普段は口呼吸なんかしてないなーい!』

と、思いきや、寝ている間だけ気がつかずに口呼吸になっているケースはよくあるとのこと。

朝起きた時に喉がイガイガすることが多いし、私もそのケースなのかも…。

 

 6スポット治療」を受けた感想

 

明らかに上咽頭炎疑われる症状があった私は、昨年、勇気を出して「6スポット治療」に行ってきました。

結果、あまりの痛さに絶句…!

 大人なのに、痛くて泣きたくなるぐらい痛かったのです。

 上咽頭に炎症があればあるほど痛みも感じるし、出血もあるのだそうです。

私の場合、痛みだけでなく、綿棒にベッタリ血もついていました…。 

 

思えば私は小さい頃から喉が弱く、しょっちゅう風邪をひいていたし、その頃からすでに慢性的な炎症が起きていたのかもしれません。

 

というわけで、予想通り慢性上咽頭炎の診断をいただいたものの、あの苦痛をまた味わうのがイヤ過ぎて、結局一回きりでその後受診するのを躊躇しています。

 

本当は、治療を始めてしばらくは、続けて何回か通った方が効果はあるらしいのですが…。

 

上咽頭炎を改善するには

 

 上咽頭炎だとわかったものの、どうしてもあの苦痛には耐えかねるので、自力でなんとかできないものかと考えた私は、

★塩水で鼻うがい

★抗炎症と殺菌作用があると言われているササの葉エキスで朝晩うがい 

★寝ている間の口呼吸予防のために口テープをして寝る

★喉の乾燥を防ぐためにマスクをして寝る

★身体を冷やさないようにする

 ★以前から愛用している温熱器で念入りに首を温める

 ★腸内環境を整える食事とサプリメントを積極的に摂る

 

などなど、良さそうなことは全部実践してみました!

 

すると、喉の調子はだいぶ良くなり、朝起きたときに喉が以外がすることはなくなり、後鼻漏の症状もほとんどなくなりました。

 

しかし、上咽頭炎はそう簡単に治るものではないらしく、炎症があっても自覚症状のないパターンも多いと言われているので、たぶん私の場合、完全に治ったわけではないけれど、以前よりは炎症が治まったのだろうと思われます。

 

とはいえ、私が実践した方法は全部、上咽頭炎があってもなくても身体に良いことばかり。なので、この習慣はできる限り続けていきたいと思います。

 

自宅でできる上咽頭洗浄法として、梅エキスの「ミサロールローション」というもので点鼻を行う方法もあるようなので、これも試してみたいです。

 

そして、覚悟ができたら、また6スポット治療を受けに行ってみます、、。